毎度、まったく役に立たない情報を発信している自分が情けなくなるが、今回もまた・・・・・。
スナック菓子の雄・カルビーが上場するらしい。
時事通信 2月8日の記事から
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カルビー、3月11日に東証上場=時価総額660億円規模
スナック菓子大手のカルビー(東京)は8日、3月11日に東京証券取引所に上場すると発表した。所属部は未定だが1部が有力。上場時の時価総額は660億円規模になる見通しだ。
上場に伴う新株発行で281万5700株を公募。想定発行価格は1株2100円で、自己株式処分を含めて58億8200万円の調達を見込んでおり、工場の設備増強などに充てる。
「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」などの人気商品を抱えるカルビーは、国内スナック菓子市場で5割近いシェアを持つ。2011年3月期連結業績予想は、売上高が1520億円、営業利益は99億4400万円。
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早速、EDINETで有価証券届出書を見てみた。
2009年6月にペプシコと戦略的提携契約を締結。ペプシコが当社株式の20%を取得し持分法適用会社としている。
・・・・・なんという親子関係だ。コーラとポテトチップス。
休日のひとときには欠かせない黄金アイテムではあるが、メタボ一直線の危険もはらむ。今回調達する58億円では健康志向ビジネスに投資をしたらどうか、と他人事ながら思ってしまう。
業績は好調だ。2010年3月期は前期比で連結経常利益は前年の45億円から95億円へと倍増。単体の5期業績推移を見ると売上は着実に拡大。利益面でも2008年3月期をボトムとして以降順調に拡大している。
2010年3月期になぜ大幅に業績が改善したのか要因を見てみると・・・・・・
単体の粗利益が前年の379億円から418億円へと29億円も改善している。
さらに原価の中身を見ていくと、
・増収にもかかわらず材料費が17億円改善、
・経費では減価償却が5億円減少、動力費が6億円減少。
当社が業績改善の理由として挙げている「円高の影響とコスト削減効果」とはこのことか。
ただ減価償却費(定額法)がなぜ5億円も減ったのかはよくわからないが……。
「事業リスク」には明記されていなかったが、為替の影響を受けやすい収支構造といった印象を受けた。現在、海外売上は10%未満、為替ヘッジも特段やっていないようであり、円高はストレートに業績にプラスに効きそうだ(以上、邪推です。違っていたらスイマセン)。
2011年3月期も3Q累計の経常利益は88億円と好調持続。
引き続き売上は堅調であるので為替が円高水準にある限り、増益も「やめられない、止まらない」のかも知れない。
しかし・・・・この程度の内容であればわざわざブログのネタにはしない。
実は私は、今回の上場に何か歴史の巡り合わせのようなものを感じているのだ。
つまりこういうことだ。
カルビーというと、アラフィフの私は真っ先に「仮面ライダースナック」を思い出す。
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ご存知の方も多いと思うが、これは昭和46年、特撮テレビドラマ『仮面ライダー』を題材としたカード(仮面ライダーカード)をおまけとしたことで、社会現象になるほどの爆発的な人気を得た商品だ。
パッケージの下に「かっぱえびせん姉妹品」と小さく書いてあるのだが、とんでもない。
異母兄弟でもこんな味はないだろう~と思うほど「甘ったるかった」と記憶している。
そして忘れちゃぁいけない「仮面ライダーカード」。カード表面には仮面ライダー・怪人・劇中の場面などが、裏面には「通しナンバー」と表面の写真に関するデータが印刷。
ブームをさらに煽ったのは「ラッキーカード」と呼ばれるレアカード。「ラッキーカード」をカルビーに送ると、カードを72枚収納できる「仮面ライダーアルバム」がもらえるということで子供の射幸心に火をつけた。当時の子供たちは、少しでも新しい番号のカードやラッキーカードを求めてスナックそっちのけで買いまくったワケである(私も確か4回くらい当り、人生の運を使い果たし、現在に至っている)。
しかし「光あれば影」だ。
販売されたスナックが食べられずに捨てられ、一時期全国で社会問題まで発展したのである(なお、私は貧乏だったので(今もだが)、大量買いはできず、スナックは全て完食。今思えば、ちょうどその頃にメタボ体型の基礎が完成した)。
コレって何かに似ていないか?
