お疲れ様です。
まずは日経記事。
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セブン&アイ、西武有楽町店を閉鎖へ 高額品、販売不振で
セブン&アイ・ホールディングスは傘下のそごう・西武が運営する西武有楽町店
(東京・千代田)を年内にも閉鎖する方針を固めた。
長引く百貨店不況で販売不振が続いており、不採算店の閉鎖で収益性を優先する。
百貨店はここ数年、再編・統合で生き残りを目指しているが、日本を代表する商業地
である銀座・有楽町地区の店舗が閉鎖に追い込まれるなど今後も百貨店の閉鎖が
全国的に広がりそうだ。
西武有楽町店は1984年の開業で、店舗面積は約1万5000平方メートル。
2009年2月期の売上高は前の期比9%減の約160億円だった。
開業当初はセゾングループだった西武百貨店のイメージの発信拠点として話題を集めたが、
高額品の販売不振などで、長年赤字が続いている。
銀座・有楽町地区の百貨店の閉鎖は2000年の、そごう東京店(東京・千代田)以来で、
東京都心部では昨年の三越池袋店(同・豊島)に続く。
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(コメント)
今日、昼休みにパッタリ、昔のバイサイド仲間(他社・小売業担当)に会いまして、
近況を尋ねたところ、「担当セクターは変わりました。」との回答。
長年やっていた小売に未練はないのかと聞いたところ、
「小売業はこのところ既存店売上(対前年比)がずーっと“▲”(マイナス)が続いていて、正直、疲れていたところだったので・・・・」とむしろサバサバした表情。
百戦錬磨のアナリストでも昨今の消費不振に疲れきっていたんですね。
小売の現場の方はさぞかし大変ではないでしょうか。特に百貨店、総合スーパーは。
で、その直後のこのニュース。
咄嗟に浮かんだのが 今回のタイトルです。
2010年は「ヘーテンの寅年」
それにしてもさびしくなりますね。有楽町。
この件で会社の同僚と話していたところ、
「それよりも朝日新聞は大丈夫ですかね?」と。
確かに、西武がテナントとして入居している有楽町マリオンは、
朝日新聞も所有者していましたっけ。
そこで次に、朝日新聞の今期の中間決算短信を見てみることにしました。
中間決算
本業からして厳しいですね。中間連結営業赤字は▲43億円と前期比で▲38億円悪化。
先程のニュースで、有楽町西武の年商が160億円。
賃料をざっと売上比の10%程度で年間賃料を20億円としまして、
この幾ばくかが朝日新聞の利益にチャージされていたワケですから
代わりのテナントを早く探さないと、朝日新聞の経営にも悪影響となるかも。
そうでなくても、昨今の新聞業界では「押し紙」問題なども取り沙汰されており、
新聞社のビジネスモデルが大きく揺らいでおります。
ズバリこんな本まで出ております。
この本によると・・・・・・
押し紙とは、新聞社が系列の販売店に押し付ける、
販売実数を超えた新聞(部数)のこと。
これは公正取引委員会による特殊指定で禁じられているので表向きは存在しない。
しかし、発行部数の多さが広告単価に直結しているため、
新聞社は発行部数の3割から4割ともいわれる押し紙をやめられない。
販売店にとっても折込チラシの広告料につながる面もあるが、
新聞の販売不振が続く中、押し紙の仕入れ代金が経営を圧迫している。
そのため押し紙を断る販売店が続出。
新聞社は表向き存在しない押し紙を販売店の非であるとして、
あろうことか裁判に持ち込んでいる・・・・・・・・・。
私もブックオフで買って読みましたが、チラシの広告主が可哀そうになってきました。
・・・・とまぁ、話はあらぬ方向に行ってしまいましたが、
要するに、
大型店が閉店すると思わぬ方面に影響が出るんだな~
ということが理解いただければよろしいかと思います。
それでは、またいきます。
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セブン&アイ、西武有楽町店を閉鎖へ 高額品、販売不振で
