私のブログで何度か批判してきたライブドア。
まさに想定外のニュースが飛び込んでまいりました。
マスコミ報道によれば、本件は持分法適用関連会社(29.3%出資)の
(4759)ライブドア・マーケティングでの疑惑であるが、
同じブランドを冠した全ての企業に風評が立つことが容易に予想されます。
知名度=ブランドと勘違いしていたホリエモン。
今度は風評という負のブランドの怖さを思い知ることになるでしょう。
ライブドア・マーケティングの監査法人は親と同様、港陽監査法人である。
検察もここを一気に攻めれば、ライブドアグループの財務諸表上の問題点が
(あれば)一気に明らかにすることができるのではないでしょうか。
ライブドアの05/9期有価証券報告書によれば、監査に関与した会計士は、
監査報告書記載の2名+補助者8名(会計士3名、会計士補5名)の僅か10名。
ザルの可能性高い。
あのプリヴェチューリッヒでさえ、17名関与(ASG監査法人)している。
(注:「コメント欄」に現役会計士先生からの極上のネタがありますので、
そちらもご参考下さい))
さて、 私はこれまで何度か、公表情報に基づき、警告を発してまいりました。
今一度振り返り、ライブドアを勝手に偲びたいと思います。
■(4753)ライブドア 05/9期決算 調査結果 (11月21日)
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/f39dfd80e4646d51b4330eba9f48bfb0
この記事の中で私は、こんなことも書いておりました。
『PVの伸びが鈍化していることについて堀江社長は「施策を考えている」と
言っておりましたので、また、世間を騒がせることをするのでしょう。
スポーツ・経済・政治・文化(宇宙科学)など賑わしてきましたから、
こんどは社会面、っていうことは・・・・まさか犯罪?』
当たってしまいました。
■経営の失敗に関する「初期警告サイン」とは? (1月9日)
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/5995fd5a0c4d414f0725ee3d14cbed29
つい最近書いた記事ですが、この警告、見事に当たっていました!!
■ライブドアの「ブランド錬金術」に思う (12月11日)
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/4ec3adf2a201fce0a7ef9098fc49d87f
何故、セシールを持分法適用会社ライブドアマーケティングに飛ばしたのか、
これが不可解でした。今後その理由が明らかになるのでしょうか。
■「ライブドア=堀江ファンド」を実感 (11月16日)
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/08aec37b263323cb197d6e7b15e2749d
私はここでも警告を発しております。結構、イイ線いっています。
『でも、監査法人はちゃんとチェックできているんでしょうか。
港陽監査法人。思いっきり中小です。リスク取ってますね。
金融・証券業の監査ノウハウ、あるんでしょうか。
悪いこといいません、ライブドアがおかしくなるとしたら、
買収先の不祥事や簿外債務、隠れ不良資産(人材を含め)であることは
想像に難くありません。
大手(without中央青山)のしっかりした監査法人に見てもらうべきです。』
【番外編】
『六本木ヒルズ資本主義』 とITバブル崩壊期待(10月3日)
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/a20da705c54cbfe5dcb9c7d0a2473431
思ったより、早く来てくれてビックリです。
この行動原理は、粉飾決算の大きな動機付けになりはしないか。
とりあえず高株価を背景に株式交換型などのM&Aを行っていれば、
投資家の期待も膨らみ、株価も維持できるのでしょう。
また、会計方針は利益を前倒しで計上させるようにすることもできますし、
何よりも収益認識基準が不明確ですしね。
引き続き、「ライブドアを偲ぶ②~⑥」もご覧下さい!!
目的別には、次が近道です。
■ ③港陽監査法人との関係
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/d5fe1d9f42ef3fcd581f537f5df75a41
■ ⑤当面のライブドア株の下値目処
(もちろん、紙切れとなる可能性もありますけどね。)
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/9b17359f493fc4033e8070327d2598a6
■⑥ 今回の粉飾疑惑を受けての教訓と対策
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/ee5b8cc47c36c89da5b05e2d0e74d0b9
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<追伸 その1>
しかし、この騒動のお陰で17日に証人喚問を受ける予定の
ヒューザー・小嶋社長の影が薄くなっております。物凄く救われたことになります。
このため、このタイミングでの強制捜査に政治的な意図を強く感じています。
<追伸 その2>
副題の意味、三谷幸喜ファンならお分かりだと思います。
「有頂天」はいいとして、「終わりの始まり」・・・・
これは名作「」ラヂオの時間」の劇中劇のラストで
細川俊之と戸田恵子(のどちらか)が言った台詞です。
突然振って沸いた出来事なので、かなり驚きました。
とはいえ、最近のファイナンス状況を考えれば、あやしいところが多いのですけどね。
監査法人に関しては、中小ですが去年の合格者の人気が相当高かったところです。
中小監査法人で監査の質を考えるに当たっては、補助者の人数よりも、雇用している職員なのかパートなのかのほうが重要だと思います。
職員雇用型の中小監査法人は、大手よりもしっかりしているところが多いですよ。
ちなみに、大手でまともなところは、あずさぐらいで、かろうじて新日本までかなというのが感想です(苦笑
会計士ブログの代表格の方から
コメントを頂戴して大変恐縮です。
さすが、餅は餅屋に聞け(?)ですね。
監査法人の裏事情が良く分かりました。
トーマツも会社によっては結構キツイ指導をしていた印象がありましたから、
意外な印象です。
勉強になりました。
リンクさせていただいているのに、あまりコメントもせずにすみません。
ちなみに、ライブドアについての見解なんとなくまとまりました。
株価が100分割で高くなりすぎて、株券あげるのが惜しくなったのかなぁとか、思ってみたりしています。
ちなみに、中小の監査法人の見分け方としては、「業務収入ランキング」と「所得ランキング」を利用するといいかと。
監査法人の費用は人件費がほとんどですから、業務収入から費用を引けば基本的には所得になります。
で、業務収入ランキング上位にいながら所得ランキング上位にいない監査法人は、正社員が多いと判断できます。
一方、業務収入ランキング上位にいないのに所得ランキング上位にいる監査法人は、パートを多く使っていると判断できます。
ということは、先ほどのコメントに当てはめると、ある程度推測がつくわけです。
ちなみに、業務収入ランキングは年に一回ぐらい日経に、所得ランキングは年に一回ぐらい経営財務に載ります。
ほんとはウチのブログで書きたかったぐらいの内容ですが、書くと怒られるのでこちらを利用させていただきます(笑
私は彼の人間性で突いていましたが、こちらの方が説得力があって見る価値ありかと(苦笑)。
LDは、K陽ですよね。K野さんですよね。M内さんの元●●ですよね。お察しのとおりココは昨年までは、P2名以外はパートと聞いたことがありますが、LDの買収祭りにガチで付き合いそこそこ儲かったので、事務所も東京に移し今年から数名採用したようですが、彼等も可哀想ですね。
T陽だってどこだって零細監査法人は同じ状況でしょうが、ココは法定監査では、LD比率ほぼ100%でしょ?これじゃ、まともなJudgeできませんよね。
ここのPとは一度面識がありブログを開設していたのでチェックしてますが昨日から更新がありません。ダイジョブか?。