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証券会社の「奥の手」利益調整手法に思う

2008-09-01 | 会計・株式・財務

ダイヤモンドオンラインを見ておりましたら
次のような解説記事がありましたのでご紹介。

News&Analysis
苦境の証券各社、赤字回避の奥の手は「準備金の取り崩し」


サブプライムショックの後始末や株式市場の長期低迷により、
証券各社の業績は厳しい。

そんな中で、これまで積み立てていた「金融商品取引責任準備金」を
取り崩して利益を捻出する企業が続出とのこと。

この準備金は、そもそも売買時の事故に備えて、自社の売買代金の大きさを
基準に、一定割合を積み立てることが義務付けられているもの。
たとえば、発注ミスでお客に損失を負わせてしまった場合など、
証券会社はこの準備金から弁償のコストを捻出。

で、重要なポイントは、この準備金を取崩す場合、
会計上、「特別利益」として計上できること。

しかも従来の準備金(証券取引責任準備金)は、証券会社による自己売買
(ディーリング)も積み立ての対象とされていたが、金融商品取引法の経過措置
の適用により、この4月以降、それが対象から外されたことも大きい。
結果として、自己売買ウエイトの高い中小証券会社で取り崩しが目立ったと。


まっ、逆から見ると、この準備金で一息をついている証券会社ほど、
今後が心配です。


しかし、さすが証券会社。
会計制度にも精通してますから、この程度の利益調整はお手の物なのでしょう。
個人的には、次なる一手に何を出してくるか興味がありますね。








さて、本日の2曲。
たまたま見ていたテレビでこの曲が流れていました。
10年以上の前の局ですが、歌詞が気に入ったのでご紹介。


中島みゆき「糸」



で、中島みゆきと言えばこの名曲を忘れてはいけません。

中島みゆき「時代」
(埋め込み禁止なので直接リンク)

「時代」歌詞テーマは輪廻転生。いまさらですが非常にいい歌詞です。



<追記>

温故知新さんがコメントでご推薦頂いた「遍路」。
youtubeにありました。さっそくupしておきます。

中島みゆき「遍路」






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2 コメント

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中島みゆきさんであれば.... (温故知新)
2008-09-01 12:54:01
是非、「遍路」という曲をお聞きください。マイナーなのでユーチューブにはないと思いますが、アルバムを買って聞く価値はある名曲です。
返信する
遍路、youtubeにありました。 (dancing-ufo)
2008-09-01 22:47:04
温故さん、ありがとうございました。
youtubeにありましたので
記事の末尾に追加しました。
おっしゃるとおり、味わい深い曲ですね。

「不幸のわんこそば」の情景が目に浮かび
・・・・・切なくなります。
                    
返信する

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