何十年振りかのクラス会を欠席しても、名前がクラスメートの口の端に上るなら幸せじゃないか!?
死んで魂が川向こうへ移っても、同様に人の話題になるなら、その立派な生き様が偲ばれよう。
永遠に名を残すなど望まないにしても、三十三回忌までしてもらえたら最高の人生だ —— この仏教の仕組みは実に理に叶っている。
それ以上の名誉に預かろうとするなら、盛り立ててくれる取り巻きがいないと難しいが、それが果たされるようなら著名人・有名人として教科書にも載るかもしれない。
*
『たったひとりの人でいいから、その人の記憶・思い出の中に生きる人になる』という『人生目標』は、もっともっと普遍的なものであっていい。『貯金を一億円残して死ぬ』よりは相当に低いハードルである。