「最近の粉飾」という本を購入。
著者の井端先生はこの分野の第一人者です。
豊富な事例分析がこの本のウリになっておりまして、
それはご興味ある方にご覧頂くとして、
私はこの中の「第三章 粉飾発見のための財務分析法」に注目。
○一般的な分析法
・売上高伸び率
=これまでの傾向からの乖離をチェック。
業界が不景気なのにある会社だけ売上を伸ばしている時には注意。
・各種利益率
=業界標準からの乖離状況。売上高が最盛期の半分や3分の1まで
低下しているのに黒字維持している場合(建設業に多いらしいが)や
収益性が低く、長期間極めて低い利益率で推移しているのに
赤字になることの無い会社も粉飾リスクあり。
好況期でも極めて低い利益率しか上げられない企業で、
不況期でも同じような低い利益率で常に少額の利益を計上している場合には、
不況期に粉飾のおそれあり。
・自己資本比率
=常に低い利益率が続いている会社で、長期間1ケタの低い自己資本比率が
続いている会社は自己資本をも粉飾している可能性あり。
この他「借入金が多く、多額の利息を支払っているのに、借入金の大半を
現預金として保有しているのは不自然」という指摘も当たり前ですが、
ハッとさせられます。
いずれも共通して言えることは、常識的な面からの判断が結構重要ってことです。
間違いなく景気は下り坂。またぞろ粉飾決算が盛り上がりそうです。
皆さんがご覧になっている決算書は大丈夫でしょうか?
著者の井端先生はこの分野の第一人者です。
最近の粉飾―その実態と発見法井端 和男税務経理協会このアイテムの詳細を見る |
豊富な事例分析がこの本のウリになっておりまして、
それはご興味ある方にご覧頂くとして、
私はこの中の「第三章 粉飾発見のための財務分析法」に注目。
○一般的な分析法
・売上高伸び率
=これまでの傾向からの乖離をチェック。
業界が不景気なのにある会社だけ売上を伸ばしている時には注意。
・各種利益率
=業界標準からの乖離状況。売上高が最盛期の半分や3分の1まで
低下しているのに黒字維持している場合(建設業に多いらしいが)や
収益性が低く、長期間極めて低い利益率で推移しているのに
赤字になることの無い会社も粉飾リスクあり。
好況期でも極めて低い利益率しか上げられない企業で、
不況期でも同じような低い利益率で常に少額の利益を計上している場合には、
不況期に粉飾のおそれあり。
・自己資本比率
=常に低い利益率が続いている会社で、長期間1ケタの低い自己資本比率が
続いている会社は自己資本をも粉飾している可能性あり。
この他「借入金が多く、多額の利息を支払っているのに、借入金の大半を
現預金として保有しているのは不自然」という指摘も当たり前ですが、
ハッとさせられます。
いずれも共通して言えることは、常識的な面からの判断が結構重要ってことです。
間違いなく景気は下り坂。またぞろ粉飾決算が盛り上がりそうです。
皆さんがご覧になっている決算書は大丈夫でしょうか?