DREAM-BALLOON

夢風船って
地球なのかな?って思ったりする...

ブログ開設から4000日!

今帰ってきた (acco)

2009-11-28 17:25:18 | acco~HSV~


今日も公民館行ったぞぃ

また警察に止められたぞぃ 笑
WITH帰り
山大受けるって言って
あからさまに笑われたの初めて

警察も学歴社会なんかねぇ・・・

てか 毎週見回りしよんかな?
やったら
ちょ~阿知須っぽいよねw

わかる??

そんな感じ

 

追記
先週はまったアニメ
マンガまで買っちゃったぁ~
警察さん『まぁ それくらいの余裕がないとの』

ですね


あうち

2009-11-27 00:38:52 | tama~HSV~

模試ヤバす!

 

 

イサオちゃんに志望最高!

 

やなくて

志望再考って書かれた...

 

 

うんちですな

 

 

まぁ

150点UP目指して頑張るいね

 

 

 

なんせオレは

東大不合格者の実弟なんだからよ

 

 

 

 

 

 

 

ってか 

慎吾ママ素敵です。

 

 

 

 

 

マジ好きになりそう!笑

 

 

 

 

 

 

 

 

accoにバトンタ~~~ッチ!


一日がとても早いですねぇ

2009-11-26 21:30:38 | singon~HSV~
もぉ~~
あったか布団にかえてから部屋にほこりがたまるんやけど〓〓
てかパルック君〓まだ外側切れたまんまやぁ。節電ってことにしよ 内側も切れたらさすがにかえよったな や ついでにスタンドもきれてからでいっか〓そしたらまっくら〓

や こんなの話してもしゃぁないっすね〓

妹のクラス学級閉鎖(笑)
で 暇らしくて母さんが明屋で新作のDVD借りたらしいんよ でさ、
あ もうわかった?なにをするか

Junko:お願いします〓
salesclerk:カードをお願いします

あ 期限切れてますね 更新しましょう
Junko:あら〓すみませ~ん
salesclerk:何泊にされますか?
Junko:いつでもいいですよ〓
salesclerk:(…〓はっ〓〓 いやそれこっちのセリフ〓)えと、代金がかわってきますので、[代金表を示す、DVDは旧作は当日一泊二泊1週間 新作は一泊か二泊だ]
Junko:あ そっかぁ ふん~と じゃぁ1週間で〓
salesclerk:(表を見なかったのかい?)それは新作ですので二泊までとなっております〓
※注 休みに妹が見るのだからそもそも一泊で十分だ
Junko:あれ〓〓これ新作なの〓すみませーん 間違えちゃった ちょっと取り替えてきます〓
salesclerk:(゜□゜;間違えたってなに〓そのDVD、探しても旧作はないぞ)どうぞ~

Junko:[戻ってきて]この映画全部新作だったわ〓
salesclerk:(…えっと 新作旧作の意味がわかってない?)そうですね、まだ二週間くらいしてからですかね。
Junko:ん〓〓〓…あははぁそうですか(えっなにが?)

とさ 妹 談。

※うちのママさんになんら悪気はないようです。なんとも思っておりません。


あ こんなのはなしてもしゃぁないか〓

机の上が若干かさばってきたかなぁ かたづけよっかな さっき北海道のちり紙が出てきた。覚えちょる?あっくん
まぁええけど

今日は眠かった。早く寝よ。明日は早く行きます〓
おわり!

つぎオレか

2009-11-23 22:41:28 | tama~HSV~

tama→acco→Singonときたら次オレか

 

 

んー

何書こうかな...

 

 

 

昨日

代ゼミの模試で現社受けたら

まさかの地理と4点差

これは勉強すりゃモノになるかもね

 

なーんてね

 

 

 

 

 

 

 

今年はクリスマス会できんけど

その分

春騒ごうね

 

 

 

さ~て

ガンバだ!


ミスバ

2009-11-15 19:14:21 | tama~HSV~

今日は

UBE 3 BOYzで

タツがバイトしよるミスバに行ってきた

 

なかなかうめーじゃん

 

しかも

2コ下のKちゃんも働きよったし

 

 

今度はSadaπもいくぞ! 

