邦題は「エジソンズ・ゲーム」ですが、原題は「電流戦争」です。
映画はアメリカで1880年代後半の電力事業黎明期に、電力(発電・送電・受電)システムの違いから、
天才発明家トーマス・エジソンのエジソン・ゼネラル・エレクトリック・カンパニーと
実業家ジョージ・ウェスティングハウスのウェスティングハウス・エレクトリックが繰り広げた“ビジネスバトル”です。
ですので、エジソンだけではなく、ウェスティングハウスについて、
2人がどのような人物であるかを対比して描かれており、自分は概念的にしか知らなかったのですが、
この映画で知ることが出来ました。
やはり発明家は事業家でないので、採算性とか汎用性とかを意識していないと感じました。
そのことに着いて映画の中では良く描かれていると思いました。
しかしエジソンは電流だけではなく、電話、無線、白熱電球、映画の基本となる発明をしたいといわれるが諸説あるようです。
ウェスティングハウスは先見の明があり、本当はエジソンを買っていたのですが、エジソンは彼を嫌っています。
理由はよくわかりませんでした。
自分の知っている両社の争いは原子力発電です。
第二次世界大戦後にアメリカは原子炉を艦船に搭載います、海軍船舶局は潜水艦に搭載することを決めました。
その時に原子力潜水艦に搭載する原子炉について加圧水冷炉と液体金属冷却炉の2種類を検討して2社に依頼します。
加圧水冷炉はウェスティングハウス・エレクトリック(WH)に
液体金属冷却炉はゼネラル・エレクトリック(GE)です。
結果は加圧水冷炉がノーチラスに搭載されました。
ゼネラル・エレクトリック(GE)社はその後沸騰水型原子炉 (BWR)に移行しました。
原子力潜水艦の原子炉の形式は、現在までのところ一部例外を除いて加圧水型原子炉 (PWR) のみです。
このことを知っていたので、この映画は見ていて、大変面白く観ることが出来ました。
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