行動は必ずしも幸福をもたらさないかも知れないが、行動のないところに幸福は生まれない
人は万物を存在させている法則に従い常にいるべき場所にいる。彼が自分の人格の中に組み込んできた思想の数々が彼をそこに運んできた。
あなたの環境は、あなた自身の心を映す万華鏡である。その鏡の中で刻一刻と変化する多様な色彩のコンビネーションは、あなたの動くことをやめない思考の数々が絶妙に投影されたものにほかならない。
つまり今のあなたは、たとえそれがどんな状態にあれ、かつてあなたが望み現在も望みつつあるあなたなのです。
今のあなたの全ては過去においてあなたが持った心的態度の総和である。
つまりあなたの心的態度の結晶が現在のあなたであり私なのです。ということはこれから先のあなたは、今のあなたの心的態度の賜物ということになります。
億万長者から教わった成功者の心構え
他の人の心構えを変えるのは難しくても 自分の心構えを変えることはできる
ジェブという少年の話
少年が子供の頃、毎朝5時半になると母親が部屋に入ってきて、「ジェブ、今日はすてきな一日になるわよ」と言って少年を起こすのだ。
しかし、朝っぱらからそんなことを言われても、少年はうれしくもなかった。来る日も来る日も、少年は朝一番に外に置いてある石炭を取ってきて、火をおこし、家を暖めなければならなかったが、それがいやでたまらなかったのだ。
ある朝、母親が入ってきて、「今日はすてきな一日になるわ」と言うと、彼はついに怒ってしまった。
「違うね、ママ。今日はひどい一日になるよ。もううんざりだ。家の中は寒いし、石炭を取りに行くなんていやなこった。最低の一日だよ!」
「そうなの。あなたがそんなふうに感じているとは思わなかったわ。だったらベッドに戻って、もう少し寝ていなさい」と、母親は答えた。
少年は、してやったりと思った。
「もっと前にこうすればよかった」
2時間ほどして少年が起きると、家は暖まっていて、朝食のいい匂いがしてきた。
彼はベッドから抜け出し、着替えると、キッチンのテーブルに座った。
「すごくお腹がすいたよ。たっぷり寝たし、朝ご飯はできているし、最高だよ」
「あのね、今日はあなたは食事抜きよ。今日はひどい一日になるって、自分で言ったでしょう。母親として責任をもって今日をひどい一日にしてあげるわ。
部屋に戻って、一日中そこにいなさい。部屋から出てきてはいけません。それに何も食べさせません。明日の朝、5時半に起こしにいくから」
ジェブはがっかりして部屋に戻り、ベッドにもぐり込んだ。
1時間ほど眠ったが、そうそういつまでも寝ていられるものでない。
一日中部屋の中でぐずぐずしていたが、お腹はどんどん空いてくる。
ようやく暗くなると、またベッドにもぐり込んで眠ることにした。
翌朝は、夜が明ける何時間も前に目を覚ますと、着替えをし母親が5時半に起こしに来た時には、ベッドに腰掛けて待ち構えていた。
母親が何も言わないうちに、少年は飛び上がって言った。
「ママ、今日はすてきな一日になりそうだよ!」
ジェブの物語は誰にでも当てはまる。
誰でも心構えを変えることができる。
他のことを変えるのは難しくても、誰でもより積極的な心構えでことに当たることはできるはずだ。
そして、一番たよりになる助けの手は、自分自身の手(心構え)であることがわかるだろう。
今日を最低の1日とするか、最高の1日とするかは心構え次第なのである
「夢を実現する戦略ノート」
成功する人とは、今日を最高の1日にするという心構えで、ベットに腰掛け 朝を待ち構えている人である