セブン&アイ・ホールディングスは傘下のそごう・西武が運営する西武有楽町店
(東京・千代田)を年内にも閉鎖する方針を固めた。
長引く百貨店不況で販売不振が続いており、不採算店の閉鎖で収益性を優先する。
百貨店はここ数年、再編・統合で生き残りを目指しているが、日本を代表する商業地
である銀座・有楽町地区の店舗が閉鎖に追い込まれるなど今後も百貨店の閉鎖が
全国的に広がりそうだ。
西武有楽町店は1984年の開業で、店舗面積は約1万5000平方メートル。
2009年2月期の売上高は前の期比9%減の約160億円だった。
開業当初はセゾングループだった西武百貨店のイメージの発信拠点として話題を集めたが、
高額品の販売不振などで、長年赤字が続いている。
銀座・有楽町地区の百貨店の閉鎖は2000年の、そごう東京店(東京・千代田)以来で、
東京都心部では昨年の三越池袋店(同・豊島)に続く。
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(コメント)
今日、昼休みにパッタリ、昔のバイサイド仲間(他社・小売業担当)に会いまして、
近況を尋ねたところ、「担当セクターは変わりました。」との回答。
長年やっていた小売に未練はないのかと聞いたところ、
「小売業はこのところ既存店売上(対前年比)がずーっと“▲”(マイナス)が続いていて、正直、疲れていたところだったので・・・・」とむしろサバサバした表情。
百戦錬磨のアナリストでも昨今の消費不振に疲れきっていたんですね。
小売の現場の方はさぞかし大変ではないでしょうか。特に百貨店、総合スーパーは。
で、その直後のこのニュース。
咄嗟に浮かんだのが 今回のタイトルです。
2010年は「ヘーテンの寅年」
それにしてもさびしくなりますね。有楽町。
この件で会社の同僚と話していたところ、
「それよりも朝日新聞は大丈夫ですかね?」と。
確かに、西武がテナントとして入居している有楽町マリオンは、
朝日新聞も所有者していましたっけ。
そこで次に、朝日新聞の今期の中間決算短信を見てみることにしました。
中間決算
本業からして厳しいですね。中間連結営業赤字は▲43億円と前期比で▲38億円悪化。
先程のニュースで、有楽町西武の年商が160億円。
賃料をざっと売上比の10%程度で年間賃料を20億円としまして、
この幾ばくかが朝日新聞の利益にチャージされていたワケですから
代わりのテナントを早く探さないと、朝日新聞の経営にも悪影響となるかも。
そうでなくても、昨今の新聞業界では「押し紙」問題なども取り沙汰されており、
新聞社のビジネスモデルが大きく揺らいでおります。
ズバリこんな本まで出ております。
「押し紙」という新聞のタブー―販売店に押し込まれた配達されない新聞 (宝島社新書 301)黒薮 哲哉宝島社このアイテムの詳細を見る |
この本によると・・・・・・
押し紙とは、新聞社が系列の販売店に押し付ける、
販売実数を超えた新聞(部数)のこと。
これは公正取引委員会による特殊指定で禁じられているので表向きは存在しない。
しかし、発行部数の多さが広告単価に直結しているため、
新聞社は発行部数の3割から4割ともいわれる押し紙をやめられない。
販売店にとっても折込チラシの広告料につながる面もあるが、
新聞の販売不振が続く中、押し紙の仕入れ代金が経営を圧迫している。
そのため押し紙を断る販売店が続出。
新聞社は表向き存在しない押し紙を販売店の非であるとして、
あろうことか裁判に持ち込んでいる・・・・・・・・・。
私もブックオフで買って読みましたが、チラシの広告主が可哀そうになってきました。
・・・・とまぁ、話はあらぬ方向に行ってしまいましたが、
要するに、
大型店が閉店すると思わぬ方面に影響が出るんだな~
ということが理解いただければよろしいかと思います。
それでは、またいきます。
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