大学生になって初めて好きになった写真家が沢渡朔だった。どこが気に入っていたのかと聞かれれば、『女好き』なところと答えよう。撮る写真は、遂に似ることはなかったけれど、女の子を撮りたいという気持ちは、ズーッとその影響下にあった。 ただ、写真はモデルが必要だが、絵画ではそれは必要条件ではないので、写真よりは手間がかかるが絵画も続けた。