GWの登山もコロナなどで遠出はしないようになった事もあり、一人で祖母傾の縦走を無謀にも考えた。 テント泊で二泊の予定だが、ここ10年ぐらいテント泊したことないし、二泊は初めての経験である。行程を考えたが、九折越と祖母九合目に止まるので、車を九折の駐車場に止めて、祖母山をぐるっと回って上畑の健男神社に下りてきて、九折まで戻るというルートに決めた。
<アクセスタイム>一人山行、
5月2日~4日
唐津鏡0400==日田==瀬の本==竹田==0730九折登山口駐車場~~~1630九折駐車場==日田==2100唐津鏡
<一日目> 車も少なく、スムースに駐車場まで着いた。朝飯は竹田でと思ったがレストランは開いてなく、コンビニで済ます。駐車場はほぼ満車だが、二台分ぐらい開いていた。二十台以上が止まっていた。大人気なのだ。ずっしりと重いザックを背負って登り始める。昨日測定したら22.2kg、そこまで重くないと思ったが重すぎでふらふらする。 ここは一度下りてきたことがあるので、どんどん進んでいくと行き止まりで川がある。GPSの電波をうまくとれずに出発から動いていない。どこにいるかもわからない。向こう岸を見ると赤いテープが見えたので、渡渉してルートに戻り安心した。その後もなかなかルート外れしながらも上っていくが、一時上ってここが三っ男コースでなく上畑コースというのがやっとヤマップで確認できた。しょうがないのでこのまま上る。まったく匍匐前進と言うぐらいのスピードで登って行き、やっと九折越についた。死ぬかと思うぐらいきつかった。 息を整えて、誰もいないところで一番良さそうなところにテントを張った。取り合えず昼飯を食って横になって休んでいると、バラバラと音がする。あられが降っている。傾山に行こうと思っていたが、しょうがないので昼寝するもみぞれみたいなものがふ降り続ける。16時過ぎてもおさまらないので、飯を炊いてウイスキーで喉を潤し、夕食まで食べた。5時半頃に雨がやんだので水くみに行く。戻ってやることがないので、とりあえず傾き山の方へ散歩するが、結局山頂まで行ってしまった。帰りに夜目も利かなくなったが、星がものすごく多くしかも一個一個が明るく、衝撃的にきらめいている。また真の静寂というのはこんなに静かなのかという無音状態が心頭に染み渡った。テン場に戻るとテントはすでに10張り以上、星も小さくなり、人の話す声や鹿の泣音で、逆に安心しながら就寝した。
<二日目> 二日分ぐらい寝た感じがする。5時くらいからこそこそするが、出発は7時過ぎになった。もう陽は高く明るく天気も抜群だ。九折小屋の横を上っていく。昨日中に15人ぐらいの人でいっぱいだった。坂道は歩けないので歩けないので、ぼちぼち歩く。下りもゆっくり。笠松山、木谷山の山頂付近はアケボノツツジが咲いている。ここ数年見たことがないが、やや花びらが小振りのようで、花も終わってきている。木谷山から尾平越まではだらだら下りで楽ちんだった。この先のピークで昼飯にする。 古祖母山の登りはものすごく堪えました。結構な人気の山か人が沢山下りてきます。道を譲ってくれるが、ゆっくりしか登れない。何とか山頂に着く見晴らし抜群。私にとっては初めての山になります。 障子岳に向かいます。比較的楽に登れました。360度の展望がまったく素晴らしく、ずーっといたい感じだが、ヤッホーを南と北に二発づつ叫んで祖母山に向かった。北も南もよくこだましてくれた。 黒金尾根を登ったあたりでテン泊している夫婦に出会った。厚かましくも水を少し分けてほしいとお願いしたら、気持ちよく分けていただいた。少し戻って下に水場があり、自分で行けといわれたらそれまでなのだが、少し不足感はあった。少々節約気味に来たので十分に補給できて、祖母山の登頂が出来そうだ。丸山から下った水場で汲んでいけばよかったのだが、その前の木谷山の水場で半分しか入れてないのを忘れていた。水は本当に大切で、すべてに係わってくる。多めに汲んでおく必要がある。 そんなこんなで、祖母山の山頂で、ヤッホーを4発行って下山し、無事にテン場についてテン泊した。
<三日目> 今日も4時ぐらいからごそごそされる方もいたが、疲れて起きる気力がないのと、結構冷え込んで今が一番寒かろうという感じ。風は直接は当たらないが、昨日一晩中上空は強風だったようだ。朝もゆっくりしてテントを撤収。下山する。下山といえどもなか下がらずに下がらずに、大障子岩なるものを上らないと行けない。最後の力を振り絞って上る。大障子岩で一人のおっちゃん(70数歳?)を追い越した。写真を撮っていただき、有り難うございました。結構にゆっくりで、健男神社に6時のバスで帰るとのことなので、ゆっくりで良いと言われた。 祖母山から大障子岩までのコースはアケボノツツジが満開状態で本当に素晴らしい。大障子から前障子岩下までの稜線はシャクナゲが本当に沢山咲いていた。こんなにもアケボノツツジやシャクナゲなどきれいに咲いている。この稜線で出会った人は二人だが、咲いているのはわかるが、上ったり下ったりするのは気力が必要かも。 やっとの事で、前障子からだらだらと下り始める。もちろん前障子には行かない。長い下りで沢で水を補給して健男神社にやっとのことでたどり着く。 ここで、昨日水をいただいたご夫婦が車で通りかかり「送りましょうか?」と有り難い声をかけていただきました。思わず「お願いします。」というのを我慢しました。達成感でアドレナリンが出ていたのか、比較的元気になっていましたが、大変有り難い言葉をかけていただき恐縮です。この場を借りて水をいただき、声までかけていただいたお礼を申し上げます。 ここから九折駐車場まで約一時間、と思いながら、最後の力で辿り着きました。
<所感>
・荷物が重すぎる。 後5kgは軽くしたい。不要な食料品やいらないものを持って行かない。
・水場での補水をこまめに行う。 ギリギリではなく、余裕のある補水を行う。夏ならばより必要になる。
・地図のコピーを持参する。 ヤマップだけに頼らず、注意点などを事前に調べて書き込んでおく。
・飯ごうでのご飯炊きはやめた方がいいかも 重すぎるので、アルファー米などを利用した方がいいかも。
・食事はおいしいものを まずいと食べたくなくなる。おいしいものを必要量用意する。
・ビタミンゼリーは必需品 飲んだら2時間後には元気になる。行動食として最適?
・10時と3時にはおやつタイムを 一日4000kcalほど使うので、それなりの補給が必要。行動食もよく計算して持って行く。5日の朝の体重も80.8kgと2.5kg減りました。(残念ながら2日で戻りますが・・・。)
・酸っぱいものが食べたい クエン酸や酢など脂肪を燃やしやすくするものがほしくなる。今回は全くなかった。
・大障子~上畑コースは登りは死ぬかも。 下りでも相当に堪えました。一人登ってくる人に会いましたが、坂が半端ないと言うことです。
荷物の重さと水と食い物の話だけですが、大いに反省するところあった。楽しいと言うより辛い三日間でした。今現在はまた山に行きたいと思わないが、次回挑戦するときは、もっと楽しみながら歩きたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます