さて前回紹介した歴史的口論の経緯を見れば[Ref-2][Ref-3a]、やはりゼレンスキー氏が「プーチンは2014以来ずっとクリミア等を占領し続け、2019年の停戦合意も破った。この相手にどんな意味の外交なんだ?」との疑問を呈したことにハンス氏が突然「ここでアメリカ国民の前でその議論をするのは失礼だ」と言ったところからヒートアップしています。
何度確認してもハンス氏の「失礼だ」の意味がわかりません。プーチン氏に対しては確かに失礼かも知れないけれど、アメリカに対してもトランプ氏に対しても、どこにも失礼な要素は見当たらないのですけど? かろうじて、「あなた方(トランプ氏とハンス氏)はバイデン氏が悪いと言っているけれど、トランプ氏が大統領だった期間も含めて誰もプーチンの横暴を止められなかった。[*1] 」という趣旨の発言を「この男は俺様まで悪いと言いたいのか?」と受け止めて切れちゃったのかな、という推測は成り立ちますが。それとも実は2人ともプーチン氏のファンなので、プーチン氏への批判は自分達への批判と受け止めてしまった・・・いやまさかそれはないよねえ。
そして直後からハンス氏は、「あんた達はもう負け始めている」との趣旨の、ほぼ正しい現状認識を含むとはいえ、かなり失礼な発言が出ていますから、これは切れたか、冷静だとしたら挑発したのか、どちらかとしか思えません。
とはいえ、島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』の記事一覧をつらつら読んでみると、「ゼレンスキーも要求が高すぎるんじゃない?(温和な表現)」という内心は多かれ少なかれどこの国の首脳陣も抱えているとされていますし、まして国民の中では支援疲れも目立っていることは、ドイツでの「ウクライナ支援反対」も政策に掲げる政党の躍進を見れば明らかではあります。ハンス氏はその本音が漏れてしまったということなのでしょうが、失礼な本音を面と向かって平気でぶつけるというのは[*2]、どうしたって力を背景にした小国イジメに見えてしまいます。はっきり言って気分悪い。
これじゃあ台湾や日本が外国から攻められてもトランプは当てにならん。やっぱり我が国も核武装だあーーー。
ハッ、いかんいかん。国民が怒りの感情に囚われてしまっては国家がフォースの暗黒面に落ちてしまいます。いや本当に。
てのはもちろん冗談のつもりで書いてみたのですが、紹介した動画に多数ついているコメントを見てみると、「核武装すべき」というコメントが一定数は見られますから実は冗談になりませんね。「もちろん冗談」という感覚は少数派なのかな?
んで少しまじめに、日本が核武装するとしたらと考えてみましたが、あかんはあれは。まずゼロから核兵器を所有して有効な運用を確立して防衛に役立てる、というところまで持って行くのに実に実に多大な困難が予想されます。そんなことに防衛費や人的資源を使うくらいなら、通常兵器の充実やより効果的な運用の考案といったことに資源を投入する方がはるかに合理的です。
核兵器よりも、ドローンやAIを!
ま、詳細はまた時間があれば書いてみましょう。
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*1) あの頃はコロナが始まって、トランプ氏も大変だったから。いやロシアもアメリカも世界有数の感染率で戦争どころじゃありませんでしたよね。は、いかんいかん。「日本は感染率が低かったからって偉そうに」とか言って切れられたら国際問題だよ。
*2) あの場所で、全世界の人々の前で、ね。
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Ref-1) "トランプ氏 ゼレンスキー氏の会談 ロシアやEUなどの受け止めは",NHK (2025/03/01 16:01)より。ロシアとアメリカの交渉で注目されている「ロシア直接投資基金(Russia-Japan Investment Fund)」のドミトリエフ総裁は「歴史的な口論だ」とSNSに投稿しました。
Ref-2) 【やり取り全文】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に
2a) 【やり取り全文・前編】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に(2025/03/02 3:46)
2b) 【やり取り全文・中編】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に(2025/03/02 3:47)
2c) 【やり取り全文・後編】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に(2025/03/02 3:48)
Ref-3)
3a) mochantv英会話(03/01 23時頃)"【英語字幕/日本語訳付き】トランプ大統領とゼレンスキー大統領が激しい応酬を繰り返す!"。口論直前から決裂までのノーカット。
3b) [TBS NEWS DIG Powered by JNN](03/01 20時頃)"【日本語字幕】トランプ×ゼレンスキー 異例の“口論”会談「『停戦は望んでいない』と言うのか」"。バンス氏の前大統領バイデン氏の政策批判からの部分。
3c) [BBC News Japan](03/01 15時頃)"トランプ氏とヴァンス氏「感謝」要求、ゼレンスキー氏と激しい口論"。ゼレンスキーの「どんな外交について?」に続く説明部が中抜きカット。中抜きしたのに全くわからないというすごいカット技術だ!!
