自費出版は、膨大な費用がかかるものというのが一般的常識のように思われているようです。
最近、大手新聞の出版社の広告欄で個人の自費出版を対象としたものがよく見かけられます。当然、原稿は出版社によって審査され、納得のいくものしか扱ってもらえません。その結果、最低発行部数が5000部、四六判で200頁のエッセー集だとして、1冊1200円。その内2000冊を著者割引で買ってくれと言われます。240万円を払いなさいと言われることになります。240万円が印刷製本にかかる経費なのでしょう。あとは売れただけ定価の一割を印税としてお支払いしますという図式になっているようです。出版社は一円たりとも損をしないようになっています。余程な著名人ならば2000冊をさばくのは簡単でしょう。無料で知り合いに配るにしても2000人の相手を探すのは大変なことです。おまけに送料も含めると頭の中がパニックになることでしょう。
自費出版を考えておられる方は、出版した本を、本屋さんに並べてもらって、読者に買ってもらいそれでお金儲けをしてやろうなどとは思ってもおりませんでしょう。
たいていの方は、還暦になった記念に親戚知人に100冊作って配りたいとか、予算がせいぜい20万円から30万円程度にしておきたいと言われることでしょう。
自費出版をするために、地元の印刷屋さんにお願いに行きたいのだけど、希望通りの本ができるのだろうかとか、どれくらいの予算が必要なのだろうとか悩みは尽きないものです。それらの心配を払拭させるためにも、出版についての予備知識を頭に納めておく必要があります。
自費出版についてのご相談がありましたら、当社へご一報のほどお願い申し上げます。