3月16日、日経ヴェリタスという週刊金融新聞が発刊されました。
ネタ探しのため私も、泣けなしの小遣いをはたいて定期購読することに。
前身の日経金融新聞は勤務先で取っていたのをタダで読んでいましたから、
痛い出費です。
それはともかく、 21面に「材料先読み」というコーナーがありまして、
その中で「シャリア指数」というものが取り上げられていましたので、ご紹介と雑感を。
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・米S&P社がイスラムマネーの受け皿として「シャリア」指数と呼ばれる株価指数を開発。
東証によるリリース↓
http://www.tse.or.jp/news/200711/071121_a.html
・シャリアとはアラビア語で「人の道」
・日本では昨年12月より国内主力株インデックスから
アルコール、豚肉、たばこ、ギャンブル、金融、広告・放送、貴金属、ポルノ
などイスラムの戒律に抵触する銘柄を除外した81銘柄で構成。
・ 財務基準による除外ルールもある。
イスラム金融は金利の受け払いを制限しているため、
-自己資本に対する有利子負債の比率が33%未満
-自己資本に対する現預金の比率が33%未満、売掛金の比率が33%未満
・今後、シャリア指数に採用されそうな候補銘柄としては、セブン&アイ。
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○私は正直、首を傾げてしまいました。
セブン&アイといえば、なんといても収益の柱は「セブン-イレブン」。
店舗を想像してみてください。
お酒の取扱いもすれば、タバコも売る。
トンカツなど豚系の弁当も出すでしょう。
おまけにセブン銀行のATMもありますし、
雑誌コーナーにはアダルト系雑誌もあります。
これってイスラムの戒律に反していないんですかねぇ?
製造でなく販売であれば良いんですかねぇ?
どなたか詳しい方、教えて下さい。
ローソンやファミリーマートに至っては、TOTOまで販売しているし、
やはりコンビニ株は対象外になってしまうのでしょうか?
イスラム世界の首領国(の一つ)サウジアラビアでは、タバコは解禁されている模様。従ってサウジアラビア(シーア派)に宗教的に従する国々ではタバコはOKなのではないかと。
イスラムでは金融がダメなのではなく、利息で利益を上げることが禁じられている。だから無利息で金を貸すのはOK。セブン銀行は貸出業務がメインではなく、手数料収入をメインとしている(はず)なのでOKなのではないかと。
イスラムの世界でも、時代の移り変わりに伴い、宗教上の法解釈が変わってきているので、投資の際には多少目をつぶることも考えられるようになってきているのではないかと。世界有数の金持ちアルワリード王子もあちこち投資しまくっていると聞きますし。
最近読んだ本では「不思議の国サウジアラビア」「アラブの大富豪」などが面白く。
天野さま
貴重なコメント有難うございました。
奥が深いんですね。
私も少し勉強したくなりました。
推薦された本も入手したいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
それにしても、金利を制限はするけど、原油で儲ける事は規制しないんですね。なんか、変なの。