3d) [ANNnewsCH](03/02 01時頃)"約5分間の“公開口論”ノーカット【サタデーステーション】"。ゼレンスキー氏が「どんな外交について?」と尋ねた所からの部分。ノーカットと言いつつも、直前のバンス氏の話がカットされては質問の背景がわからない。
Ref-4) [BBC News Japan(2025/02/25)]"アメリカ、ロシア側につき国連決議に反対票 ウクライナ侵攻めぐり"
何度確認してもハンス氏の「失礼だ」の意味がわかりません。プーチン氏に対しては確かに失礼かも知れないけれど、アメリカに対してもトランプ氏に対しても、どこにも失礼な要素は見当たらないのですけど? かろうじて、「あなた方(トランプ氏とハンス氏)はバイデン氏が悪いと言っているけれど、トランプ氏が大統領だった期間も含めて誰もプーチンの横暴を止められなかった。[*1] 」という趣旨の発言を「この男は俺様まで悪いと言いたいのか?」と受け止めて切れちゃったのかな、という推測は成り立ちますが。それとも実は2人ともプーチン氏のファンなので、プーチン氏への批判は自分達への批判と受け止めてしまった・・・いやまさかそれはないよねえ。
そして直後からハンス氏は、「あんた達はもう負け始めている」との趣旨の、ほぼ正しい現状認識を含むとはいえ、かなり失礼な発言が出ていますから、これは切れたか、冷静だとしたら挑発したのか、どちらかとしか思えません。
とはいえ、島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』の記事一覧をつらつら読んでみると、「ゼレンスキーも要求が高すぎるんじゃない?(温和な表現)」という内心は多かれ少なかれどこの国の首脳陣も抱えているとされていますし、まして国民の中では支援疲れも目立っていることは、ドイツでの「ウクライナ支援反対」も政策に掲げる政党の躍進を見れば明らかではあります。ハンス氏はその本音が漏れてしまったということなのでしょうが、失礼な本音を面と向かって平気でぶつけるというのは[*2]、どうしたって力を背景にした小国イジメに見えてしまいます。はっきり言って気分悪い。
これじゃあ台湾や日本が外国から攻められてもトランプは当てにならん。やっぱり我が国も核武装だあーーー。
ハッ、いかんいかん。国民が怒りの感情に囚われてしまっては国家がフォースの暗黒面に落ちてしまいます。いや本当に。
てのはもちろん冗談のつもりで書いてみたのですが、紹介した動画に多数ついているコメントを見てみると、「核武装すべき」というコメントが一定数は見られますから実は冗談になりませんね。「もちろん冗談」という感覚は少数派なのかな?
んで少しまじめに、日本が核武装するとしたらと考えてみましたが、あかんはあれは。まずゼロから核兵器を所有して有効な運用を確立して防衛に役立てる、というところまで持って行くのに実に実に多大な困難が予想されます。そんなことに防衛費や人的資源を使うくらいなら、通常兵器の充実やより効果的な運用の考案といったことに資源を投入する方がはるかに合理的です。
核兵器よりも、ドローンやAIを!
ま、詳細はまた時間があれば書いてみましょう。
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*1) あの頃はコロナが始まって、トランプ氏も大変だったから。いやロシアもアメリカも世界有数の感染率で戦争どころじゃありませんでしたよね。は、いかんいかん。「日本は感染率が低かったからって偉そうに」とか言って切れられたら国際問題だよ。
*2) あの場所で、全世界の人々の前で、ね。
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Ref-1) "トランプ氏 ゼレンスキー氏の会談 ロシアやEUなどの受け止めは",NHK (2025/03/01 16:01)より。ロシアとアメリカの交渉で注目されている「ロシア直接投資基金(Russia-Japan Investment Fund)」のドミトリエフ総裁は「歴史的な口論だ」とSNSに投稿しました。
Ref-2) 【やり取り全文】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に
2a) 【やり取り全文・前編】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に(2025/03/02 3:46)
2b) 【やり取り全文・中編】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に(2025/03/02 3:47)
2c) 【やり取り全文・後編】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に(2025/03/02 3:48)
Ref-3)
3a) mochantv英会話(03/01 23時頃)"【英語字幕/日本語訳付き】トランプ大統領とゼレンスキー大統領が激しい応酬を繰り返す!"。口論直前から決裂までのノーカット。
3b) [TBS NEWS DIG Powered by JNN](03/01 20時頃)"【日本語字幕】トランプ×ゼレンスキー 異例の“口論”会談「『停戦は望んでいない』と言うのか」"。バンス氏の前大統領バイデン氏の政策批判からの部分。
3c) [BBC News Japan](03/01 15時頃)"トランプ氏とヴァンス氏「感謝」要求、ゼレンスキー氏と激しい口論"。ゼレンスキーの「どんな外交について?」に続く説明部が中抜きカット。中抜きしたのに全くわからないというすごいカット技術だ!!
3d) [ANNnewsCH](03/02 01時頃)"約5分間の“公開口論”ノーカット【サタデーステーション】"。ゼレンスキー氏が「どんな外交について?」と尋ねた所からの部分。ノーカットと言いつつも、直前のバンス氏の話がカットされては質問の背景がわからない。
Ref-4) [BBC News Japan(2025/02/25)]"アメリカ、ロシア側につき国連決議に反対票 ウクライナ侵攻めぐり"
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