一昨日(7月31日)、今日(8月1日)の両日、兵庫県神戸市を舞台に行われた、『第49期 王位戦』の第3局。
今日8月1日に勝敗が着き、結局122手までで後手の深浦 康市 王位が挑戦者・羽生 善治 名人に勝ちました
。
これで、このシリーズの対戦戦績も深浦王位の2勝1敗となり、防衛に一歩近づきました
。
手短ですが、本局を少し振り返りましょう。
戦型は、相掛かりから相腰掛け銀となり、56手目に深浦王位が△5二玉としたところで、1日目が終わり、封じ手となりました。

図が封じ手の局面ですが、注目の封じ手は▲3四歩でした。
▲3五歩の突き出しに深浦王位が△5二玉としましたから、ここは歩を取り込むと小生は見たわけですが…理由は別のところにあるのかもしれなくまぐれだとは思いますが、今回は見事正解手を読めました
。
ここでは、▲4五歩や▲6五歩等も検討されていたようですね…。
この封じ手も、検討陣の想定範囲内だったようです。
その後は一進一退…検討陣の優劣もなかなかつかない難解な将棋に…。
終盤に、深浦王位が攻め合いに出たのが、結果的に難解な将棋を優勢へ傾けたようです。
やはりこの両対局者…対戦戦績が物語っているように、差がそんなに開かない展開になりますね…。

図が投了図になりますが、投了図以下▲8八玉は、△8七歩,▲9八玉,△8八金,▲9七玉,△8六銀までで、▲6八同玉は、△6七金,▲5九玉,△5八銀,▲4八玉,△4七銀成,▲3九玉,△3七香,▲2八玉,△3八成銀(香成)までの即詰みとなり、見事に序盤の「ターニングポイント」とも言うべき本局を制しました
。
前半の3局を振り返ると、いずれの将棋も大きな差がつかない内容で、個人的にはフルセットまでもつれ込むような気がしますが、第3局を後手番で制した深浦王位が、今回のシリーズの主導権を握るでしょうか…微妙なところですね。
昨年、名局と謳われた最終第7局を制して奪取した深浦王位が、羽生名人との相性の良さで、最後には防衛を果たすのでしょうか
。
その昨年の第7局で自らにあった勝ちを逃した悔しさを胸に秘め、名人位に復位・永世称号も手にして充実著しい羽生名人が、タイトルを奪取し、その数を増やすのでしょうか
。
注目の第4局は次週の6日,7日の2日間、長崎県佐世保市で行われます。
長崎・佐世保は、第3局を制した深浦王位の出身地でもあります。
因みに、王位戦は昨年も福岡県で行われ、深浦王位が勝っています。
今年も、昨年同様「故郷に錦」を飾り、防衛に王手をかけることができるでしょうか
。
楽しみですね
…。
今日8月1日に勝敗が着き、結局122手までで後手の深浦 康市 王位が挑戦者・羽生 善治 名人に勝ちました

これで、このシリーズの対戦戦績も深浦王位の2勝1敗となり、防衛に一歩近づきました

手短ですが、本局を少し振り返りましょう。
戦型は、相掛かりから相腰掛け銀となり、56手目に深浦王位が△5二玉としたところで、1日目が終わり、封じ手となりました。

図が封じ手の局面ですが、注目の封じ手は▲3四歩でした。
▲3五歩の突き出しに深浦王位が△5二玉としましたから、ここは歩を取り込むと小生は見たわけですが…理由は別のところにあるのかもしれなくまぐれだとは思いますが、今回は見事正解手を読めました

ここでは、▲4五歩や▲6五歩等も検討されていたようですね…。
この封じ手も、検討陣の想定範囲内だったようです。
その後は一進一退…検討陣の優劣もなかなかつかない難解な将棋に…。
終盤に、深浦王位が攻め合いに出たのが、結果的に難解な将棋を優勢へ傾けたようです。
やはりこの両対局者…対戦戦績が物語っているように、差がそんなに開かない展開になりますね…。

図が投了図になりますが、投了図以下▲8八玉は、△8七歩,▲9八玉,△8八金,▲9七玉,△8六銀までで、▲6八同玉は、△6七金,▲5九玉,△5八銀,▲4八玉,△4七銀成,▲3九玉,△3七香,▲2八玉,△3八成銀(香成)までの即詰みとなり、見事に序盤の「ターニングポイント」とも言うべき本局を制しました

前半の3局を振り返ると、いずれの将棋も大きな差がつかない内容で、個人的にはフルセットまでもつれ込むような気がしますが、第3局を後手番で制した深浦王位が、今回のシリーズの主導権を握るでしょうか…微妙なところですね。




注目の第4局は次週の6日,7日の2日間、長崎県佐世保市で行われます。
長崎・佐世保は、第3局を制した深浦王位の出身地でもあります。
因みに、王位戦は昨年も福岡県で行われ、深浦王位が勝っています。
今年も、昨年同様「故郷に錦」を飾り、防衛に王手をかけることができるでしょうか

楽しみですね
