おはようございます。
ライブドアショックが予想通り監査法人の問題に波及したこともあって、
零細な私のブログへのアクセスが急増、なんと前日の2倍、
1,056名様と一気に夢の大台をクリア。
Gooブログ43万中で71位。
細々と運営していた甲斐がありました。
ご覧下さった方、誠に有難うございました。
(そして失望させてすいません。)
しかし、心境は複雑です。
一大粉飾疑惑が起き、自己責任とはいえ多数の投資家さんが混乱に陥っている
わけですから・・・・・・。
現在報道されている粉飾スキームは非常に巧妙でして、
私のID名の元である決算短信(タンシン)、有価証券報告書(ユーホー)からは
流石に解析することはできません。
では、「粉飾の匂い、全く無かったか?」というと、これはあります。
先日、私が記事に書きましたように、情報を組み合わせて見ますと、
警告を出すことは可能ではないかと考えます。
ライブドアの実例で見てみましょう。
まずはこの数字をご覧下さい。単位は億円です。
02/9会社計画 02/9実績 達成率
売上高 60 58.9 98%
経常利益 12 11.37 95%
03/9会社予想 03/9実績 達成率
売上高 76.7 108.24 141%
経常利益 13.06 13.14 101% ★
04/9会社計画 04/9実績 達成率
売上高 250 308 123%
経常利益 50 50.34 101% ★
05/9会社計画 05/9実績 達成率
売上高 730 784.2 107%
経常利益 100 112 112%
会社計画は、いわば経営者が投資家に対してこれだけの利益を出しますよ、
と宣言した数値。投資家はこの計画の達成度合いなどを見て、
株価・経営者への評価をしていくっていうのが通例です
(東証マザーズではそうではないかも知れませんが)。
それで、ライブドア。
現在焦点の当てられている04/9期と、その前の03/9期の連結経常利益の
達成度を見て下さい。ほぼ計画にピタリ!!。素晴らしい経営です。
でも、04/9期については、ほぼ計画通り着地させておきながら、
翌05/9期の特別損失で約5億円の「前期損益修正損」を計上。
これは、「04/9期(以前)に利益を5億円多く計上していました」と
白状しているものです。
1年のタイムラグをおいて判明。大幅な株式分割と同様に時間差を使って
投資家を欺いていた訳です。
ですから、今回の教訓としましては、特に東証マザーズのような市場に上場
している会社については、
①まず、過去の会社公表利益(経常利益)の達成率を確認する、
②達成率が異常に良好な会社については、何かあるかも知れないと思って、
特別損失の項目で「前期損益修正損」のような不審な勘定科目が無いか、
③(さらに)監査法人はどこか?独立性に問題は無いか?
に留意されて、お手持ちの銘柄を確認した方がよろしいかと思います。
経営者・投資家にとって会社公表数値を達成するか否かは、重要な関心事。
釈迦に説法ですが、監査する会計士の先生方も、この点にもっと留意すべきでは
ないでしょうか。
ご参考までに、定性面からのチェック方法ですが、1月9日の私の記事でご紹介した
シドニー・フィンケルシュタイン著「名経営者が、なぜ失敗するのか?」日経BP社
が非常に参考になると思います。
この本の中で著者は、過去の失敗企業の研究を踏まえ、企業経営上トラブルが発生
する可能性を見るうえで17のチェックポイントを示しております。
示唆に富んでおり今後の参考になりそうですので以下に掲げます。
詳細は同書でご確認下さい。
------------------------------------------------------------------------
<初期警告サイン>
■必要以上に複雑な組織や戦略に気をつけろ!
①組織構造が複雑になっていないか
②本来、単純な問題に対して必要以上に複雑な戦略をとっていないか?
③会計手法が過度に複雑だったり、不透明だったり、非標準的ではないか?
④複雑だったり、非標準的な用語を使っていないか?
■トップの“暴走”に気をつけろ!
