毎年、クリスマス・シーズンになるとシュトーレンを半ダースほど買う友人がいる。
今頃からクリスマスが終わってもまだ家族で毎日ひと切れずつ食べるんだとか。
それを知った誰からも「飽きないの?」と聞かれる、と何年か前に話していたのを思い出す。
いつだったか、ある洋菓子司のコラムで『シュトーレンは、少しずつスライスして、時間の経過とともに熟成する味を楽しみながら...』と初めて知って、ポンと膝を打った。ナルホド。友人の彼が詳しく語らなかったのは、『熟成する味』を子細に説明するのに困難を感じたからかも知れない。
欧州の伝統的なノエル・ケーキは、イヴだけじゃなく、やはりクリスマス・ウイークを通じて食べる価値も理由もあったという訳だ。
【The Beach Boys - Little Saint Nick】