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二百三高地の太陽

2017年09月26日 | 日記
 日露戦争の旅順攻略戦。難攻不落の要塞を前に屍の山を築くばかりの日本軍。正攻法だけでは旅順は落とせない。地下坑道を掘って要塞内部へ突入する作戦が立てられた。バルチック艦隊の来航が迫り、海軍からは工期について厳しい注文が。工事を請け負う熊谷組の社長は、軍の要求する期間で仕上げることは絶対に不可能だと言い張る。

 第三軍司令官乃木希典(滝沢修)は熊谷組社長に静かに、そして熱く語る。「今回の戦争で、私は二人の息子を二人とも失いました。なくして惜しいものはすべてなくしたのです。」苦渋の表情を浮かべる熊谷組社長。「わかりました。やりましょう。」

 下請け会社を率いる若い二代目社長(石原裕次郎)は、戦場に横行する非人間的な因習に真正面から立ち向かう。古参の下士官兵の反発を受けながらも、内地から無理やり運んできた沿岸防御用の28センチ砲を現場に投入。出水事故もあったが、ついに坑道は貫通した。児玉源太郎(丹波哲郎)が電話に向かって叫ぶ。「そこから旅順港は見えるかあ。

 戦後、二百三高地の頂に一人立ち、じっと戦の跡を見つめる明治天皇(三船敏郎)の姿があった。