だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

男というものは

2018年01月30日 | 日々の暮らし
亡夫がまだ元気だった頃、おおよそ「嫁さんが変身」している事なぞ視野になかった。

口紅の色を変えても、髪の毛を切っても、思い切っておしゃれをしても、何の感想も言わなかった。

いまどきの男の子もそうなんだろうか?

「を、今日のヘアスタイル決まってるね」なんてセリフをテレビのドラマで耳にするけど、現実世界で、そんなこと口に出すオトコがおる訳ないや~んと言うのが私の持論である。

今朝のこと、娘が、えらく真面目な顔で、

「お母さん、頼みがあんねん」

「え。。。どしたん、やけに真面目くさって」

「あのな、髪の毛毎日洗うのがめんどくさいねん。切って
「ええええええ、切ってって、あんた、ハサミ無いのに」

「ワンコのハサミでええから、テキトーなとこで切って」
「ふむ、ほんまに切ってもいいなら、折角やから、裁ちばさみで切ろうか」

「裁ちばさみで切ったら、刃先痛むで。布切れんくなるで」
「あ、そか。それは困るわ。やはり犬ハサミやな」
という経緯で、おそるオソル犬ハサミを入れる私。

びふぉー



若いおなごの髪の毛は、それはそれは「カラスの濡れ場色」というのがふさわしく、真っ黒で、毛量も多くて、はげ頭のおとーさんだったら、悔しくなるような豊かさであった。

それを、小さな犬ハサミで切ろうたって、切れないこと。結局「前→真ん中→後方」と三段階に分けてカット。



うわ、、、、断髪式だったら、ここで一号泣する所だろうけど、あっさりしたもんだす。



「これでシャンプーが楽になるわ」とオオヨロコビ

夕方息子が帰宅して、娘の目の前に座る。

「妹よ、お茶いれてくれへんか?」 「あいよっ」

「お兄ちゃん、どこか変わった事無いかい?」

息子部屋をぐるりと見回して、

「分かった!」

「きゃ、マジで~わくわく」と娘と私。



「フクがとっちらかした熊さんが、起き上がっていた!」



え・・ボクチン何かしたかにゃ?




「ええええ、ちーがう~だろぉ~~~??」と息子の目の前で、ぶんぶんとショートヘアを歌舞伎のエビゾーさんばりに振り回す娘。


「ほか?他にもあんの?えと、、、え~~っと・・・・」

たまらず口を出す私「お姉ちゃん、どこか変わったと思えへん?」

「妹がか?うーん・・・」ここで、ずいっと顔を突き出す娘。のけぞる息子。


「わ・分かった!ちょっと痩せた」ずっこける娘と私。

と言うくらい、オトコと言う生き物は、オンナの変化に鈍感なのである。

そこの奥様、ちょっとヘアスタイルを変えたからと言って、それを亭主が気づかないって、それは「常識」かもしれませぬ。