古い使いさしの蝋燭が...
雑物ひしめく、埃をかぶった棚の一角を片付ける。 突然、昔、無人の山小屋で灯した、古い使いさしの蝋燭が現れた。 半径十キロ以内には、まず誰もいそうもない、丹沢の山また...
16時42分の冬
見上げれば冬の陽は... 今、救世軍本営ビルディングの端を掠めようという刹那。 ...
短編『辰三の場合』の場合
吉田健一の短編『辰三の場合』の冒頭に次のような部分がある ------ 小説の書き出しとしては、はなはだ掟破りでアナーキーだが。 小説というものは妙なもので、空で小説...
荒れてはいても、ルドンの幻の花が咲いている気配のある庭を見る埴谷雄高
生真面目に活字を読んだり、考え込んだ挙げ句に何かしら短いものを書いたりするのを三...
人生を癒す楽しみ
『目的』には達成をゴールとする場合もあれば、そこに至るプロセスを楽しむだけのケー...
おなじその夏だったかもしれない
古い写真を見つけた。 服装からして中学生頃のものだ。 春日神社の先の消防小屋の...
微かに毒がある
一年を通じて食べられる食材、トマト。露地物の旬というと、春先の今頃から初夏までと...
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