ビュッフェ
日本語では「バイキング」と称されることがある。日本初の食べ放題レストランの店名が「バイキング」であったことに由来する。
1957年(昭和32年)、翌年に落成する新館の目玉となるレストランを模索していた帝国ホテル社長の犬丸徹三は、旅先のデンマークコペンハーゲンで北欧式ビュッフェ「スモーガスボード」に出会った。
「好きなものを好きなだけ食べる」というスタイルに注目した犬丸は、当時パリのリッツ・ホテルで研修中で後に帝国ホテルコック長となる村上信夫に料理内容の研究を指示した。
一方「スモーガスボード」が非常に言いにくく馴染みのない言葉であったため、帝国ホテルの新しいレストランの名称を社内公募した。
その結果「北欧と言えばバイキング」という発想と、当時帝国ホテル脇の日比谷映画劇場で上映されていた『バイキング』(1958年)という映画の中の豪快な食事シーンが印象的だったことから、新店名を『バイキング』に決定し、1958年(昭和33年)8月1日、新しく開館した帝国ホテル第二新館に『インペリアルバイキング』をオープンした。
このレストランは好評を博し、ランチ1,200円、ディナー1,600円だったにも関わらず連日行列ができるほどであった(当時の大卒の初任給が12,800円。)。
これを模倣した後発店が定額食べ放題のシステムを「バイキングスタイル」と表現したため、バイキングはビュッフェレストランの代名詞となった。
ビュッフェ
ビュッフェ(buffet)とは、フランス語で立食形式での食事の意。ビュフェやブッフェともいう。
ビュッフェ(buffet)とは、フランス語で立食形式での食事の意。ビュフェやブッフェともいう。
ビュッフェはフランス語ではもともと「飾り棚」を意味し、飾り棚に料理を並べて各自が料理を好きに取り分けて立食するスタイルを指した。
メインテーブルに並べられた料理を各自が取り分ける立食形式の食事を「ビュッフェ」と呼ぶ。
さらに客側がセルフサービスで料理を自由に皿に取り分けるスタイルそのものをビュッフェと称すること
もあり、
その場合には立食形式のほかシッティング・ビュッフェ(元卓の料理をセルフサービスで取り分け自分のテーブルで着席して飲食する形式)を含む。
国際儀礼では立食形式のパーティが「レセプション」として開催されることがある。