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『勝ったのはTBSだ。パラグアイではない。』

2010-07-01 | スポーツ系雑感
お疲れ様です。

まずは共同通信の記事
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瞬間最高視聴率は64・9% W杯パラグアイ戦
 サッカー・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、
日本が惜敗したパラグアイ戦のテレビ中継(29日午後10時40分
~30日午前1時10分、TBS系)の平均視聴率が関東地区で57・3%、
関西地区で54・1%だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 今回のW杯のテレビ中継では最高。
瞬間最高視聴率はいずれも前半終了の直前で、
関東が29日午後11時46分の64・9%、関西が同41分の62・3%だった。

 W杯中継で、これまでの平均視聴率の最高は2002年日韓大会の日本―ロシア戦で
66・1%(関東地区)。

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                              (以上、引用終了)

TBSにとっては歴代最高の視聴率だそうですが、
「負け戦」(=国の不幸)で盛り上がるのは自重してほしいものです。


なお、タイトルの元ネタですが
映画「七人の侍」で志村喬扮する島田勘兵衛の最後のセリフ。
「今度もまた負け戦だったな。勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない。」です。
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東宝



(日本-パラグアイは公式記録上は引き分けとして残ることも考慮して
 タイトルをアレンジしました。)


さて29日の決戦の夜。
私は当初予定通り、サムライブルーカフェのパブリックビューイングで
「ラスト・サムライ」を応援しました。客層は圧倒的に20代の方が多かった。
私は最年長の部類だったのではないでしょうか。
取材らしきカメラが数台来ており、歴史的一戦の雰囲気を否が応でも盛り上げます。


試合前、大声で君が代を歌ったのは本当、久しぶりです。
そして試合開始。おそらくこれまでの人生の中で、
今回ほど集中してサッカーを観たのは初めてです。
モトを回収しようという執念がそうさせたのかも知れませんが。
この集中力を仕事に生かしていれば、別の人生があったかもしれません。
とにかくあっという間の120分。
でも遠藤と長友が警告累積で次の試合に出れないこととなり、
私の中ではなんとなく終戦ムードが漂い始めていたのは事実。


そしてPK戦。駒野が指名された時、会場で異議を唱える声。高まる不安。
そして・・・・・・・・・・・・・終わってしまいました。

さっそくネット上では「駒野る=大事なところでミスする」
といったネタが飛び交い始めております。コマったものです。
ただ、勤め人の立場からしますと、「駒野の失敗に比べれば、
オレの失敗なんてちっぽけなものだ」
と悩める多くのサラリーマンの心を軽くしたのではないでしょうか。



でも駒野選手は苦労人ですね。

中三のときに父親を無くして、 私立初芝橋本高、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島など
からスカウトされたが、 寮住まい出来て経済的負担が最も少ない広島ユースに入り、
休日でも友人と遊びに行かず、寮に残ってトップチームのビデオを見て研究し
プロ契約してから現在まで欠かさすことなく母親に仕送りをし続け
弟の大学の学費まで全額負担。
左膝前十字靭帯損傷の療養中にエコノミークラス症候群にかかり
生命の危機に陥ったが、不屈の闘志で復活し、アテネ五輪代表に選出され
アテネ五輪ガーナ戦で鎖骨骨折、一ヵ月後ブドウ膜炎まで発症し失明の危機もあったが
それすら乗り越えて日本代表になったとのこと。
それだけに本人が一番勝ちたかったのではないでしょうか。
一身に責任を負って号泣する彼を見ていて心が痛みました。
そして、遅まきながら、私は彼のファンになりました。


傷心の駒野選手をいたわるかのように、米国大会決勝でPKを外した
イタリアの名選手ロベルト・バッジョの名言が色々なサイトで引用されております。
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」
「PKを決めても誰も覚えていないが、外したら誰もが忘れない」

(後者は救いになってませんけどね。)



ところで駒野選手の年俸は5400万円だそうです。

一方、有報などでの開示から明らかになって何かと話題の役員報酬ランキングですが、
平均報酬額が5,500万円以上というのが14社もあるそうです(金融保険除く)。
顔ぶれを見ますとまさに日本を代表する名だたる企業ばかりですが、
駒野選手が受けた強烈なプレッシャーを考えると、
各社の役員方が、職責・働きに見合った報酬になっているのか、
これからは株主からの厳しいプレッシャーの下で十分な検証が必要ではないか
と思った次第であります。

なかのひと

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