アサザ(浅沙、阿佐佐)
ミツガシワ科アサザ属の多年草。ユーラシア大陸の温帯地域に分布し、日本では本州や九州、稲美町などに生育する。
ミツガシワ科アサザ属の多年草。ユーラシア大陸の温帯地域に分布し、日本では本州や九州、稲美町などに生育する。
水路や小河川、池に生育する。浮葉植物であることから、波浪が高い湖沼には通常、生息しない。
池や水路の護岸工事や水質汚濁などにより、各地で個体群が消滅、縮小している。
アサザの遺伝解析の結果、ほとんどの自生地が1つないし2つのクローンで構成され、種子を作るために必要な異なる2つの花型が生育するのは霞ヶ浦だけとなっていて、日本にわずか61個体しか残存していないことがわかったとされる。
しかしながらこの研究は、霞ヶ浦以外では1カ所で1サンプルしか採取していないところがあるなどサンプリングに偏りがあることから、さらなる調査が必要である。
上記研究によれば、その内20個体が霞ヶ浦に生育していて、霞ヶ浦にしか残されていない霞ヶ浦固有の遺伝子が存在するとしている。
そして、霞ヶ浦では近年生育環境が悪化し、非常に高い絶滅の危機に瀕しているとの意見がある一方で、周辺の水路での自生が報告されている。
局所個体群が急激に減少しはじめた1996年から2000年と2004年以降は、霞ヶ浦の水位が高く維持されるようになった年であり、何らかの関連性があると考えられているとする意見もある。
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月下美人とはメキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物である。日本で多く流通しているクジャクサボテには交配種が多いが、これは原産地からそのまま導入された原種である。
絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(通称: ワシントン条約)の附属書IIの適用対象である。
花
葉状茎の丈が1mから2mにまで達するとつぼみの形成が見られる。花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼみ、めしべに他家受粉が起きなければ散ってしまう。
葉状茎の丈が1mから2mにまで達するとつぼみの形成が見られる。花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼみ、めしべに他家受粉が起きなければ散ってしまう。
花冠は20-25cm程度であり、白い。香りが強いこと、夜間開花すること、小型哺乳類の訪花に耐える強度を持つこと、花粉と花蜜が虫媒花よりも多いこと、それらは生態学的に送粉シンドロームのコウモリ媒花の特徴に一致する。
これは原産地の新大陸の熱帯地域において花蜜食・花粉食を示す一部のヘラコウモリ科の小型コウモリ類媒介受粉への適応と考えられている。
ゲッカビジンは日本での栽培下では6~11月に咲き、この季節に株の体力が十分に回復すれば2~3ヵ月後にもう一度咲くことができる。
つぼみは初期は垂れ下がっているが開花直前になると自然に上を向いて膨らみ、夕方に芳香を漂わせはじめる。これもコウモリがホバリングをしながらやや下を向き、舌を伸ばして花蜜と花粉を摂食する行動との共進化と考えられている。
開花中の花、開花後のしぼんだ花ともに食用にでき、咲いている花は焼酎につけると保存できる。台湾ではスープの具として使われる。
茎
茎のほとんどは昆布状の扁平な葉状茎になっており、またしばしば株元から細長い鞭状の茎を伸ばす。
茎のほとんどは昆布状の扁平な葉状茎になっており、またしばしば株元から細長い鞭状の茎を伸ばす。
葉状茎の縁は波打っており、その凹部のくぼんだ点に産毛状に退化した刺(これが真の葉)を持つ刺座(サボテン科特有の点状にまで短縮した短枝)が位置する。成長点はここと茎頂にあり、これらの箇所から新しい茎(長枝)やつぼみが生じる。
果実
古くから日本に普及していた株は、原産地から導入されたたった1つの株から挿し木や株分けで増やされた同一クローンであり、受粉に際して自家不和合性を示す特性があるため人工授粉してもほとんど果実が実ることはなかった。
古くから日本に普及していた株は、原産地から導入されたたった1つの株から挿し木や株分けで増やされた同一クローンであり、受粉に際して自家不和合性を示す特性があるため人工授粉してもほとんど果実が実ることはなかった。
しかし1980年代に東京農業大学の研究グループが原産地から野性の別のクローンを持ち帰り、増殖、普及させたため今日では複数のクローンが幾つもの園芸業者によって国内流通しており、これらの間でコウモリに代わって人間が人工授粉してやれば容易に成熟した果実が得られる。
成熟した果実は表面が赤く内部の果肉は白くて黒い胡麻状の種子が数多く散在し紡錘形で大きく、近縁種である同じ熱帯雨林原産の着生サボテンであるドラゴンフルーツに似た外見を持ち甘い。
そのため古くから日本で栽培されてきたもの以外のクローンを園芸業者が販売する際、家庭用果樹として宣伝し「食用月下美人」の商品名をつけることが多い。
