Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

羽生 善治 名人が勝ち、星を一つ戻す…/『第49期 王位戦 第5局』

2008-08-28 07:31:42 | 将棋
一昨日(8月26日)、昨日(8月27日)の2日間、徳島県徳島市を舞台に行われた、『第49期 王位戦』の第5局。

昨日8月27日に勝敗が着き、結局97手までで先手の挑戦者・羽生 善治 名人が深浦 康市 王位に勝ちました

これで、このシリーズの対戦戦績も深浦王位から見て3勝2敗となり、羽生名人が星を一つ戻して「陣屋対決」を迎えることになりました。
昨年は第6局と第7局がこの対局場で指され、第7局は「名局」と謳われていますね。


手短ですが、本局を少し振り返りましょう。


戦型は、タイトル戦では久々に見るような気がする矢倉となり、どうも流行形らしいです。
その時点で勉強不足を露呈しているようなものですね…。

59手目に羽生名人が▲5四歩としたところで、1日目が終わり、封じ手となりました。



図が封じ手の局面ですが、注目の封じ手は△4五歩でした。

「ほぼ本命」と言われていた手らしいですが…今回も見えずに外しました
まだまだ勉強が足りない、入門者ですね…反省しきりです

羽生名人が穴熊に組み替える姿勢を見せていたので、持久戦になるかと思ったのですが、2日目は攻め合いで、まさに「全面戦争」の様相。激しい将棋で、短手数での決着も頷けますね。



図が投了図になりますが、投了図以下は、△6四玉と逃げるしかありませんが、先手に銀が手持ちにありますから、簡単に詰みますね。
先手玉に後手が迫る局面が、2日目は全くと言って良いほどありませんでしたから、この両対局者の将棋では珍しい、最後は大差がついての羽生名人の快勝でしょうね
羽生名人の、「全面戦争」における「構想力」が勝った感じの内容ですが、深浦王位の敗着はどこでしょうかね…後で勉強したいと思います。


ここまでの5局を振り返ってみると、差がついたのが本局(第5局)で、他の4局は、どちらかといえば僅差での決着。
羽生名人にとっては、奪取するためには残り2局を連勝するしかなく、後がない状況は変わりませんが、第5局の内容を踏まえると、個人的にはフルセットまでもつれ込むような気が…します。

このシリーズ全体の流れは、まだ深浦王位に傾いているとは思いますが、羽生名人には今年度に再び『七冠制覇』のチャンスがあります。
それに羽生名人が執着すれば、想像を絶する底力を発揮するのではないかと、実は期待しています


繰り返しになりますが、昨年、名局と謳われた最終第7局を制して奪取した深浦王位が、羽生名人との相性の良さで、最後には防衛を果たすのでしょうか
その昨年の第7局で自らにあった勝ちを逃した悔しさを胸に秘め、名人位に復位・永世称号も手にして充実著しい羽生名人が、残りを連勝して大逆転の末にタイトルを奪取し、『五冠達成』がなるでしょうか


また、羽生名人が2度目の『七冠制覇』を今年度に達成するには、深浦王位に直近で連勝する必要があります

深浦王位が、羽生名人の『七冠制覇』のストッパーになるのでしょうか

さまざまな意味で注目の第6局は、9月9日,10日の2日間、神奈川県秦野市の鶴巻温泉「陣屋」で行われます。

本当に、楽しみですね…。

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