【微塵】
港の待合椅子に座り猫を撫でた。
星の港に棲みつく猫の毛模様は黒地にまだらの銀色が点々と光り
まるで華やかな星図のようだった。
ほら息を吹いてごらんなさいとその猫は哀切に鳴く。
ふうと息を吹きかけるだけで
ここに在るものは粉々になり宙に散り微塵になるのだと
全ては微塵であるのだからと。
flake37『微塵』
港の待合椅子に座り猫を撫でた。
星の港に棲みつく猫の毛模様は黒地にまだらの銀色が点々と光り
まるで華やかな星図のようだった。
ほら息を吹いてごらんなさいとその猫は哀切に鳴く。
ふうと息を吹きかけるだけで
ここに在るものは粉々になり宙に散り微塵になるのだと
全ては微塵であるのだからと。
flake37『微塵』