↑ 開花写真は後日我が家近隣のお宅にて撮影 ↓
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ヒスイカズラ
マメ亜科に分類される常緑つる性植物。原産地はフィリピン諸島(ルソン島など)。
受粉はオオコウモリにより行われる。花弁は翡翠色であるが、これはコピグメント効果によるもので、色素としてマルビン・サポナリンが1:9の割合で含まれていること、表皮細胞のpHが7.9とアルカリ性に傾いていることによる。
マメ亜科に分類される常緑つる性植物。原産地はフィリピン諸島(ルソン島など)。
受粉はオオコウモリにより行われる。花弁は翡翠色であるが、これはコピグメント効果によるもので、色素としてマルビン・サポナリンが1:9の割合で含まれていること、表皮細胞のpHが7.9とアルカリ性に傾いていることによる。
フィリピン諸島のごく限られた熱帯雨林にしか自生しないつる性植物。自生地では、熱帯雨林の減少とともに絶滅が危惧されている。
熱帯降雨林温室では本種の人工受粉を行っており、それによって実った莢は受粉後4か月で熟し、重さは約1.5kgにもなる。
研究者ノート
●まさしくひすい色のヒスイカズラの花に含まれる色素はマルビンという赤紫のアントシアニン色素です。
●まさしくひすい色のヒスイカズラの花に含まれる色素はマルビンという赤紫のアントシアニン色素です。
この花にはさらにサポナリンという無色のフラボノイド成分が含まれており、両者が共存するとコピグメント効果という現象が生じ、紫色になります(がく筒や花柄の色)。
この紫色がひすいのような花の色に変わるのは、色素が含まれている細胞のpHがアルカリ性であるためです。
アントシアニンという色素は酸性で赤、アルカリ性で緑色に近い色になる性質があります。しかし、本来アルカリ性だとすぐに分解してしまいます。これが安定してひすい色のままなのもコピグメント効果のためです。
この色はコウモリが好きで、長い年月をかけて獲得された、花粉媒介者としてのコウモリを誘引するための植物の知恵です。(岩科司)
●世界中に大きさや形など、奇抜な花は数多くありますが、こと色という点でこのヒスイカズラの奇抜さと美しさにかなうものはそう多くはないでしょう。
花の色には赤、青、黄、白と何でもそろっているように思われがちですが、実際にはこのヒスイカズラのヒスイ色のように、ほとんど他の花に見られないものもあります。
花の色の多様性は、花粉を運んでくれる様々な動物(昆虫、鳥、コウモリなど)の目に止まるようにそれぞれの植物が進化させたものです。ですから花の色が変わっているのは、その変わった生態を反映しているからだと考えられます。
のフィリピンで絶滅に瀕していることもあり、自生地で花粉を運ぶ動物が何であるかはよく分かっていないようです。(奥山雄大)
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蠅捕草
北アメリカ原産の食虫植物。別名、ハエトリソウ、ハエジゴク。
北アメリカ原産の食虫植物。別名、ハエトリソウ、ハエジゴク。
葉を素早く閉じて獲物を捕食する姿が特徴的で、ウツボカズラと並ぶ有名な食虫植物である
英語の“Venus Flytrap”(女神のハエ取り罠)は、2枚の葉の縁の「トゲ」を女神のまつ毛に見立てたことに由来する。
ごく背の低い草本で、茎は短縮していて地中にあってわずかに横に這い、多数の葉をロゼット状に出す。
葉の付け根は肥大し、地下茎とともに鱗茎型の球根を形成している。葉には長い葉柄があり、先端に捕虫器になった葉を着ける。
葉柄は扁平で幅広く、地表に這うか、少し立ち上がる。捕虫器は二枚貝のような形で、周辺にはトゲが並んでいる。
ハエトリグサは葉が印象的なうえ、しばしば捕虫部の内面が鮮やかな赤色に色づくため、花と間違われることもある。
ハエトリグサは葉が印象的なうえ、しばしば捕虫部の内面が鮮やかな赤色に色づくため、花と間違われることもある。
実際には葉と別の花茎が立ち上がり、その先に白い花が数個固まって咲く。この花のつき方は同じ科のモウセンゴケとも共通する。
ウツボカズラ
靫葛はウツボカズラ属の植物の総称でもあるが、その中の1種であるNepenthes rafflesiana Jackの標準和名でもある。
靫葛はウツボカズラ属の植物の総称でもあるが、その中の1種であるNepenthes rafflesiana Jackの標準和名でもある。
この記事はこの種について扱う。丸く膨らんだ捕虫袋と漏斗型のそれを付けるもので、東南アジアに比較的広い分布域を持つ。
常緑性の蔓植物で食虫植物。茎は細長く伸びて4mほどになるが、時として15mに達する例もある。
茎には白い綿毛が密生し、特に若い茎に多い[2]。捕虫袋や葉の形は茎の下部と上部で異なる。
下部の葉は葉身が披針形からさじ型で長さ8-30cm、幅1.5-5cm、葉柄は長さ2-10cmで楯溝と細い翼があり、その基部は茎の半分から2/3までを抱える。
