先週、3年生の会話の授業で、友達にお勧めのホテルを聞くというロープレをしました。
AさんとBさんの会話。
設定:Aさんは京都在住。
Bさんは京都以外の所に住んでいる。
Bさんは今度新婚旅行で、京都に行く。
でも、どこのホテルがいいかわからないので、友人のAさんに電話で尋ねる。
Aさんは、私が提示した4つのホテルのうちから、Bさんに勧める。
新婚旅行なので、どの学生も皆、一番高いホテルを勧めます。
そして、
「 えっ、高いです。

と言う、会話が繰り広げられます。
それから、どのクラスも
「 でも、一生に一度のことですから。」
と続きます。 このフレーズ、最近習ったのかしら?
総評で、
「 『一生に一度のことですから』、よく言えましたね。
そうですね、新婚旅行は一生に一度のことですね。多分。 」
と言うと、学生たちはクスクス。 ウケるのでどのクラスにも言っていました。
1学年3クラスあるのですが、最後のクラスの時のことです。
「 そうですね。新婚旅行は一生に一度のことですね。多分。 」
そして、余計なことをプラスαしてしまいました。
「 一回の人も二回の人も、いるかもしれませんね。」
「 ゼロ回の人もいます

うっ…、そう来たか……。( 没想到……。)

「 そ…、そうですね……。

なんか心当たりがあります……。( ボソッ )」
「 キャー、せんせー、すみません。

そんなつもりで、言ったんじゃありません


そんなに謝らないで、逆に辛い……。

それにしても、よく察したわね。

「 いえいえ、大丈夫ですよ。」
数分後、その学生が言った。
「 先生、○○って知ってますか? 」
○○は、中国語で聞き取れず。 人の名前でした。
でも、急に何? 今、何の関係があるの?
「 ○○は中国の医者です。 女性です。 立派な人です。」
とひとしきり、○○について説明し、
「 ○○は結婚しないで、亡くなりました。
私は昨日、その本を読んで感動しました。
私は○○のことを言いました。
先生のことを言ったんじゃありません

あっ、そこに関係するのね……。

で、まだ、その話、続いていたのね……。

学生は私が気分を害したのではないかと心配していましたが、
私はその学生の会話力に、ただただ感心していました。
そんなに会話力の高い学生だとは、思っていなかったので。
彼女の2年生の時の会話の成績は中位。
今度の試験が楽しみです。
