だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

15分ルール

2020年03月08日 | わんこ
フクは、どちらかと言うと「平和主義で、八方美人(男だけど)の愛想良し子さん」だ。

お散歩の途中で、他のワンコさんと出会った途端、「がるるるるる」と唸る事なぞ、殆ど無い。

勿論それは、ワタクシのスパルタ教育のせいでもあるが。

兎に角全方位外交をやってほしい、フクを見るなり、キャンキャン吠えるワンコも居るけど、相手も恐縮するし、こっちも
気分が悪い。

ので、誰に会っても「こんにちは~、暑いですね(または寒いね~)とか「今日はトクベツ可愛い服だね~おおよちよち」と頭を撫でると
大概のワンコさんは気を許してくれるものである。

それを見ているフクは、「ああ、おかあちゃんが、可愛いねって言うてるんやから、ボクチンも仲良しになろう」

と思うかどうか分からないが、大抵のワンコさんとは、挨拶出来る。

昨日も、公園をとぼとぼ歩いていたら、ピジョンフリーゼ君が遠くから歩いて来た。

飼い主さんは、「主人がね、お前が可愛い可愛い言うてた犬に食わせたって」とポケットマネーから
フクにプレゼントして下さったオヤツを持っていらっしゃる。

一度でもオヤツを貰った飼い主さんを忘れる訳もなく、リードをピンピンに張って、オオヨロコビ。

ピジョン君は、そんなにフクに興味も無ければ、敵意も無い穏やかなワンコで、フクと並んでオヤツを待っていた。

そこへ、柴ワンコちゃんが来た。フクとは、殆ど同じ年で、生後5か月頃からの顔見知りである。

ピジョン君のママが、「はいはい、順番ね」とオヤツの袋を出して、まずピジョン君にやる。

ついで、柴ワンコちゃんにあげる。次はボクチンだと思うから、フクはむずむずしながらもちゃんとお座りをして
待て!をしていた。

ピジョン君のママが、「じゃあ、今度はフクちゃんね」とフクの方へ、オヤツを出したら、柴ワンコちゃん、
先に貰ったオヤツは余程美味しかったらしく、

「バウワウ!!それもおいらのじゃ~」とフクの鼻先に噛みついたのである。

フクはびっくり仰天して、ぎゃん泣き(-_-;)

丁度公園は、早い春休みになった子供達で混雑していたので、全員が一斉にフクを見る。恥ずかしいったら、、、もぉ・・・・

すぐに抱きかかえ、その場を離れたのに、ずーっと泣いている。大丈夫だろうか、血出てへんやろかと思うものの、胸がどきどきしてフクを
見る事が出来ない。

時計を見て、「よし、15分以上泣いたら獣医に連れて行こう」と思いながら、急いで帰宅。

とは言うものの、最初こそアドレナリンが出まくっていたせいか、抱きかかえてせっせか歩いていたのだけれど、次第に鳴き声がおさまって
来て「ぐすん・・・ぐすん」となった頃、フクの重みで、腕が抜けそうになって来た。

お・重いよぉ。。7300gはきっついわ。

時計を見ると、まだ10分経っていない。と言う事は大したことは無いわと素人判断をして、ベンチに降ろす。

お目目はうるうるしているが、「フクちゃん、大丈夫、何処噛まれたの?お鼻?もう痛くないでしょ。お母さん腕ふるふるするから、ここから歩いて帰ろうね」とベンチから降ろして、とぼとぼと歩いて帰ったのである。

丁度玄関錠を開けようとした頃、柴わんこさんのママが、チャリンコ漕いで飛んできて「ごめんねえ~~大丈夫?」とあやまって下さった。

「大丈夫大丈夫。私15分ルールやから」

「何それ?」

「犬もアカンボも15分以上泣いてたら、まずいかもしらんけど、15分以内に泣き止めば大した事無いんじゃないかって、子育てしてた
頃から思ってんねん」

「そうなんかいねえ、(同郷なので方言で)でもほんまにごめんねえ。あの子食べ物見ると、人格変わるみたいじゃけえ、ほんまにすまんじゃったね」
とジャーキー貰っちゃった。

リビングで手足拭きながら、娘に「赫赫云々で、柴ワンコに噛まれたけど、多分大丈夫、おかあさんの「15分ルール」で考えると
約10分で泣きやんだから」と娘に報告した。

「15分ルールね・・・ふーん、それで私は、引っ越しした初日に外科へ連行されたんやったね」

「まあ、よく覚えてるねえ。あの時まだ2歳2か月位やったのに・・・確か階段から落ちて、鎖骨を骨折して2時間泣いてたんだったねえ」

「そやで、良くは覚えてへんけど、何か痛いのに、お母ちゃんたら、全然見向きもせえへんから、余計怖かってんで!!」だそうです。

ほんまに、ドジでまぬけな母親だったのだなあ、シミジミ・・・