印刷業界の方々に、カラー分版のお話しを書くのは今さら何だと言われそうです。
一般的に、色の3原色といえば、赤・青・黄色です。
印刷機でカラー印刷をする場合、CMYKで4色分版されたものを重ね刷りすることによって色を表現しています。Cはシアンの略で藍色、Mはマゼンタの略で紅色、Yはイエローの略で黄色、Kはカーボンブラックの略で墨色。CMYを重ねれば黒になるはずですが、Kを重ねることによって印刷に締りが出ます。
それではRGBとは何でしょうか?
WINDOWSのパソコンでの色の表現方法です。光の3原色。光で色を重ねる方法をとっています。
すなわち、R=Red、G=Green、B=Blue Violet。光の場合は、R+Gで黄、G+Bでシアン、R+Bでマゼンタの3色が現れます。
印刷では、あくまでもCMYKで表現する関係上、厄介なことがあります。
WINDOWSパソコンで一般的に使用されている、WORD(ワード)やEXEL(エクセル)は、RGBを基本にして色の表現がされているということです。文字や文章のみの表現であれば、色は関係ないので問題はありません。
印刷業界も最近は、お客様からワードやエクセルのデータをいただき、そのデータを加工変換し、トンボやノンブルを付加して印刷することが多くなっております。
未だに悩みの種は、RGBです。CMYKに変換して分版することは、ソフトの開発によって、それなりにできるようになりました。難題は、文字に色をつけて墨と紅とか墨と藍の2色分版にして色分けすることです。ワード上で墨と赤に分けてあるものを、そのままMとKに変換させるのは容易ではありません。
最初から文字だけ変換して、イラストレーターで色付けをする方が早くできるかも知れません。
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