被災翌日。
朝から、事情をはなし半月ほどの仕事のキャンセルの電話をした後、実家へ向かう。
妻も前日の私のボロボロ感を見て、急遽仕事を休み手伝いに来ることに。
昨日は簡単に動かせる物をほとんどこなしたので、今日からは重たいものなど。
流石に自分の実家ではないので、妻がタンスなどの引き出しを開け、整理する。
と、
「開かないー!」と妻。
木製の引き出しは、木が水を含み、膨れて開かない…
前日必要だと思った、バール、カッパギ等色々用意していたのでバールでこじ開けて、中の物の確認。
仏壇も水没。義父の仕事のものも水没…
家の中の壁の1メートルほどのところに、黒いラインがある。ここまで水が来たということ。
ちなみに少し地面から高めに建てているので、外に出て見ると地面から1.8メートル〜2メートルの高さになる。
隣のアパートの一階の人は、部屋が全水没だったらしい…
妻が物の整理して分別したら、要るものをひとまず高圧洗浄して、それで終わりなもの、ここから洗剤使う物と分けておく。
それをしながら、床に溜まった泥をすくえるものはすくって袋へ。
すくえないものは高圧洗浄で外に追いやり、カッパギを使い水を外に出す作業。
水に浸かった服はひとまとめにして、汚れの酷いものは高圧洗浄。その後他のものと一緒にコインランドリーでひたすら洗濯。
使えなくなったものは一応分別出来るものは分別してから廃棄。
数日間これの繰り返し。
やってるときに、市だか区だか町内だかの人が来て、災害ゴミは翌日から回収し始めるから、外の目立つとこに置いといてくれとの伝達が来る。
たまたま実家駐車場にバンバン出していたので、そこでいいか聞くと、構わないとのことでそこに置くことにした。
実家駐車場は、2台分貸出していて、借りて止めていた車がいたが、水没。2台とも廃車となり被災翌日には持ち主がレッカー手配してくれたおかげで、かなりのスペースがあって助かった。
そこにひたすら被災ゴミを積んでく。近所の人も置けない人は置かしてくれと頼みに来る。
こんな時は持ちつ持たれつ。どーせ回収しにくるから、置いて置いて!とバンバン置かせる。
隣や裏の家のアパートや家の高齢者のところもついでにゴミを運んであげて、バンバン出す。
一日で車庫はパンパン。
回収来るが一度じゃ積めず、何度も来てくれて助かった。
空になったらまた家の中にあるバラした家財、庭に出した畳などドンドン出す。
どんだけあるんだってくらいの量。ひたすら出し続ける。
これが数日。心身ともにヘトヘトだが、そうも言ってらんない。
そして、町内から細菌やバクテリアなどから消毒しましょうと伝達。除菌剤とかが配られるが大行列。幸いうちは妻がそれ系ガンガン使う仕事なので、妻の職場の長からそれが宅配で大量に届く。
多すぎるので、近所に配ることにした。
すると、お返しにと食べ物がたくさん届く。
食べきれません…
今まであまり知らなかったご近所さんの顔を見ることができて良かったです。
③へ続く