昨日(8月6日)、今日(8月7日)の両日、対局者の深浦 康市 王位のご出身である長崎県佐世保市を舞台に行われた、『第49期 王位戦』の第4局。
今日8月7日に勝敗が着き、結局123手までで後手の深浦 康市 王位が挑戦者・羽生 善治 名人に勝ちました。
これで、このシリーズの対戦戦績も深浦王位の3勝1敗となり、防衛に王手がかかりました。
深浦王位にとっては、まさに「故郷に錦を飾る」結果にもなりましたね。
手短ですが、本局を少し振り返りましょう。
戦型は、一手損角換わりとなり、42手目に羽生名人が△4六銀としたところで、1日目が終わり、封じ手となりました。
図が封じ手の局面ですが、注目の封じ手は▲4三歩でした。
小生は、飛車の転回を考えて▲4八飛が第一感でしたが、さすがに無理筋ですね…。深浦王位の駒台に乗っている駒をすっかり見落としました。
まだまだ勉強が足りない、入門者ですね…反省しきりです。
ここでは▲4六同銀も考えたのですが、これも△同飛,▲4八歩で先手が辛抱する格好で、先手が損ではないかと見たのですが、こちらの方が封じ手としては勝ったかもしれません。
深浦王位の手持ちに歩があるなら、渡辺 明 竜王が指摘なさっていましたが、激しくなることは仕方ないにしても、▲4三歩は一番自然かもしれませんね…。
その後は、深浦王位がうまく指していた気がしますが、一時は逆転か…という検討陣の評価にもなり、激しく難しい将棋に…。
終盤で、深浦王位が再び良くなり、そのまま押し切った感じの将棋になりました。
本局は深浦王位の快勝譜となるかと思いきや、羽生名人の粘りで、なかなかその様にはならないところから、やはりこの両対局者…対戦戦績が物語っているように、差がそんなに開かない展開になりますね…。
図が投了図になりますが、投了図以下、△4二歩には▲同香成以下、△3二玉でも▲4二金以下の詰みとなり、深浦王位が見事に本局を制しました。
ここまでの4局を振り返ると、第4局が深浦王位ペースで進み快勝譜に近い内容ではあったものの、羽生名人の粘りにあったところから、いずれの将棋も大差にならない内容であることは確かです。
羽生名人にとっては、奪取するためには残り3局を3連勝するしかなく、後がなくなりましたが、個人的にはフルセットまでもつれ込むような気が、なんとなくではありますが…します。
このシリーズ全体の流れは、深浦王位が掴んだ気がしますが、羽生名人には今年度に再び『七冠制覇』のチャンスがあります。
それに羽生名人が執着すれば、想像を絶する底力を発揮するのではないかと、実は期待しています。
昨年、名局と謳われた最終第7局を制して奪取した深浦王位が、羽生名人との相性の良さで、最後には防衛を果たすのでしょうか。
その昨年の第7局で自らにあった勝ちを逃した悔しさを胸に秘め、名人位に復位・永世称号も手にして充実著しい羽生名人が、3連勝で大逆転の末にタイトルを奪取し、『五冠達成』がなるでしょうか。
実は、『第21期 竜王戦』本戦トーナメントでも対局するこの両者(その対局は、次週8月13日です)…。
羽生名人が2度目の『七冠制覇』を今年度に達成するには、深浦王位に直近で4連勝する必要があります。
深浦王位が、羽生名人の『七冠制覇』のストッパーになるのでしょうか。
さまざまな意味で注目の第5局は、26日,27日の2日間、徳島県徳島市で行われます。
本当に、楽しみですね…。
今日8月7日に勝敗が着き、結局123手までで後手の深浦 康市 王位が挑戦者・羽生 善治 名人に勝ちました。
これで、このシリーズの対戦戦績も深浦王位の3勝1敗となり、防衛に王手がかかりました。
深浦王位にとっては、まさに「故郷に錦を飾る」結果にもなりましたね。
手短ですが、本局を少し振り返りましょう。
戦型は、一手損角換わりとなり、42手目に羽生名人が△4六銀としたところで、1日目が終わり、封じ手となりました。
図が封じ手の局面ですが、注目の封じ手は▲4三歩でした。
小生は、飛車の転回を考えて▲4八飛が第一感でしたが、さすがに無理筋ですね…。深浦王位の駒台に乗っている駒をすっかり見落としました。
まだまだ勉強が足りない、入門者ですね…反省しきりです。
ここでは▲4六同銀も考えたのですが、これも△同飛,▲4八歩で先手が辛抱する格好で、先手が損ではないかと見たのですが、こちらの方が封じ手としては勝ったかもしれません。
深浦王位の手持ちに歩があるなら、渡辺 明 竜王が指摘なさっていましたが、激しくなることは仕方ないにしても、▲4三歩は一番自然かもしれませんね…。
その後は、深浦王位がうまく指していた気がしますが、一時は逆転か…という検討陣の評価にもなり、激しく難しい将棋に…。
終盤で、深浦王位が再び良くなり、そのまま押し切った感じの将棋になりました。
本局は深浦王位の快勝譜となるかと思いきや、羽生名人の粘りで、なかなかその様にはならないところから、やはりこの両対局者…対戦戦績が物語っているように、差がそんなに開かない展開になりますね…。
図が投了図になりますが、投了図以下、△4二歩には▲同香成以下、△3二玉でも▲4二金以下の詰みとなり、深浦王位が見事に本局を制しました。
ここまでの4局を振り返ると、第4局が深浦王位ペースで進み快勝譜に近い内容ではあったものの、羽生名人の粘りにあったところから、いずれの将棋も大差にならない内容であることは確かです。
羽生名人にとっては、奪取するためには残り3局を3連勝するしかなく、後がなくなりましたが、個人的にはフルセットまでもつれ込むような気が、なんとなくではありますが…します。
このシリーズ全体の流れは、深浦王位が掴んだ気がしますが、羽生名人には今年度に再び『七冠制覇』のチャンスがあります。
それに羽生名人が執着すれば、想像を絶する底力を発揮するのではないかと、実は期待しています。
昨年、名局と謳われた最終第7局を制して奪取した深浦王位が、羽生名人との相性の良さで、最後には防衛を果たすのでしょうか。
その昨年の第7局で自らにあった勝ちを逃した悔しさを胸に秘め、名人位に復位・永世称号も手にして充実著しい羽生名人が、3連勝で大逆転の末にタイトルを奪取し、『五冠達成』がなるでしょうか。
実は、『第21期 竜王戦』本戦トーナメントでも対局するこの両者(その対局は、次週8月13日です)…。
羽生名人が2度目の『七冠制覇』を今年度に達成するには、深浦王位に直近で4連勝する必要があります。
深浦王位が、羽生名人の『七冠制覇』のストッパーになるのでしょうか。
さまざまな意味で注目の第5局は、26日,27日の2日間、徳島県徳島市で行われます。
本当に、楽しみですね…。