 

 

 

 

 

 

 

んで

帰りは

祭りのぞいてみた

 

 

んー

いいねぇ

 

 

もっとゆっくりしたかったぜ

 

 

 

 

 

 

 

明日は学校かぁ

 

なんかめんどいな

 

 

いっか

 

 

 

 

んじゃ


73:ツルの里~クイズ~

2009-11-11 23:09:52 | ★DAILYLIFE★(acco小説)
 初めてデコイを設置したその年、ナベヅルの越冬数は23羽と、一時的に増加した。嬉しい事はそれだけではなかった。九黒町の町民の多くが、タケさんたちの考え方を理解し、『九黒ナベヅルの会』に協力してくれるようになったのだ!そして1年後には、カネさんがお父さんから受け継いだという例の巨大白黒写真を筆頭に、町民からさまざまなツルに関する資料を集め、『ナベヅル資料館』が完成した。九黒町に来た人々にわかりやすくツルを理解して貰いたい、っとという思いからだ。タケさんたちの活動は、九黒町以外の人々にも注目されるようになり、九黒町を含む地方の地方紙である『東南新聞』には、定期的に特集も載るようになった。全ては上手くいっている!・・・はずだったのだが

ナベヅル越冬数の減少に歯止めはかからなかった。

試行錯誤、あらゆる手を試し続けて10年!今こうして、『第1回九黒ナベヅルミーティング』が開催され、たくさんの人たちがツルの里の未来を考えている!

 タケさんは、両サイドの副会長のひざに手をつき、よっこらしょと立ち上がる。
「さ~て、そろそろ3班は交流センターに戻るとしようかな!トク副会長とカネ副会長もあんまり遅くまでおらんほうがええぞぉ。風邪ひく。」
黙っちゃおれない巨体、カネ副会長。
「俺が風邪!?ひく訳あるか!はぁ・・・10年前のタケさんは、年上には敬語を使う真面目な人間じゃったと思ったが・・・。」
「そりゃぁまぁ・・・今は一応、こっちが会長だし。それとカネ副会長の心配じゃない。1班と4班の参加者の皆さんが心配なんだ。」
冗談を飛ばすタケさんに、今度はトク副会長がツッコむ。
「会長!あんまりふざけてると、私たちが下克上なんてこともあるわよ!」
当の会長は動じない。
「お~。それは怖いのぉ。でも大丈夫!

2人のことは、10年間ずっと信頼しちょる。それじゃまた夕食で。」

そう言って、軽く手を振り3班メンバー(つまり僕たち)とまた合流するタケさん。トクさんは、腕組みをして考え込む。
「変ねぇ・・・。10年前は完全に私の支配下だったんだけど。」
「けっ。あの会長、いいように言いやがって。明日の発表がだらしなかったら本当に会長から降ろしてやる。」
「カネさ~ん。ニヤけ顔で言っても迫力に欠けるわよ。」
「うるせ~い。・・・俺らも帰るか。」

 オッキーが足音に気付き振り返る。
「あ。タケさん戻ってきたし。」
僕たち3班メンバーは丁度、真悟からデコイの設置してある目的の説明を聞き終えたところだった。横では、またもあゆみちゃんが熱心にメモをとっている。・・・1年間で何本ボールベン使いきるんだろ?
「いやぁすまん。遅くなった。あっちにいる2人は副会長でね。ついつい話が弾んでしまった。」
タケさんは、顔の前で手を合わせて大げさに謝る。
「こっちは今、デコイで説明をみんなにしたところです。」
「おぉ、そうか!ありがとうゴリラ君。」
「うほぉ~ぅ。」
照れるゴリラ。
「それで、あっくん。デコイについては理解出来た?」
僕は、力なく答える。
「はい・・・まぁ。」
「・・・どうかしたんか?」
確かにデコイについては理解出来た。でも・・・
「何も知らな過ぎるよなと思って。・・・駄目ですよね。明日は全体発表もあるのに、デコイの事も今まで知らないようじゃ。」
「そんな・・・大丈夫よ!私もオッキーも知らなかったんだしっ。」
「その通り!俺だって10年前、デコイがアホウドリとかで、何やらさっぱりわからんで、さっきの副会長の1人に説教されたんだ!でも、あれは理不尽!最初はわからんで当たり前!」
タケさんが必死に元気付けようとしてくれているのがわかった。
「・・・そんなもんですかね?」
「うん!そんなもんだ!ついでに言うと、デコイだけじゃないぞ。ツルのための工夫は。みんな、この道路。眺めて違和感ない?」
一直線に伸びた国道。車はほとんど通らない。・・・まてよ?そうだ!確かに、前に家族でここに来たとき、この景色を見て違和感を感じたんだ!でもそれが何なのか、その時は結局わからなかった。・・・う~ん。国道、家、田んぼ、植木・・・。
「あっ。」
オッキーが何かに気付いたらしい。
「俺わかっちゃったんじゃね!?」
「よし。じゃぁオッキー!」

