今回はある食品メーカー。
絞りたてのおいしいネタが入りました。
有価証券報告書には「関係会社の状況」というコーナーがありまして、
主要な関係会社の一覧表が掲載されます。
そこでは、
「連結財務諸表に重要な影響を与えている債務超過の状況にある
関係会社があるときは、その旨及びその金額」
を記載することとなっております。
(債務超過とは、負債の額が資産の額を上回った状態=自己資本がマイナス)
この会社の決算説明会では、席上、連結子会社の1社が債務超過に陥っている
との説明があったとのことです。
ところが、有価証券報告書には一切記載されていないのです。
もちろん、会社側は、上でいうところの「重要性がない」という抗弁をする
可能性はありますし、事実そうなのかも知れません。
(会計士協会ではこの重要性判断基準を
債務超過額が連結自己資本の5%を超えるかなどとしていますので
この基準を満たしていないから、という抗弁は十分可能ですが)
でも、よくよく考えてみますと、
会社側があえてそういう説明をした、ということは
会社側も相応の課題認識をもっている重要な先である、
と見るのが自然ではないでしょうか。
説明会に出た人とそうでない人で
情報格差が生じてしまうのはいかがなものでしょうか。
もう一つ、気がかりなことがあります。
この会社の会計監査は、個人事務所が担当しているのです。
個人事務所が悪い、と頭ごなしもいうつもりはありません。
しかし、この事務所のHPで他にどうい企業の監査を担当しているのか
調べたところ、この食品メーカーが数少ないまともな会社
(=安定して監査報酬が期待できる)であることがわかりました。
あくまで推理ゲームの域を脱しませんが、
「この会計事務所は、企業のいいなりとなっている可能性があります」。
また最近、有価証券報告書の訂正をしていました。
保有有価証券の株数を間違えていたという凡ミスです。
いいなりとなっている上に、監査の質も低い。
財務諸表の信頼性という意味では、大きな疑問符がつく会社だと感じました。
こういう些細なところからガバナンスの巧拙を読み取る。
財務アナリストの醍醐味かも知れません。
ところで、醍醐味ってどんな味だがご存知でしょうか。
そうです、ヨーグルトです。
(おっと、シャレにならないエンディングでしたね。)
絞りたてのおいしいネタが入りました。
有価証券報告書には「関係会社の状況」というコーナーがありまして、
主要な関係会社の一覧表が掲載されます。
そこでは、
「連結財務諸表に重要な影響を与えている債務超過の状況にある
関係会社があるときは、その旨及びその金額」
を記載することとなっております。
(債務超過とは、負債の額が資産の額を上回った状態=自己資本がマイナス)
この会社の決算説明会では、席上、連結子会社の1社が債務超過に陥っている
との説明があったとのことです。
ところが、有価証券報告書には一切記載されていないのです。
もちろん、会社側は、上でいうところの「重要性がない」という抗弁をする
可能性はありますし、事実そうなのかも知れません。
(会計士協会ではこの重要性判断基準を
債務超過額が連結自己資本の5%を超えるかなどとしていますので
この基準を満たしていないから、という抗弁は十分可能ですが)
でも、よくよく考えてみますと、
会社側があえてそういう説明をした、ということは
会社側も相応の課題認識をもっている重要な先である、
と見るのが自然ではないでしょうか。
説明会に出た人とそうでない人で
情報格差が生じてしまうのはいかがなものでしょうか。
もう一つ、気がかりなことがあります。
この会社の会計監査は、個人事務所が担当しているのです。
個人事務所が悪い、と頭ごなしもいうつもりはありません。
しかし、この事務所のHPで他にどうい企業の監査を担当しているのか
調べたところ、この食品メーカーが数少ないまともな会社
(=安定して監査報酬が期待できる)であることがわかりました。
あくまで推理ゲームの域を脱しませんが、
「この会計事務所は、企業のいいなりとなっている可能性があります」。
また最近、有価証券報告書の訂正をしていました。
保有有価証券の株数を間違えていたという凡ミスです。
いいなりとなっている上に、監査の質も低い。
財務諸表の信頼性という意味では、大きな疑問符がつく会社だと感じました。
こういう些細なところからガバナンスの巧拙を読み取る。
財務アナリストの醍醐味かも知れません。
ところで、醍醐味ってどんな味だがご存知でしょうか。
そうです、ヨーグルトです。
(おっと、シャレにならないエンディングでしたね。)