お待たせしました、第3話のダイジェスト。
でもドラマとはいえ、非常に重苦しい展開となっておりまして
ギャグは竜頭蛇尾となっております。
ご容赦ください。
なお、詳細なストーリー説明はこちらからどうぞ。
(私も参考にさせて頂いております。この場をお借りして御礼申し上げます。)
http://kansahojin.seesaa.net/article/101805262.html
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第3回「粉飾の連鎖」
部下の山中茜(松下奈緒)から「弱虫」と罵倒されたジャパン監査法人の吉野
(勝村政信)は隠れ債務800億円の存在を知りながらも、
食品メーカー「飛鳥屋」の決算書をあっさり承認してしまった。
大した度胸である。
時は2002年5月。
吉野が率いる若杉健司(塚本高史)、茜の監査チームは、
コンピュータシステム開発会社「ウィンドメル」の監査に入る。
銀行からの貸し渋りの割に「マクガフィンシステム」という商品の売上だけ
伸びていたことから健司と茜は不審に思い、お得意の突撃監査スタート。
あっという間に「架空循環取引」であることを突き止める。
報告を受けた吉野だが、なんとその事実は承知しており、
「これからもっと成長する企業だから将来を見据えて承認する」
と新たな名言を吐く。
監査法人ってのは大先生を頂点に相撲部屋のような組織と
聞いたことがありますが、
監査法人はいつからクライアントのタニマチとなっていたのでしょうか?
でもライブブドアの決算を承認していた港陽監査法人も
こんな思いで監査をしていたのかも知れませんね。
ところでウィンドメルは社名といい、社長の北山潤(今井朋彦)といい、
何かに似ているなーと思ったら、わかりました。
今井朋彦氏→http://talent.yahoo.co.jp/talent/2/m93-0406.html
グッドウィル、折口元代表です。
折口雅博→http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%DE%B8%FD%B2%ED%C7%EE
でもこんな役者さん、よく探したもんです。
役者といえば、篠原理事長の茶坊主秘書。
あのキャラはインパクト強いですよね~。実際にいそうってところがよい。
で、後日、ウインドメルの粉飾がニュースで明らかになる。
北山社長にリストラされた社員による内部告発がきっかけ。
吉野は、ここまで成長させた企業をこんなことにして
監査が無意味になったとショックを受ける。
・・・・というか、吉野が適正意見を出した段階で
すでに監査は無意味だったと思うが・・・・。
そして、いよいよ東都銀行への中間監査に向けて関係者の動きが活発化。
財政監督庁・検査局長・宮島(利重剛)はジャパン監査法人で厳格監査を推進
する小野寺会計士(豊原功補)に東都銀行に厳格な監査をするよう要請。
それより先に金融検査を厳格にすりゃぁいいのに・・・・と思いますけどね。
頭取(竜雷太)は、飛鳥屋を承認したので東都銀行も承認せざるを得ないだろうと
タカを括るも経営企画室長の須賀(岩松了)は、中間監査への不安感募る。
宴席で強い要請を受けた篠原理事長は「長い付き合いと信頼関係があるので
見捨てるような事はしない」と責任を請け負い、飛鳥屋の監査を容認した吉野
に主査を任せる。
その直後、吉野は小野寺と飲む。
企業監査は企業のためだけでなく、国を正しい方向に導くためにある。
ここまで来ると踊る大捜査線のノリである。
いままでの監査は企業の嘘につきあって、問題を先送りしていただけ。
その責任はどう取るの?無傷じゃぁ済まないでしょう?
篠原理事長についていくのは得策ではないと助言。
ここで吉野の腹は決まったのか、
厳格監査派の健司を監査チームに招く。
健司の何故自分を呼んだのか?との問いに理由を明かさなかった。
おそらく健司が主人公だからだったのでないか。
2002年9月東都銀行の監査開始。
吉野は健司に無言で「飛鳥屋」の自己査定ファイルを渡す。
この瞬間、健司は何故自分が呼ばれたのか真意を汲み取る。
ただ、見方を変えれば、破たんの引き金をお前が引けという合図かも。
だとすると、ここでも責任の押し付け合い?
徹底的に調べる吉野に対し、銀行役員の須賀は、
そんなにチェックするな、東都銀行をつぶすつもりか?と迫る。
それに対し吉野は、
「メガバンクの経営が健全に行われているかどうか。
重要な判断を迫られ、重責にこたえるため努力をしている。
我々も命を削って挑んでいる。」と部下が聞いたらグッときそうな反論。
で、東都銀行は実質的には自己資本比率4%を切り、乱暴な見方をすれば
既に経営破綻の状況にあるとの見方もできるが、
慎重な吉野は審査会の判断に委ねることに。
そして審査会。
監査責任者である篠原理事長は承認するが、同席していた健司が反論。
そこに吉野が助け舟。自分のような会計士(顧客寄り)は、もはや時代遅れかもと。
東都銀行の監査をすることは、東都銀行を救うためではなく、
適正な監査を行うためひいては日本経済を救うことにつながる、
と小野寺直伝の主張を展開。
そしてトドメの資料。
吉野は飛鳥屋の裏帳簿を審査会メンバーに配り、
自分がこれを見落としていたと暴露。
この瞬間、審査会の空気が一変。
東都銀行の決算に適正意見は下せないという結論となる。
そして衝撃のラスト。
須賀は飛び降り自殺。吉野は失踪。
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(追加コメント)
第3話はまさに責任のババ抜き、というか無責任の循環取引。
一手に重責を負わされた吉野の苦悩の深さが、
私のギャクを書こうとする意欲を奪ってしまいました。
それでも、演じた勝村さん、一世一代の演技だったかも知れませんね。
で、マクガフィンという言葉ですが、ウィキペディアで調べると
あのヒッチコック監督が考案した言葉で「単なる入れ物」のようなものであり、
名作「北北西に進路を取れ」における謎の登場人物「ジョージ・キャプラン」
のように「存在しなくていいもの」を指すようです。
要するに、「マクガフィン」の意味は、「存在していない」というものでして
まさに架空取引にピッタリ!。ナイスなネーミングに拍手!
P.S.
ドラマ第4回のダイジェストと雑感はこちらからご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/82f41dc75260ec7e0723413a375d6fff
ドラマ第5回のダイジェストと雑感はこちらからご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/7b08e713f7de3d896cef25e5d67c485d
ドラマ最終回のダイジェストと雑感はこちらからご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/b6ffd34f37ac4061352470aab1bf5754
あんまり、あからさまな数字(8~9割りが粉飾らしいです。)
だと経営の中心にいなくともうすうすわかるものです。
何でこんな売上げがるのかな?って。
でもこれが何年かつづくと無感覚になるんですよね。
いまだから言えます。
厳格審査も結構ですが評価基準の変更がIT[には必要ですね。