◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

この決算書・会計処理はおかしい(5) 

2005-09-09 | この決算書・会計処理はおかしい
今回は、おかしい!というのではなく、
「可笑しい」「珍しい」ケース。

ある化学品メーカーの単体貸借対照表。
投資その他の資産に「美術品」勘定が93億円が計上されています。


そのメーカーはグループで美術館を運営しておりますので、
そこの所蔵品が対象となっているのでしょう。


残高は減少していないようなので、株主さんも芸術の前には
「まぁ、いいんじゃない」と寛大なココロで接しているのでしょうか。


ところで、美術品も固定資産ですので
理論上は「減損会計」の対象となります。


しかしこういう美術品はどう考えても本社の共用資産
(というか「教養」資産)の扱いとなるでしょうから、
仮に含み損があっても
減損処理を強いられる可能性は少ないのでしょうね。


でも金額が大きいので少し気になりますね。
一度、画廊の方でも連れて、美術品の時価評価(鑑定)に
行って見ましょうかねぇ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 衆院選に思う | トップ | このプロモーションビデオ(P... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

この決算書・会計処理はおかしい」カテゴリの最新記事