⑤経営陣には、自社の成長スピードを管理するだけの十分な経験があるか?
⑥経営陣が見過ごしていそうな、小さいが見過ごせない問題がないか?
⑦後に問題に発展する警告を無視していないか?
⑧成功に胡坐(あぐら)をかいて、トップの座を維持するために必要なことを
なおざりにしていないか? →“成功に次ぐ成功”には要注意
⑨深刻な問題の予兆となる上級役員の突然の退社は無いか?
■CEOの資質に気をつけろ!
⑩CEOの経歴や才能について、洗いざらい調べたか?
⑪CEOが必ずしも会社の使命に関係ないことに時間を使いすぎていることは
ないか?
⑫CEOをはじめ経営陣が金の亡者で、疑わしい、又は不適切な行動を
取っていないか?
■過剰な“誇大宣伝“(ハイプ)に気をつけろ!
⑬期待の新製品が、単なるハイプである可能性は無いか?
⑭期待のM&Aが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑮期待のプロジェクトが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑯深刻な問題の予兆となるスケジュールの遅れや目標不達成が最近無いか?
■経営者の性格に気をつけろ!
⑰CEO他の上級役員がアグレッシブすぎたり自信過剰で信用できないことは
ないか?
これにかなり当てはまっているな、という会社は避けたほうが良いと思います。
ライブドアショックが予想通り監査法人の問題に波及したこともあって、
零細な私のブログへのアクセスが急増、なんと前日の2倍、
1,056名様と一気に夢の大台をクリア。
Gooブログ43万中で71位。
細々と運営していた甲斐がありました。
ご覧下さった方、誠に有難うございました。
(そして失望させてすいません。)
しかし、心境は複雑です。
一大粉飾疑惑が起き、自己責任とはいえ多数の投資家さんが混乱に陥っている
わけですから・・・・・・。
現在報道されている粉飾スキームは非常に巧妙でして、
私のID名の元である決算短信(タンシン)、有価証券報告書(ユーホー)からは
流石に解析することはできません。
では、「粉飾の匂い、全く無かったか?」というと、これはあります。
先日、私が記事に書きましたように、情報を組み合わせて見ますと、
警告を出すことは可能ではないかと考えます。
ライブドアの実例で見てみましょう。
まずはこの数字をご覧下さい。単位は億円です。
02/9会社計画 02/9実績 達成率
売上高 60 58.9 98%
経常利益 12 11.37 95%
03/9会社予想 03/9実績 達成率
売上高 76.7 108.24 141%
経常利益 13.06 13.14 101% ★
04/9会社計画 04/9実績 達成率
売上高 250 308 123%
経常利益 50 50.34 101% ★
05/9会社計画 05/9実績 達成率
売上高 730 784.2 107%
経常利益 100 112 112%
会社計画は、いわば経営者が投資家に対してこれだけの利益を出しますよ、
と宣言した数値。投資家はこの計画の達成度合いなどを見て、
株価・経営者への評価をしていくっていうのが通例です
(東証マザーズではそうではないかも知れませんが)。
それで、ライブドア。
現在焦点の当てられている04/9期と、その前の03/9期の連結経常利益の
達成度を見て下さい。ほぼ計画にピタリ!!。素晴らしい経営です。
でも、04/9期については、ほぼ計画通り着地させておきながら、
翌05/9期の特別損失で約5億円の「前期損益修正損」を計上。
これは、「04/9期(以前)に利益を5億円多く計上していました」と
白状しているものです。
1年のタイムラグをおいて判明。大幅な株式分割と同様に時間差を使って
投資家を欺いていた訳です。
ですから、今回の教訓としましては、特に東証マザーズのような市場に上場
している会社については、
①まず、過去の会社公表利益(経常利益)の達成率を確認する、
②達成率が異常に良好な会社については、何かあるかも知れないと思って、
特別損失の項目で「前期損益修正損」のような不審な勘定科目が無いか、
③(さらに)監査法人はどこか?独立性に問題は無いか?
