下ろしたてでピカピカの鞄
子供の頃は写真は撮るばかりで、現像した写真もネガも箱に放り込んでおくだけだった。 何度か引っ越すたびに箱は失われていき、偶然にも残ったものが今手元にある。 今...
静止画にも時間は流れる
静止画にも時間は流れる。(op.20241106 / Studio31, TOKYO) 【Yushi Nakajima - Al...
潮騒はまるで聞こえない
日中の風景から夏の色彩が消えて、公園の吹き溜りには、早くも落ち葉が厚い。 この辺りまで来ると、湘南の潮騒はまるで聞こえない。 今週末、明け方の気温が漸く一桁に...
ぼくの南風
十一月。 ある日の午前六時。 窓越しに、水晶のように透きとおった朝。 お早うと呼びかけても、まだ起きそうにもないぼくの南風。 【The Ronettes - I...
チョット遅いランチ
イチ子さんが、東京駅の地下街でないと手に入らないお菓子があるというので出かけた。 天気のいい休日は、羽田空港同様、駅地下も新丸ビルも観光スポット化していて点景...
無花果
秋の夕暮れ、イチ子さんが、庭の硬い無花果の実を小籠に収穫していた。 例年、油断をしていると、鳥に収穫の先を越され残念な気持ちになるのだが、運良く今年は野鳥に先んじた。司馬遷の...
湘南デイズ 2005・夏
湘南デイズ 2005・夏 (op.20241101 / Studio31, TOKYO) 【LeRoux - Rock 'n Roll ...
インスタ映え
『上等な掛け軸』ではないが、床の間に掛けると何故か映えるモノがある、と谷崎が『陰翳礼讃』に書いている。これは、『インスタ映え』ならぬ『床の間映え』と言うそうだ。 ...
カレッジ・ライフ
カレッジ・ライフの秋。(op.20200921 / Studio31, TOKYO) 【Moby Grape - Come In T...
水口イチ子の納得のいく説
欧米の古今東西、大作家の蔵書数を調べると、たった五百冊から七百冊くらいの人が散見されて意外だと水口イチ子が言う。 蔵書の多寡で計れるのは、その人の財力であって...