エマニュエル・トッドの家族システム論の紹介を前回(03/18)に続けて試みます。
【サウジアラビアの同居家族(Joint Family)と別居家族(Separate Family)】
さて父系制レベル3とされる中近東イスラム諸国の現実の家族事情を伺わせる情報がいくつかありました[Ref-5-7]。
[Ref-5]は、だふんイスラム教の僧侶的立場の人が正しい家庭生活について解説した記事で . . . 本文を読む
2024/02/01の記事で紹介したエマニュエル・トッドの家族システム論の紹介を前回(03/18)に続けて試みます。
まず家族システム論の分類を表形式でまとめた資料を参考文献に示します[Ref-2b,4c]。[Ref-2b]は内外婚制共同体家族を除く4分類だけが載っていますが詳しく書かれています。[Ref-4c]は本来の分類のようで、4分類していたところの兄弟平等な同居家族制に、外婚制と内婚 . . . 本文を読む
2024/02/01の記事で紹介したエマニュエル・トッドの家族システム論の紹介を試みます。
表題の「進化」をカッコ付けしたのは、生物学での進化とは少し違うよという点を強調したかったからです。生物としての遺伝子の変化ではないので、ドーキンスが言うミームの進化になります。ミームの進化というとあやふやに思う人もいるかも知れませんが、概念さえしっかりしていれば十分に科学となり得るものだと私は考えてい . . . 本文を読む
ロシアの周辺国への侵攻の動機が「果てしない恐怖への自然反応」ではないかという説は2023/05/20の記事でも紹介しましたが、NHKの「ロシア 衝突の源流」でも同様な説が取り上げられています。「自衛戦争だ」という主張は、欲望を隠す建前ではなく、実は本音に近いのかも知れません。
同じくNHKの衝突の根源に何が~記者が見たイスラエルとパレスチナ~では、イスラエル軍の過剰なまでの攻撃が、やはり恐怖 . . . 本文を読む
概要的な情報だけでは使っている言葉の定義自体がよくわからないことが多くて真の論理構成がよくわからないのですが、ひとまず私の理解できた限りでのトッド氏の考えをザックリとまとめてみます。 . . . 本文を読む