小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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ライフラインは通っても もっともっとコミュニケーションできる場を作ってください!

2004年12月08日 01時03分17秒 | 新潟県中越大震災・地震
市役所に行きました。

みなさまからの温かいお気持ちをいただきます。ありがとうございます【り災証明書】を発行してもらって【災害義援金交付申請書】を提出するためです。

一週間前は3時間待ちで長蛇の列でしたが、もうだいぶ落ち着いていて30分くらいで発行していただけました。

ただ空気がすごく緊迫しているのを感じました。
「そうやって たらいまわしにして!!」と罵声を撒き散らしてるおじいさんもいました。

「仕事もねーし家もねーし、もうどうしようもねー」って笑いながら隣の人としゃべってるおじいさんもいれば、眉間に皺をよせて顔を上げない女性、お金の問題だけにシビアな空気で息苦しさを覚えました。

息子を以前受け持ってくださっていた保育園の先生が、市の職員として案内係をされていました。
「このクマ見てくださいよ~~・・」と たいそうお疲れの様子でした。

待ち合いのソファの前に
被害の判定基準を示した写真等がプリントアウトされて掲示されてました。
「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」
全ての判定は建物の外観の被害をもとに行っている、とのこと。
り災証明書は、住宅の構造の被害の程度を証明するもので家具などの家の中の被害は対象にならないということが、わら半紙に刷られて手渡されました。

・・・・・・・・・・・・・・・

結局はね
ハードなとこしか見てくれてないわけです。
ソフトな面に目を向ける余裕など行政にはないってとこでしょうか。

形あるところからの支援ってのはわかりやすいです。
やりやすいでしょう。

でもね、
精神的なところの援助ってどうなんでしょうね。
うやむやになりそうな気がしますね。

これからの課題になるのかな?

強い精神力をもってる人は、人を頼らずたくましく生きていくでしょう。
でもね・・・
つぶれそうな人だらけです。
そこんとこどうなんでしょうね。

やっぱり ご近所さんとのコミュニティを生かす場を提供することが必要なんですよ。
ミーティングではなくて、しぜんにみんなが集う場を作ってあげること

お年寄りの方々が、フラッと外に出てご近所の方とおしゃべりする・・・・・
そういう場を設けてあげるべきです!