日本共産党の宮本岳志衆議院議員が提出した「大学院博士課程修了者の就職確保と研究条件改善に関する質問主意書」(2010年6月14日)と政府答弁書(2010年6月22日)を拝見。
政府は、「高学歴ワーキングプア」の意味するところが必ずしも明らかでないとして、非常勤講師の雇用問題についてはほぼ無回答。
日本の私大の講義の約6割が、非正規雇用の先生たちによってまかなわれている現状を指摘されておきながら、なぜきちんとした回答を頂けないのか不思議だ。 たとえ文科省が「(言葉の意味が)わからない」と言っても、市民や現場(アカデミア)には既に「高学歴ワーキングプア」という言葉は広く浸透しているというのに。
当局は、非常勤講師の待遇は、個々の大学の判断によって行われるべきものとして捉え、基本的に介入などは考えていないようだ。 今後のさらなる博士増産計画との絡みなのだろうか。高学歴ワーキングプア問題をスルーしたい意図が見え隠れする。
9月16日発売予定の拙書『ホームレス博士』(光文社新書)では、現場の声を拾いあげている。悲惨な状況にたいする理解が少しでも深まってくれることを祈るばかりである。
政府は、「高学歴ワーキングプア」の意味するところが必ずしも明らかでないとして、非常勤講師の雇用問題についてはほぼ無回答。
日本の私大の講義の約6割が、非正規雇用の先生たちによってまかなわれている現状を指摘されておきながら、なぜきちんとした回答を頂けないのか不思議だ。 たとえ文科省が「(言葉の意味が)わからない」と言っても、市民や現場(アカデミア)には既に「高学歴ワーキングプア」という言葉は広く浸透しているというのに。
当局は、非常勤講師の待遇は、個々の大学の判断によって行われるべきものとして捉え、基本的に介入などは考えていないようだ。 今後のさらなる博士増産計画との絡みなのだろうか。高学歴ワーキングプア問題をスルーしたい意図が見え隠れする。
9月16日発売予定の拙書『ホームレス博士』(光文社新書)では、現場の声を拾いあげている。悲惨な状況にたいする理解が少しでも深まってくれることを祈るばかりである。