ライブドア(東京都港区)グループによる証券取引法違反事件で、堀江貴文社長(33)と、側近の宮内亮治取締役(38)、岡本文人取締役(38)の3人が、捜索容疑となった企業買収や虚偽事実の公表を主導していたことが分かった。財務担当の宮内取締役は、グループの中核事業であるM&A(企業の合併・買収)の方針を決定する「投資委員会」の主要メンバーだ。東京地検特捜部は、押収資料を分析したうえで3人から事情聴取し、役割などについて解明を進める方針とみられる。
宮内取締役は、ライブドアの前身「オン・ザ・エッヂ」時代の00年4月、東証マザーズへの上場を一手に取り仕切った。堀江社長の指南役でもある。税理士資格を持ち、現在、グループ会社「ライブドアフィナンシャルホールディングス」(新宿区)の会長を務める。
岡本取締役は03年3月、グループなどで設立した合弁会社の社長に就任。現在、捜索容疑の証取法違反(風説の流布など)の舞台となった「ライブドアマーケティング」(LDM、港区)の会長を務める。今月20日には、グループが買収した通信販売大手「セシール」(高松市)の社長に就任する予定だ。
関係者によると、3人は04年、情報誌出版会社「マネーライフ社」(港区)の買収を計画。同年6月、マネーライフの全株式(1600株)を、ライブドアが出資し実質支配する「VLMA2号投資事業組合」が取得し、買収を完了した。
3人はこの事実を隠すことに合意したうえで、株価をつり上げる目的で、4カ月後の同10月、当時「バリュークリックジャパン」という社名だったLDMが「マネーライフを買収する」と虚偽の公表をしたうえ、翌11月には、実際には利益がなかったLDMが黒字化したとの虚偽の公表も行ったという。一連の計画は、3人や投資委員会メンバーが実行していた。市場関係者は「マネーライフには当時、3人の従業員しかおらず、買収の目的が不明だった」と話している。
<ライブドア>堀江社長ら幹部3人が主導 事情聴取へ
堀江社長ら幹部3人に容疑がかかったことにより、ライブドアの今後の業務にもかなりの影響が出そうだ。
宮内取締役は、ライブドアの前身「オン・ザ・エッヂ」時代の00年4月、東証マザーズへの上場を一手に取り仕切った。堀江社長の指南役でもある。税理士資格を持ち、現在、グループ会社「ライブドアフィナンシャルホールディングス」(新宿区)の会長を務める。
岡本取締役は03年3月、グループなどで設立した合弁会社の社長に就任。現在、捜索容疑の証取法違反(風説の流布など)の舞台となった「ライブドアマーケティング」(LDM、港区)の会長を務める。今月20日には、グループが買収した通信販売大手「セシール」(高松市)の社長に就任する予定だ。
関係者によると、3人は04年、情報誌出版会社「マネーライフ社」(港区)の買収を計画。同年6月、マネーライフの全株式(1600株)を、ライブドアが出資し実質支配する「VLMA2号投資事業組合」が取得し、買収を完了した。
3人はこの事実を隠すことに合意したうえで、株価をつり上げる目的で、4カ月後の同10月、当時「バリュークリックジャパン」という社名だったLDMが「マネーライフを買収する」と虚偽の公表をしたうえ、翌11月には、実際には利益がなかったLDMが黒字化したとの虚偽の公表も行ったという。一連の計画は、3人や投資委員会メンバーが実行していた。市場関係者は「マネーライフには当時、3人の従業員しかおらず、買収の目的が不明だった」と話している。
<ライブドア>堀江社長ら幹部3人が主導 事情聴取へ
堀江社長ら幹部3人に容疑がかかったことにより、ライブドアの今後の業務にもかなりの影響が出そうだ。