仙台のMTBショップDimensionの日記

完成車をただ組んでいる訳ではありません。

ブリザードが売れたので、納車に向けてテストライドに持ち出そうと思ったら、ちゃんと組んであるのにヘッドにガタがあるんです。
おかしいなと思ってヘッドを分解してみても何もおかしなところはありません。各パーツの噛み合いの寸法も問題ありません。
コラムのスペーサーも足りないと言うことは無く適正でした。

こうなると何でガタが出るのかを見つけるのは至難の業になります。
しかし確実に大きなストレスがかかるとがたつきますので納車することは出来ません。
ガタが上ワンで発生していることは突き止めましたので、ヘッドのトップカバーを外した状態でがたつかせてみたところ、なんと一つのパーツとして機能するはずのシールドベアリングそのものがガタつくのです。
外側のリテーナー、玉、内側のリテーナーという部品構成のものですが、どうやら遊びがあるみたいで外と内のリテーナーがずれるんです。
これがガタの原因でした。
これはそう簡単に見つけられません。
そしてこのバイクはA&Fのショップで実際に売られていたものです。
それでも致命的な問題があったわけですよ。
ベアリングはストックしてあるので、より高性能でガタが発生しないタイプのものに交換しました。
ファットバイクはヘッド部にかかる負担が半端じゃないのでこういう部分を適当にするとあとでフレーム全損なんてことになります。

今期モデルで納品されたフレームの半分以上が芯があまりにもずれていて再生産してもらった件がありました。
リアはスライドエンドなので左右をずらせば真ん中にリアホイールを持っていくことができるのですが、それをよしとしませんでした。

私の仕事はちゃんと走るバイクを納車することなので、ただ届いたバイクを組んで納車しているわけではありません。
きちんと命を預けられるものにしてから納車するようにしています。
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