だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

最高の町医者

2020年06月27日 | 日々の暮らし

我が家から徒歩5分の所にある医者は、穏やかで、優しいおじいちゃんだった。

普通、医者と言うものは、医学の素人が「風邪引いてまんねん、薬出してんか」と言うと、

「診察もしとらんのに、風邪かどうか分からんやないか」と怒ると思っていたのに、この先生は

違った。

「先生、風邪引いたみたいやから、薬頂戴」と来院しても、「をを、そらあかんな」と言いつつ、薬を出してくれて

いたので、患者側からすれば、便利な先生だった。

何年か前に長男が、花粉症でぼろぼろになって、受診、先生の性格が気に入って?春になると薬を貰いに行っていた。

遅れたこと数年で、私も「くしゃみ、鼻水、鼻詰まり」に耐えきれず、診察を受けたのだ。

あれから何年経ったかなあ。間で「市民健診が500円でできる」と聞いて、健診を受けたら、思いがけなく高血圧と言われ、そこから毎日血圧を測ることになった。

薬を出されているが、飲んでも「158/98」と高値安定なのである。ひどい時は200を軽く超える事もある。

その値を見ても、見なくても「をを、そうかそうか薬ちゃんと飲んでや」と、血圧の高低には構わず、薬を飲み続ける毎日である。

 

それが、今年3月の日曜日、薬を貰ったばかりなのに、固定電話に電話がかかって来た。

水曜日から廃院するので、他の病院への紹介状と、一カ月分の薬を取りに来て欲しいとの事。

 

えらい急なこっちゃなと思いながら、息子と共に日曜日の病院へ行く。院内はシンとしているし、先生の姿が見えない。

受付のお姉さんは、淡々と薬を袋につめて「はい、これ紹介状」と出されたけど、私達はポカンとしてて、

先生確か2~3か月前に、病院の改装されて、これからバリバリ働くんかな~と思っていたのに、突然の閉院、どしたんかな~と思ったけれど、聞ける雰囲気ではなく、何も言えずに帰宅。

 

さて、その薬がとうとう無くなったので、新しい病院を探さねばならぬ。幸い徒歩3分の所にも内科があるので、そっちへ行こうと紹介状をバッグに入れてお初受診。

 

何故ここを敬遠していたかと言うと、う~んと、つまりが「看板が黄ばんでいたから」だった。

オソルオソル中へ入ってみたら、「これが昭和前半の病院ダス!」というような丸で舞台セットのような待合室である。

スリッパは便所のスリッパみたいだし、受付のお姉さんはぶすっとしているし、「しまったカナ」と思いながらも紹介状を出した。

すぐに呼ばれて診察室に入ったら、優しそうなおじいちゃん先生で、にこにこしながら「はいはい、分かりました。ああ、そうね、血圧高いのね、じゃ、ちょっと測りましょうね」と血圧を測る「カフ」を腕に巻こうとするんだけど、それって、脇辺りに巻くの?肘の曲げたとこら辺ちゃうの?

ついでに、カフってマジックテープでキチンと巻くんちゃうの?スナップボタンみたいに、一か所だけしか止まってないじゃん。ものすごくくたびれたカフだし・・・と疑心暗鬼になっていたら、

「えーっと、102の98やね、そっかそっか、ついでに心音聞かせてね」と聴診器を出して来られたので、胸のボタンを外そうとしたら「あ~そのままでいいよ」と、首筋ら辺に聴診器をあてて、一人で頷いておる。

その間に、看護婦らしき人が来て「先生、レントゲンお願いします」

「はいはい、あ~、悪いね、ちょっと待っててね」と奥の部屋にすたすたと行って、多分レントゲンのスイッチを入れたんだろう(と思う)院内の電気が停電(@_@;)

看護婦さん、あたふたしながら「先生っ、パソコンの電源大丈夫ですかっ、こっちの〇〇はダウンしてます」やて。

暫くして、私の前にあったパソコンも生きかえったんだけど。

「待たせてごめんねぇ」と前の先生のと同じ薬を処方してくれたんだけど。

ここで良かったんやろか???何かイマイチお慕い申しあげる気になれない。

パソコンはウインドウズXPだし、レントゲン撮ったら、電源落ちる病院って聞いた事が無いわ~~。

それでも、薬は同じ物を貰えたので、当分は通うけど、徒歩に拘らず、他の病院を探した方がいいかなぁ。