そう、すでにネット上で指摘されているが、AKB48のCD販売方法に、だ。
AKBが新曲を発売するとその直後からネットオークションで新品未開封のCDがユーザーから数多く出品される。CDには握手券が付いており、それを持っていると握手会イベントに参加できる。枚数に応じて握手できる時間が延びるらしく、ファンがCDを複数購入し、握手券を外してオークションで販売しているとのことだ。
つまり、握手券などのCD特典が「仮面ライダーカード」にあたるってワケだ。
こうしてみると、カルビー(英文社名:CALBEE)はAKB商法の元祖と言えるのではないだろうか。
AKB48が絶頂期を迎えている今、「私を忘れてもらっちゃぁ困る!」と言わんばかりの株式上場。絶妙のタイミングだと思うのは私だけだろうか。
ただし、株式市場参加者は「ライダースナック」ほど甘くはないので注意されたし。
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※スポンサーリンク、「もしご興味のあるものがございましたら」クリック下さいね。
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スナック菓子の雄・カルビーが上場するらしい。
時事通信 2月8日の記事から
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カルビー、3月11日に東証上場=時価総額660億円規模
スナック菓子大手のカルビー(東京)は8日、3月11日に東京証券取引所に上場すると発表した。所属部は未定だが1部が有力。上場時の時価総額は660億円規模になる見通しだ。
上場に伴う新株発行で281万5700株を公募。想定発行価格は1株2100円で、自己株式処分を含めて58億8200万円の調達を見込んでおり、工場の設備増強などに充てる。
「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」などの人気商品を抱えるカルビーは、国内スナック菓子市場で5割近いシェアを持つ。2011年3月期連結業績予想は、売上高が1520億円、営業利益は99億4400万円。
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早速、EDINETで有価証券届出書を見てみた。
2009年6月にペプシコと戦略的提携契約を締結。ペプシコが当社株式の20%を取得し持分法適用会社としている。
・・・・・なんという親子関係だ。コーラとポテトチップス。
休日のひとときには欠かせない黄金アイテムではあるが、メタボ一直線の危険もはらむ。今回調達する58億円では健康志向ビジネスに投資をしたらどうか、と他人事ながら思ってしまう。
業績は好調だ。2010年3月期は前期比で連結経常利益は前年の45億円から95億円へと倍増。単体の5期業績推移を見ると売上は着実に拡大。利益面でも2008年3月期をボトムとして以降順調に拡大している。
2010年3月期になぜ大幅に業績が改善したのか要因を見てみると・・・・・・
単体の粗利益が前年の379億円から418億円へと29億円も改善している。
さらに原価の中身を見ていくと、
・増収にもかかわらず材料費が17億円改善、
・経費では減価償却が5億円減少、動力費が6億円減少。
当社が業績改善の理由として挙げている「円高の影響とコスト削減効果」とはこのことか。
ただ減価償却費(定額法)がなぜ5億円も減ったのかはよくわからないが……。
「事業リスク」には明記されていなかったが、為替の影響を受けやすい収支構造といった印象を受けた。現在、海外売上は10%未満、為替ヘッジも特段やっていないようであり、円高はストレートに業績にプラスに効きそうだ(以上、邪推です。違っていたらスイマセン)。
2011年3月期も3Q累計の経常利益は88億円と好調持続。
引き続き売上は堅調であるので為替が円高水準にある限り、増益も「やめられない、止まらない」のかも知れない。
しかし・・・・この程度の内容であればわざわざブログのネタにはしない。
実は私は、今回の上場に何か歴史の巡り合わせのようなものを感じているのだ。
つまりこういうことだ。
カルビーというと、アラフィフの私は真っ先に「仮面ライダースナック」を思い出す。
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ご存知の方も多いと思うが、これは昭和46年、特撮テレビドラマ『仮面ライダー』を題材としたカード(仮面ライダーカード)をおまけとしたことで、社会現象になるほどの爆発的な人気を得た商品だ。
パッケージの下に「かっぱえびせん姉妹品」と小さく書いてあるのだが、とんでもない。
異母兄弟でもこんな味はないだろう~と思うほど「甘ったるかった」と記憶している。
そして忘れちゃぁいけない「仮面ライダーカード」。カード表面には仮面ライダー・怪人・劇中の場面などが、裏面には「通しナンバー」と表面の写真に関するデータが印刷。
ブームをさらに煽ったのは「ラッキーカード」と呼ばれるレアカード。「ラッキーカード」をカルビーに送ると、カードを72枚収納できる「仮面ライダーアルバム」がもらえるということで子供の射幸心に火をつけた。当時の子供たちは、少しでも新しい番号のカードやラッキーカードを求めてスナックそっちのけで買いまくったワケである(私も確か4回くらい当り、人生の運を使い果たし、現在に至っている)。
しかし「光あれば影」だ。
販売されたスナックが食べられずに捨てられ、一時期全国で社会問題まで発展したのである(なお、私は貧乏だったので(今もだが)、大量買いはできず、スナックは全て完食。今思えば、ちょうどその頃にメタボ体型の基礎が完成した)。
コレって何かに似ていないか?
そう、すでにネット上で指摘されているが、AKB48のCD販売方法に、だ。
AKBが新曲を発売するとその直後からネットオークションで新品未開封のCDがユーザーから数多く出品される。CDには握手券が付いており、それを持っていると握手会イベントに参加できる。枚数に応じて握手できる時間が延びるらしく、ファンがCDを複数購入し、握手券を外してオークションで販売しているとのことだ。
つまり、握手券などのCD特典が「仮面ライダーカード」にあたるってワケだ。
こうしてみると、カルビー(英文社名:CALBEE)はAKB商法の元祖と言えるのではないだろうか。
AKB48が絶頂期を迎えている今、「私を忘れてもらっちゃぁ困る!」と言わんばかりの株式上場。絶妙のタイミングだと思うのは私だけだろうか。
ただし、株式市場参加者は「ライダースナック」ほど甘くはないので注意されたし。
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