落語は半可通のくせして私は、落語は寄席で聞くのが良いな、ホール落語はちょっと…などと、しばらく寄席にも行けてないくせに、聞いた風な口をきいていますが。
今回は、聞いてみたかった兼好を筆頭に三三、鯉昇に一之輔と豪華メンバーなので楽しみ!と言う事で、第四回のさっぽろ祭に落語祭りに行って来ました。
会場のある創生スクエアは知っていたけど、普段は文化と無縁の暮しなので、ホールに入るのは初めて。一階フロアには結構な人がいて、多くはホールに行く人達の様子。
ホール内は人がギッシリ、3~4階はクローズの様だけど、1500位入っているかな?これは落語を聞く環境じゃ無いなと思いながらも、寄席の無い札幌でも以外に多くの落語ファンがいるのはちょっと嬉しい、人気者が集まったからとはいえ…って、自分もその一人だけど。
ハナは一番聞きたかった兼好で、クマや猪などのマクラがまず面白く、そこから「元犬」へ。声質や口調は好みがあるのだろうけど、私は彼のそれは好きですねぇ、小気味良いテンポと口調からトントンと来て、テレビの落語番組とは違うサイズ感の話が聞けとても満足。爆笑させてもらいました。
続いてはミミちゃんこと三三、彼は落語研究会などで目にする機会も多いけど、いい意味でテレビと変らぬイメージで「転宅」を。どの場面か忘れたけど、さっそく「元犬」をクスグリに入れたりと、これまた笑わせてもらいました。
けどまぁ、彼とか文菊とかわん丈など、私には肌に合わない師匠に弟子入りしながら、こうして良い落語家に育つ(と勝手に思っている)とは、彼らの師匠選びは間違いなかったという事になるのでしょうかね?というか、私の聞く耳を疑う方が先なのでしょうけれど。
三番手は上方の文珍。得意ネタ(と思う)PCと中年オヤジを扱った新作物で沸かしてました。個人的には、落語THE MOVIEでやっていた「茶漬間男」を聞きたかったな。
中入り後は鯉昇からで、演目は初めて聞いた「武助馬」。内心「茶の湯」が聞けたら最高だったのだが、あの飄々とした間合いに出会えて満足。そしてこうした席であまり"儲からない話"(苦労する割に笑いが少ない)をかけてくれ感謝。
最後は一之輔で「らくだ」。話は本来のサゲまで持っていかず、その分中間部のカンカンノウを踊らせる部分など、会場の広さに負けぬよう体を大きく使っての熱演。クズ屋の久さんの変貌ぶりも、声のトーンが活きていて楽しかった。
それにしてもあれだけの売れっ子が良く笑点に出てくれたなぁ、お陰で宮治もより生き生きとしてるし、もう感謝ですね。これをきっかけに笑点も世代交代が進むのかな?椅子に掛けているおジィさんあたりから。
会場を出ると8時半過ぎ、ススキノからは外れるけど好きな餃子のあるお店で、お決まりの餃子とビールで軽く一人反省会(?)、あ~幸せな時間、たまにはこんな時間も必要ですよね。
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