「電線でしょ?」

「正解!よくわかったな!」
「うほぉ~ぅ!」
真悟を真似て照れるオッキー。そうか!全く無いんだ!電柱も電線も!タケさんのクイズが続く。
「じゃぁ、なんででしょう?」
僕は、前に『伊豆背自然観察パーク』で見た、鳥の写真集の中の1枚を思い出した。大きなタカが右側の羽を切り落とし、血まみれで死んでいる写真だ。衝撃的だったのでよく覚えている。その写真と同じ理由だとすると・・・
「ナベヅルが、電線にぶつかって怪我をしないようにですか?」
「おぉ!あっくん大正解!」
「うほぉ~ぅ。」
これが言いたかった。ちなみに電線は、地下に埋めてあるのだそうだ。タケさんは、電線のように大規模なものから小規模なものまで、色々なツルへの配慮があるのだと教えてくれた。ツルのねぐら整備や餌撒きなどなどだ。そしてそれは多分、計り知れない苦労だ。しかしなお、ツルの越冬数は減り続けている。ツルの里再生は、なんだか途方もない事のような気がした。
「さぁ!クイズは終了!ナベヅルの観察はもういいかい?よかったら交流センターに戻るよ。」
突然あゆみちゃんが騒ぐ。
「えぇ~~!?!?もうクイズ終わりですか!?私だけまだ褒められてない・・・。」
「あっ・・・えっと・・・熱心にメモをとる姿は、素晴らしいと思いますよ。」

「ほうぅ~ぃ!」

「あゆみちゃん!なんかちょっと違う!」
っと真悟。
「流石は本家。指摘が早いわね。」

 「はっはっは。やっぱりよかったよ。

この班の班長で。」
こうして僕たち3班は、交流センターに戻った。結局、副会長たちの1班、4班より遅く・・・。

72:ツルの里~鳥模型(デコイ)~

2009-11-03 23:02:21 | ★DAILYLIFE★(acco小説)
 「どうせデコイがわからないでしょ。説明するより早いからこれ見て。」
そう言いながら、トクさんは持ってきたバッグから1枚の紙切れを取り出した。邪魔そうにお茶をどけながら、それを机に広げる。新聞記事の切り抜きのようだ。
「“デコイを使ってアホウドリの繁殖地移動に成功”?」
見出しだけでは、アホウドリ絡みなことしかわからないので、詳しく読むタケさん。・・・。つまりこういう事だった。

 ある小さな南の島、A島に、アホウドリの繁殖地がありました。そのA島でアホウドリたちはコロニー(集団)を形成して、繁殖・子育てなどを行っておりました。しか~し!アホウドリの数は次第に減少していました。さら~に!A島には、いつ噴火するともわからない火山があるのです。学者たちは悩みました。もし噴火すれば、彼らは全滅してしまうだろう・・・っと。そうとも知らず、アホみたいにのん気なアホウドリ。いったいどうすれば!?そこで目をつけたのが、隣の島、B島でした。そこの環境はアホウドリの繁殖にもベスト。火山もありません。問題は、どうやってアホウドリたちをB島に誘導するかでした。その時・・・1人が思いついたのです!
『アホウドリの模型をB島に設置してみてはどうでしょう?他のアホウドリたちが、B島で繁殖しているかのように誤解させるんです。鳴き声の音声も流したりして。』
『いいかも!!それやってみようぜ~。』
こうして始まったアホウドリのデコイで誘導作戦は、試行錯誤を繰り返しながらついに成功し、B島での繁殖にまで至ったのでした。めでたしめでたし。

 「どう?いいと思うでしょ?」
トクさんの顔には、自信がみなぎっている。対するタケさんには疑問が残る。
「これを・・・ナベヅルでもやろうってことですよね?」
「そうよ。何か?」
「デコイを作れる作れないを抜きにして・・・ツルは大陸から渡って来るんですよ!?どうやってこの九黒町のデコイを目にするんですか!?」
タケさんの言い分はもっともだった。それはトクさんにもわかっている。
「確かに。アホウドリの成功例とは、全く別の話なのはわかるわ。でも、少しでも可能性があるなら挑戦してみるべきよ!どうせ他に考えがないんだし。私ね、専門学校でそういう勉強したから、模型作りとか得意なの。次にツルが来るまで、まだ半年ある。一緒に頑張らない?」

