Wynton Kelly Trio がリズムセクションの Miles Davis の1961年4月のライブ録音だ。
1960年前後はモダンジャズの全盛期だ。
Miles のコンサートでは、必ず「So What」と「Walkin’」が演奏されている。しかし、同じ演奏形態にとどまることはない。どんどん進化していく。
Wynton Kelly のリズムセクションとしては、最もスピード感のある演奏で、これ以上の速さにはついていけないのかもしれない。その後、Miles のメンバーは、変貌をとげていく。
ピアノもHerbie Hancock に変わっていく。であるからこそ、1961年のWynton Kelly とMilesの共演は新旧の狭間にあって凄みがある。
ちなみにジャケットの左下の女性は、Milesの夫人。
「Wynton Kelly on POWERTREE」
時間が空いたので Wynton Kelly の一枚のLPについて一言。
Kelly は1969年に39歳で亡くなった。このLPは1968年に POWERTREE RECORD のスタジオで録音されたもので最晩年の演奏と言って良いだろう。<wbr></wbr>アルバムに掛けられた帯の説明を見ればKellyファンであれば<wbr></wbr>絶対に手が出る一枚だろう。メンバーがMiles Davis のリズムセクションであれば悪いはずがない。しかしどのメンバー<wbr></wbr>も当時の若々しさはないが、1968年の頃のポピュラー音楽を演<wbr></wbr>奏しているところに魅力がある。
Wynton Kelly には独特のケリー節というものがある<wbr></wbr>。これがたまらないのだ。
「You Tube」で検索すると当時のケリーの映像と演奏を見聞きできる<wbr></wbr>。