【魚】
星樹の紅い酒を手に
海の見える丘に登った。
草の上に腰掛け飲んでいると、
陸に住むという魚がやって来た。
一緒に飲んだ。
彼のウロコはすぐにはがれるようで
ひらひらと風に飛ばされている。
魚が言う。
「まだウロコが残っているのです、なかなか陸に慣れなくて…
光りながら海に飛んでいく欠片は大方僕たちのウロコなのですよ」
と。
星樹の紅い酒を手に
海の見える丘に登った。
草の上に腰掛け飲んでいると、
陸に住むという魚がやって来た。
一緒に飲んだ。
彼のウロコはすぐにはがれるようで
ひらひらと風に飛ばされている。
魚が言う。
「まだウロコが残っているのです、なかなか陸に慣れなくて…
光りながら海に飛んでいく欠片は大方僕たちのウロコなのですよ」
と。