きみの靴の中の砂

『小説家を見つけたら』、あるいは『日々、書く』ということ





 ニューヨークの低所得者層が多く住む街ブロンクスに、希有の文才を持つ十六才の黒人高校生ジャマールは暮らしていた。
 彼は、バスケット三昧の友人達から仲間はずれになりたくないために、ひたすら文学の才能を隠し、全米学力試験では優秀な結果を見せても、普段の学業では故意に目立つ良い成績を取ろうとはしなかった。

 ある日、仲間達に度胸試しに忍び込まされた、ある老人が隠れ住むアパートの部屋 ----- その老人とは、若い頃、処女作でピューリッツァー賞を受賞した後、突然世の中から姿を消した、二十世紀アメリカ文学史上最大の小説家ウィリアム・フォレスターであった。
 小説家はジャマールの文才に気付き、自分の存在を世間に明かさないことと、なぜ生涯一作の小説しか書かなかったのかを聞かないことを条件に、より高度な文章の書き方を教え始めるのだった。
 そうしたある日、ジャマールの通う高校の国語の授業中に事件が起きる...。

                             

  "FINDING FORRESTER" is a 2000 movie, written by Mike Rich and directed by Gus Van Sant, about a teenager, Jamal Wallace, played by Rob Brown, who is accepted into a prestigious private high school. He also befriends a reclusive writer, William Forrester, played by Sean Connery. 【From Wikipedia, the free encyclopedia】

 『小説家を見つけたら』は、マイク・リッチ脚本、ガス・ヴァン・サント演出による2000年公開の映画。
 不本意ながら私立の名門校に通うことになった高校生ジャマール・ウォレスをロブ・ブラウンが演じる。彼は、ショーン・コネリー演じる隠遁の小説家ウィリアム・フォレスターの友人になっていく。 【ウィキペディア英語版より(拙訳)】




Finding Forrester / Trailer


 ウィリアム・フォレスターのように隠遁の生活に身をゆだねても書く。しかも、ジャマール・ウォレスのように情熱をもって書く。そして、日々、書く。そうやって生きていこう。


 

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