2019年フランス映画、本物の潜水艦を使用した撮影まで行われ、圧巻のミリタリー・サスペンス&アクション大作、
邦題「ウルフズ・コール」原題「Le chant du loup(狼の歌)」英題「The Wolf's Call」を観ました。
邦題は英題から来たのかなと思います。
映画を観て分かったのは「狼の歌」とは潜水艦探索のためアクティブ・ソナー音の事を
フランス潜水艦乗組員が言っている事であることです。
ストーリーはおおざっぱでつこみどころ満載です。
一番疑問になったのは最初に映像に出てくる謎の潜水艦と主人公が聞いた音源を基に調べた潜水艦が違っています、
ウキペディアではティムールIII型(モデルはデルタIII/IV型)(667BDR/667BDRM)と記載があり、
映像と合致します。
しかし、主人公が資料室で見た、資料は「チャーリー」型(670M)です。
670Mは4翼の二重反転プロペラですので資料室で見たもの一致します。
667BDR/667BDRMは5翼スキュード・プロペラです。
そして670Mは巡航ミサイル原潜(SSGN)です、
667BDR/667BDRMは戦略原潜(SSBN)です。
そして映画の中ではベーリング海からSLBMが発射されるのですが、最初は地中海で出会い、
発射はベーリング海と全くマッチングしていません。
また、ベーリング海からSLBMが発射されれば、アメリカ軍により最初に探知されます、
フランスに向けて弾道されるのであれば、
ドイツ・ラムシュタイン空軍基地に配置してあるイージス・アショア・システムにより迎撃すると思います。
フランス映画なので現実とは違います。
しかし、フランス原潜でのSLBMの発射手順は初めて見ました、大変参考となります、
初期のアメリカ原潜ではキー式でしたが、最近はカード式なのですね、認証方法も分かりやすかった。
それと攻撃型原潜「チタン」“Titane”(リュビ級)の緊急浮上は迫力がありました。
戦略ミサイル原潜「レフローヤブル」“L'Effroyable”(モデルはル・トリオンファン級)
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