に留意されて、お手持ちの銘柄を確認した方がよろしいかと思います。
経営者・投資家にとって会社公表数値を達成するか否かは、重要な関心事。
釈迦に説法ですが、監査する会計士の先生方も、この点にもっと留意すべきでは
ないでしょうか。
ご参考までに、定性面からのチェック方法ですが、1月9日の私の記事でご紹介した
シドニー・フィンケルシュタイン著「名経営者が、なぜ失敗するのか?」日経BP社
が非常に参考になると思います。
この本の中で著者は、過去の失敗企業の研究を踏まえ、企業経営上トラブルが発生
する可能性を見るうえで17のチェックポイントを示しております。
示唆に富んでおり今後の参考になりそうですので以下に掲げます。
詳細は同書でご確認下さい。
------------------------------------------------------------------------
<初期警告サイン>
■必要以上に複雑な組織や戦略に気をつけろ!
①組織構造が複雑になっていないか
②本来、単純な問題に対して必要以上に複雑な戦略をとっていないか?
③会計手法が過度に複雑だったり、不透明だったり、非標準的ではないか?
④複雑だったり、非標準的な用語を使っていないか?
■トップの“暴走”に気をつけろ!
⑤経営陣には、自社の成長スピードを管理するだけの十分な経験があるか?
⑥経営陣が見過ごしていそうな、小さいが見過ごせない問題がないか?
⑦後に問題に発展する警告を無視していないか?
⑧成功に胡坐(あぐら)をかいて、トップの座を維持するために必要なことを
なおざりにしていないか? →“成功に次ぐ成功”には要注意
⑨深刻な問題の予兆となる上級役員の突然の退社は無いか?
■CEOの資質に気をつけろ!
⑩CEOの経歴や才能について、洗いざらい調べたか?
⑪CEOが必ずしも会社の使命に関係ないことに時間を使いすぎていることは
ないか?
⑫CEOをはじめ経営陣が金の亡者で、疑わしい、又は不適切な行動を
取っていないか?
■過剰な“誇大宣伝“(ハイプ)に気をつけろ!
⑬期待の新製品が、単なるハイプである可能性は無いか?
⑭期待のM&Aが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑮期待のプロジェクトが、単なるハイプである可能性は無いか?
⑯深刻な問題の予兆となるスケジュールの遅れや目標不達成が最近無いか?
■経営者の性格に気をつけろ!
⑰CEO他の上級役員がアグレッシブすぎたり自信過剰で信用できないことは
ないか?
これにかなり当てはまっているな、という会社は避けたほうが良いと思います。
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経理、財務のプロから見た
粉飾の手口と対策、という本を
だしてもらえば、すぐに買います。
ベストセラーになるかも?ですね。
ところで、よく地銀が良く使っている
アナカン(だったと思います)システム
というのがあります。
たくさんの会社の財務データベースを元に
3期の決算書データを入れると、チェック
ポイント、数次の不自然さなどを、統計的に
してくれるそうです。
でも、取引先に、オタクの会社の3期分の
決算データくださいといえるかどうかですね。
あほ! そんなに心配なら売らんやったら
いいやろ、もう出入りせんでエエデ・・・
といわれるのが、
ハリマオさん。
ところでハリマオさん。
金融はシロウトではなかったでしたっけ?
よくご存知ですね。あらかん。
>よくご存知ですね。あらかん。
たまたま、このソフト、採用しませんかという、
おさそいがあったので、知っていただけです。
まあ、たとえていえば、こんなレベルです。
私:えっ? 山勘?
相手:いえ、アラカンです。
私:おいおい、アオカンかよ。経験ないよ。
相手:(語気を強めて) ア・ラ・カ・ン
私:ああ、アラカンですか。むかし俳優いましたが。