きみの靴の中の砂

なにもなければ

 

 梅雨の昼下がり。久し振りに夏らしい陽射しが届く。
 
 封書を投函しに歩いて郵便局へ(今年ここへ来て、自転車はすぐにメンテナンスだけ済ませ、その後は玄関脇の飾り)。
 
 田舎住まいで電子機器を使うと生活様式が都会と同じだからスイッチは全部切って本棚の一角にまとめた。
 
 ここでのいち日はノートをとりながら読書したり、封筒や葉書を手作りして過ごす。
 
 きょうは朝からミルクコーヒーを大きなカップで一杯飲んだきり。
 帰途、なにもなければ、万平ホテルのランチに間に合う。


 

【The Tributes - You Like Me Too Much】
 
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