少し古いネタですいません。
またまた、粉飾の殿堂との呼び声高い、中央青山監査法人の関与先
での粉飾発覚。
まずは、日経記事、その後にコメント。
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外食チェーンの宮は30日、2001年2月期から05年8月中間期にかけて
不適切な会計処理があったと発表した。
11月13日に中央青山監査法人から指摘を受けて発覚。
ジャスダック証券取引所は30日付で宮を監理ポストに割り当てた。
これを受け、創業者の鈴木栄一会長兼社長(76)は同日引責辞任し、
後任社長に宮田永善副社長(50)が就任した。
宮によると、不適切な会計処理は経理担当役員が独断で実施。
「不振な業績を開示すれば株価に悪影響を与え、円滑な資金調達を妨げる」
と考えたという。
子会社の建設取引の水増しや取引先による広告宣伝費の肩代わりで
業績を偽った。
宮では約15億円の損失計上が見込まれるとしている。
同日付で経理担当役員を解任した。
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(コメント)
宮のHPより「不適切な会計処理」方法を抜き出しますと、
①100%子会社の建設取引の仮装、
②割引優待券を利用したもの
③広告宣伝費の取引先への付回し
④有形固定資産の架空計上
③は事実であれば、粉飾というより優越的地位の濫用による
不正リベート収受、ってとこですかねぇ。
④ぐらいは、中央青山もチェックして下さいよ。
この専務が粉飾をしないと株価に影響が出る、とか言ってますけど、
宮の業績は粉飾をしていてもボロボロ。
(単位:百万円)
決算年月 2001/2期 2002/2期 2003/2期 2004/2期 2005/2期
売上高 24,087 21,944 22,990 22,465 21,912
経常利益 397 △126 375 293 519
当期純利益(△) △1,510 △595 128 △250 70
営業活動CF 2,651 924 1,704 1,682 2,648
投資活動CF △3,663 △2,694 △1,744 △3,025 △2,176
黒字の時は僅かに、当期純利益1億円程度、っていうのは、
偶然にも、カネボウで見た中央青山による粉飾の公式とピッタリ。
中央青山が監査を厳格化したことが今回の発覚の背景っていいますけど、
今までいい加減だったことを認めるもの。
今後、まだまだいろんな会社で出てくるんでしょうね。
さて、今回の粉飾の温床を、有価証券報告書から見つけました。
独断で粉飾を行った「専務経理部長」の経歴にヒントがありました。
昭和46年4月 税理士事務所入所
昭和62年10月 当社入社取締役経理部長就任
平成元年5月 取締役退任
平成3年5月 取締役経理部長就任
平成6年5月 常務取締役就任
平成11年5月 専務取締役就任
この専務は税理士なのかよくわかりませんが、
①昭和62年から経理に携わっている、
②いったん取締役を退任した後、平成3年に復帰
以後ずっと経理部長、
もし平成元年から3年の間、取締役から離れていたけど
経理部長だったとすると、最長18年間、経理部長していたって
ことになります。
長すぎます。
最近では、公認会計士が1企業あたりの継続監査年数が問われて
おりますが、企業サイドにおいても粉飾防止の観点から
経理トップの在任年数も短くすべきではないでしょうか?
その会社の経理は知り尽くしていますから、
何だってできるんじゃないでしょうか。
今回の教訓。
在任年数の長い経理部長にも気を付けろ!
またまた、粉飾の殿堂との呼び声高い、中央青山監査法人の関与先
での粉飾発覚。
まずは、日経記事、その後にコメント。
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外食チェーンの宮は30日、2001年2月期から05年8月中間期にかけて
不適切な会計処理があったと発表した。
11月13日に中央青山監査法人から指摘を受けて発覚。
ジャスダック証券取引所は30日付で宮を監理ポストに割り当てた。
これを受け、創業者の鈴木栄一会長兼社長(76)は同日引責辞任し、
後任社長に宮田永善副社長(50)が就任した。
宮によると、不適切な会計処理は経理担当役員が独断で実施。
「不振な業績を開示すれば株価に悪影響を与え、円滑な資金調達を妨げる」
と考えたという。
子会社の建設取引の水増しや取引先による広告宣伝費の肩代わりで
業績を偽った。
宮では約15億円の損失計上が見込まれるとしている。
同日付で経理担当役員を解任した。
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(コメント)
宮のHPより「不適切な会計処理」方法を抜き出しますと、
①100%子会社の建設取引の仮装、
②割引優待券を利用したもの
③広告宣伝費の取引先への付回し
④有形固定資産の架空計上
③は事実であれば、粉飾というより優越的地位の濫用による
不正リベート収受、ってとこですかねぇ。
④ぐらいは、中央青山もチェックして下さいよ。
この専務が粉飾をしないと株価に影響が出る、とか言ってますけど、
宮の業績は粉飾をしていてもボロボロ。
(単位:百万円)
決算年月 2001/2期 2002/2期 2003/2期 2004/2期 2005/2期
売上高 24,087 21,944 22,990 22,465 21,912
経常利益 397 △126 375 293 519
当期純利益(△) △1,510 △595 128 △250 70
営業活動CF 2,651 924 1,704 1,682 2,648
投資活動CF △3,663 △2,694 △1,744 △3,025 △2,176
黒字の時は僅かに、当期純利益1億円程度、っていうのは、
偶然にも、カネボウで見た中央青山による粉飾の公式とピッタリ。
中央青山が監査を厳格化したことが今回の発覚の背景っていいますけど、
今までいい加減だったことを認めるもの。
今後、まだまだいろんな会社で出てくるんでしょうね。
さて、今回の粉飾の温床を、有価証券報告書から見つけました。
独断で粉飾を行った「専務経理部長」の経歴にヒントがありました。
昭和46年4月 税理士事務所入所
昭和62年10月 当社入社取締役経理部長就任
平成元年5月 取締役退任
平成3年5月 取締役経理部長就任
平成6年5月 常務取締役就任
平成11年5月 専務取締役就任
この専務は税理士なのかよくわかりませんが、
①昭和62年から経理に携わっている、
②いったん取締役を退任した後、平成3年に復帰
以後ずっと経理部長、
もし平成元年から3年の間、取締役から離れていたけど
経理部長だったとすると、最長18年間、経理部長していたって
ことになります。
長すぎます。
最近では、公認会計士が1企業あたりの継続監査年数が問われて
おりますが、企業サイドにおいても粉飾防止の観点から
経理トップの在任年数も短くすべきではないでしょうか?
その会社の経理は知り尽くしていますから、
何だってできるんじゃないでしょうか。
今回の教訓。
在任年数の長い経理部長にも気を付けろ!
宮の件ですが、なんでそんなのを見逃していたのかって感じです。
ちなみに平成12年2月期の監査報告書にサインしているのは現在の中央青山の理事長ですからね。
もういい加減にしろと言う感じです。
大きすぎるような気がしませんか。いったい何に
使っていたのでしょうか。