6月30日に企業結合会計の改正案が公表されました。
http://www.asb.or.jp/html/documents/exposure_draft/ketsugou/ketsugou_1.pdf
中身を見ますと・・・・
欧米から批判のあった持分プーリング法は予想通り廃止の方向。
しかし、このブログでも何度か取り上げております
「のれんの規則償却」は存続となりました。
てっきり欧米並みに規則償却の廃止を予想していたのでちょっとサプライズです。
では、何故、規則償却を続けるのか?
公開草案p.25以降 「のれんの会計処理」の説明を見てみますと、
「企業結合により生じたのれんは時間の経過と共に自己創設のれんに
入れ替わる可能性があるため、自己創設のれんの実質的な資産計上を防止」。
のれんは超過収益力を示すゆえに、通常は、競争の進展によりのれんも減価は
する。この前提を欧米基準は軽視していると思われます。
減価しているのに償却しないのであれば、その差額は自己創設のれんでしょう?
という従来通りの主張で突っぱねております。
公開草案ですので今後産業界などから反対意見が出ると見られますが、
私は規則償却の方が理にかなっており、賛成です。
「欧米基準でもおかしいところはおかしい」、そういう主張を続けて欲しいものです。
それにしても、NHKドラマ監査法人で「厳格監査」なる言葉が流行っておりますが、
差し詰め「のれんの規則償却」は「厳格会計(処理)」。
・・・・まさか企業会計基準委員会のメンバーが
ドラマに触発されたワケじゃぁないですよね?
こんにちは。
私も「のれんの規則償却」は賛成派です。
確かに産業界からも反発はありそうですけど。、
ここくらいは自国の主張を貫いて欲しいですね。