◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

「高齢者雇用の義務化」の衝撃 -退職給付債務が激減する?

2005-12-02 | 会計・株式・財務
いつもご覧下さり、誠に有難うございます。

よくよく考えて見ますと、今週は有給休暇、終日セミナー、おまけに
サザンのコンサートで早退と、からっきし勤労意欲が沸かない1週間でしたし、
ブログのネタもいつもの真剣さに欠けていました。すいません。

しかし、これからまた仕事の地獄が待ってます。週末は持ち帰り残業だし。


さて、久々に会計ネタ。
私が自腹を切って購読しております「旬刊 経理情報」12月10日号より、
面白い記事を見つけましたのでご紹介します。

-----------------------------------------------------------
【結論】改正高年齢雇用者安定法による
    「高年齢者の安定した雇用の確保等を図るための措置」が
平成18年4月1日より施行される。
    これによって事業主は、
    その雇用する高年齢者の65歳までの安定した雇用を確保するために、
    (1)定年年齢の引き上げ、
    (2)継続雇用制度の導入、
    (3)定年の定めの廃止、
   のいずれかの措置を講じなければならない。
   
   その結果、企業がどう対応するかにもよるが、一定の前提の下では、
   退職給付債務を▲5~▲17%も削減すると予想されている。

   企業においては、会計上の影響も考慮して、どの措置を講ずるかを決定すべき。
   退職金・年金規程の改訂に伴って生ずる退職給付債務の増減額は
   過去勤務債務として遅延処理(※)される。
--------------------------------------------------------------
 (※)退職給付債務が減少した場合、その減少額を一定の期間の中で
    按分処理すること(厳密さがない表現ですいません)。  
    債務の減額≒利益となりますから、企業収益にとってポジティブな
    話になるって訳です(会社によりますけどね)。

こういうサブマリンネタ(知らない間に進行していて、どこかでパッと話題になるネタ)
は私の大好物です。これも記憶の片隅に置いておいて下さい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年の流行語大賞に思う | トップ | 「内部告発」の2006年問題 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

会計・株式・財務」カテゴリの最新記事