◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

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崖っぷちサマンサタバサに思う

2023-12-16 | 会計・株式・財務
いつもご覧下さり、誠に有難うございます。
コロナ明けでクリスマス商戦も盛り上がっているように見える中、東洋経済オンラインで「崖っぷちサマンサ「平成人気ブランド」3つの転機」という記事を見つけました。

人気モデルのエビちゃんこと蛯原友里さんや、ヒルトン姉妹など有名セレブを多数起用し、きらびやかなイメージ戦略に成功。若い女性を中心に、爆発的な人気を誇っていた服飾雑貨のサマンサタバサジャパンが、ブームも去り、何と8期連続で赤字見通しと泥沼状態。
親会社コナカのサポートもあってか資金繰りは何とか繫げられているものの、冬の賞与は不支給になるなど再建への道のりはかなり厳しいようだ。

一応、会計士のブログなのでIR資料を見にいきましたが、確かに、IR ニュースには「(支配株主コナカからの)資金借り入れ」が目立つ。今更ながら華やかなブランドイメージで夢を売る会社のIRサイトではない。
しかも借入期間は3~6か月の短期に留まっており、親会社コナカも上場企業であり、例えばの話ではあるが、経済合理性を欠く支援をするとコナカの株主から代表訴訟を受けかねない。
プロ経営者が入って事業構造を必死に変えようとしておりますがまさに時間との戦いなのか。
ただ、冬季の賞与不支給では店員さんの士気は上がりませんし、せめて営業成績を上げようと強引な販売などに傾くかもしれません。個人的には店員あってのショップにおいて賞与カットは悪手としか思えません。
引き続きフォローしていきましょう。

ここから先は、「大喜利ネタ」と言われても否定できませんが・・・・
ブランドに疎すぎる私が言っても何の説得力もないが、一度地に落ちたブランドを今の若い人向けにアピールするのは、なかなか厳しい。
そこで、ターゲットを日本の若い女性ではなく、異常な円安状態が続いていることもあり、海外からのインバウンド客向けに和風テイストの新ブランドを立ち上げたらどうか

現在の社名「サマンサタバサ」は往年の海外ドラマ「奥様は魔女」の主人公サマンサと娘のタバサに因んで付けたという。
だとすれば、日本を代表するあの超長寿作品から新ブランド名を付けたらどうか。
「フネワカメ」「サザエタラ」。男性向けに「ナミヘイカツオ」
百歩譲って、自虐的な炎上商法としてみても筋がいいかもしれない。何か明るい話題作りが重要だと思うからだ。
おっと、タラちゃんは男だった。

寒さが増したと思われますので、室温少し上げて下さいね。

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