「わかりましたっ!やりますよ。ただし、一応『九黒ナベヅルの会』の会長なんで仕切るのはなしにして下さい。」

タケさんに、この作戦が上手くいくという確信はまったくなかった。それでもトクさんの話にのったのは、嬉しかったからだ。自分に協力してくれる貴重な人間が現れたことが・・・。

 ―半年後
南竹さんの田んぼの中に、2羽のツルがいた。ただし・・・動かないツルだ!遠くから見たら、本物と見分けがつかない。実によく出来ている。タケさんの田んぼは、例年ツルが来ない。ねぐらから遠いのが理由だろう。だがこの日、奇跡は起きた。
“クルゥ! ルルゥ!”
懐かしいこの鳴き声。今年もナベヅルたちが渡ってきたのだ!そして降り立ったのは・・・新品のデコイが設置されたタケさんの田んぼだった!!鳴き声を聞いたタケさんは、家から飛び出す。ご近所からはトクさんも飛び出す。そしてその光景を見た2人はさらに驚いた。
「・・・これは!?」
「うん、こんなことここ数年は初めてね。」

なんと!9羽の大家族群だ!!

明らかに、デコイを気にして餌をついばんでいる。
「徳西さん。これはもしかして、これまでは九黒町ではない場所で越冬していた個体群じゃぁないですか?」
「そうね。その可能性は高いかも。」
「・・・やりましたね。」
「だから言ったでしょ?上手くいくって。私の模型がセンスいいし。ふふふ。」
心から、まさかの大成功を喜ぶ2人。っとそこに・・・

「喜ぶのは早いんじゃないんか?まだ9羽じゃろ?」

振り返るとそこに立っていたのは・・・北兼さんだ!
「・・・かっカネさん?」
あの日以来、話をしていなかったカネさんの登場にタケさんは慌てた。ナベヅルはナベヅルで、突然の大男登場にビックリしたのか、一斉に飛び立ち空を旋回する。そんなツルをじっと見つめ、続けるカネさん。なんと!

田んぼの餌撒きを、どうしてもと言うのなら再開してもいいと言うのだ!!

「え?いいんですか!?ぜひともお願いします!ありがとうございます!」
カネさんは顔が赤くなった。
「おっ、お前たちの為じゃないぞ!九黒町の経済がかかっとるからじゃ!」
それを聞いたトクさんは、からかうように言う。
「あらぁ?それだけじゃないんじゃないの?」
「なっ、なんじゃと!?それ以外、なっ、なんもなかろう。帰る!」
本当に、用事が終わるとすぐ帰る人だ。そして、見るからにそれだけじゃない。カネさんの大きな背中を見ながら、タケさんはトクさんにたずねる。
「なんでカネさんの行為が九黒町の経済の為だけじゃないって気付いたんですか?」
「あの人、飛び立ったツルが飛んでるの見て、表情変わったでしょ?私ね知ってるのよ。あの人の家にね、お父さんから貰ったっていう、

白黒で大きな、すごい数のナベヅルが空を舞ってる写真があるのを。」

それでタケさんにもわかった。
「あっ、そういう事ですか。みんな同じなんですね。ツルに帰ってきてほしい本当の理由は。」
「・・・そういうことね。」

 いつの間にか9羽のツルは、また田んぼで餌をついばんでいた。もちろん、デコイと一緒に。

71:ツルの里~説教~

2009-11-02 23:34:48 | ★DAILYLIFE★(acco小説)
 九黒町に春がやってきた。越冬していた19羽のツルも、すべて北へ帰っていった。しかし、未だに『九黒ナベヅルの会』の会員はたった1人!志井さん以来、協力的な人すら見つからない始末だ。タケさんだって、何かしたいと思っても、1人ではいい案が浮かばない。そんなタケさんが、家でゴロゴロしながら、浮かぶはずのない名案を考えている時だった。
“ピンポーン”
そう。インターフォンだ。
「はぁ~い・・・。」
っと、タケさんはかったるそうに答えて玄関に向かう。家の前に看板を立ててすぐ(つまりカネさんが訪ねて来た頃)は、期待に胸を膨らませて玄関へ飛び出して行ったものだが、少し前にやめる事に決めた。結果宅配便である度に、心に大きなダメージを受ける羽目になるからだ。
 玄関の外に立っていたのは、徳西泰(後の副会長で1班班長)さんだった。結構ご近所で、同世代なこともありタケさんの奥さんと仲がいい。タケさんは、申し訳なさそうに、トクさんに言う。
「あっ、徳西さん。すみません・・・のぞみは今、外出中なんですが。」
のぞみとは、もちろんタケさんの奥さんの名前である。しかし、トクさんの返答は意外なものだった。
「違うのよぉ!今日は旦那さんの方に用事があってきたの。」
そう言って、ニコニコ笑っている。前に1度イノシシの捕獲を手伝わされて、突進してきたそれに殺されかけた以来の“用事”だ。思い出しただけでも、顔が青くなる。
「私に用事って・・・何でしょう?イノシシなら、突進されてもビクともしなさそうな兼北さんとかに・・・」
じれったいと言うように、トクさんは言葉を遮る。
「これまた違うのよぉ!あの、看板よ。」
「・・・かんばん?」
なんだか、久しぶりに聞く懐かしい響き。遠くから、ヒバリのさえずっている声が聞こえる。
「そう!あの・・・その門のとこのサビてきて汚い奴よぉ~。」
どうやら、タケさんの思っている看板に間違いないらしい。この展開って・・・もしや。
「きょっ協力してもらえる・・・ってことですか!?」

「その通り!考えがあるの。お邪魔しちゃいますよ?」

トクさんはカネさんの許可も待たず、ドカドカと家へ入っていった。タケさんも慌てて追いかける・・・。

 部屋は散らかっていたが、お茶を出して機嫌をとりながら話に入るタケさん。
「いやぁ!協力してくださると聞いて、ホントに助かります!それで・・・早速ですけど、さっき考えがあるとかなんとか。」
タケさんは喜びのあまり、スマイルがとまらない。対するトクさんは、なぜか表情が厳しくなった。さっきまでと、少し感じが違う。
「確かに。考えはあるわよ。でも、それを話す前にそちらの現状を詳しく教えていただきたいんですけど。」
「・・・どういうことですか?」
「つまり・・・ナベヅルを守り、九黒町を守るために、今現在、どのようなことを考えておられるのかという事です。」
普段のトクさんからは考えられない、バシッっとした態度に一瞬反応が遅れる。
「南竹さん!?」
「あっ、あっ、はい。えっと・・・そうですねぇ。ツルの越冬数を増やし、九黒町の経済を立て直すには、町民みんなが協力することが必要だと思っています。」
それを聞いたトクさんは、一言。

「それで?」

「それで?・・・とは?」
「理想を言うのは、簡単です。でも、実際には誰からの協力も得られず今日まで独りな訳でしょう?」
タケさんは完全に、トクさんの支配下に入った。
「おっしゃる通りです。まぁいや、正確には志井社長も半分協力してくれてますけどぉ。」
「屁理屈はいいの!」
「はいっ!」
「つまり・・・理想は立派だけど、現状でとれる対策は何も考えてないってことよねぇ。そんな事だから、のぞみさんも協力してくれないのよ。」
ズズッっとお茶を飲み、一息いれるトクさん。
「うぅ・・・。痛いトコつきますね。」
 それは、タケさんが最近不満に思っていることだった。これほど九黒町&ナベヅルの為に頑張っている(たった今、頑張っていたかは微妙になったが)というのに、妻、のぞみさんが手伝ってくれる気配がないのだ。
「とにかく!皆が手伝ってくれないなら、自分で出来る範囲のことを考えないと。もっと言うと、これからの夏の時期。つまり、ナベヅルのいない時期でも出来ることをね。」
どうもいきなりやって来て、この態度には釈然としない。
「言いたいことはわかりましたけど。そろそろ教えて下さいよ。その・・・徳西さんの考えっていうのを。もちろん、自分たちだけで出来る範囲のことなんでしょ?」
「頑張ればね!名づけて・・・

『デコイでナベヅルデテコイ作戦!』よんっ。」

・・・

・・・ダジャレなのか!?そうなのか!?
「そんな面白くないですから。小さくガッツポーズやめて下さい。」
「そうかしら?いいと思ったんだけど。」

 そして・・・デコイって何!?