そこから生じる捕虫袋は全体に球形から卵形で下が丸く膨らんでいる。よく発達した翼が縦に2枚あり、その縁は細かな糸状に裂ける。
袋の口にある縁歯はよく発達し、平らで袋の内部に向けて垂直に伸び、その幅は1.2-1.5cmになる。
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バラ園
バラ(薔薇)は、バラ科バラ属の総称である。
あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する。
バラ属の成形は、灌木、低木、または木本性のつる植物で、葉や茎に棘を持つものが多い。
バラ(薔薇)は、バラ科バラ属の総称である。
あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する。
バラ属の成形は、灌木、低木、または木本性のつる植物で、葉や茎に棘を持つものが多い。
葉は1回奇数羽状複葉。花は5枚の花びらと多数の雄蘂を持つ(ただし、園芸種では大部分が八重咲きである)。
北半球の温帯域に広く自生しているが、チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーにかけてが主産地でここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝播した。南半球にはバラは自生しない。
名称
「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したもの。漢語「薔薇」の字をあてるのが通常だが、この語はまた音読みで「そうび」「しょうび」とも読む。
漢語には「玫瑰」(まいかい)や「月季」(げっき)の異称もある(なお、「玫瑰」は中国語においてはハマナスを指す)。
欧州ではラテン語の rosa に由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「薔薇色」として「ピンク色」の意味をもつことが多い。
6月の誕生花である。季語は夏(「冬薔薇」「ふゆそうび」となると冬の季語になる)。 花言葉は「愛情」であるが、色、状態、本数、組合せによって変化する。
用途
現在では鑑賞用として栽培されることが圧倒的に多いが、他にもダマスクローズの花弁から精油を抽出した「ローズオイル」は、香水の原料やアロマセラピーに用いられる。
現在では鑑賞用として栽培されることが圧倒的に多いが、他にもダマスクローズの花弁から精油を抽出した「ローズオイル」は、香水の原料やアロマセラピーに用いられる。
花弁を蒸留して得られる液体「ローズウォーター」は、中東やインドなどでデザートの香りづけに用いられる。
また、乾燥した花弁はガラムマサラに調合したり、ペルシャ料理では薬味として用いる。
日本では農薬のかかっていない花弁をエディブル・フラワーとして生食したり、花びらや実をジャムや砂糖漬けに加工したり、乾燥させてハーブティーとして飲用することもある。
日本での栽培の歴史
近代前
日本はバラの自生地として世界的に知られており、品種改良に使用された原種のうち3種類(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナシ)は日本原産である。
日本はバラの自生地として世界的に知られており、品種改良に使用された原種のうち3種類(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナシ)は日本原産である。
古くバラは「うまら」「うばら」と呼ばれ、『万葉集』にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」という歌がある。
『常陸国風土記』の茨城郡条には、「穴に住み人をおびやかす土賊の佐伯を滅ぼすために、イバラを穴に仕掛け、追い込んでイバラに身をかけさせた」とある。
常陸国にはこの故事にちなむ茨城(うばらき)という地名があり、茨城県の県名の由来ともなっている。
また、中国で栽培されていたバラもその多くは江戸時代までに日本に渡来している。
江戸時代初期には仙台藩の慶長遣欧使節副使・支倉常長が西洋からバラを持ち帰った。
そのバラは、伊達光宗の菩提寺の円通院にある光宗の霊廟「三慧殿」の厨子に描かれたため、同寺は「薔薇寺」の通称で呼ばれるようになった。
江戸時代には職分を問わず園芸が流行ったが、バラも「コウシンバラ」「モッコウバラ」などが栽培されており、江戸時代に日本を訪れたドイツ人ケンペルも「日本でバラが栽培されている」ことを記録している。
また、与謝蕪村が「愁いつつ岡にのぼれば花いばら」の句を残している。
ノイバラの果実は、利尿作用があるなど薬用に利用された。
明治以後
このように日本人にゆかりのある植物であるが、バラがいまのように「花の女王」として愛好されるようになるのは明治以降である。
このように日本人にゆかりのある植物であるが、バラがいまのように「花の女王」として愛好されるようになるのは明治以降である。
明治維新を迎えると、明治政府は「ラ・フランス(和名:天地開)」を農業試験用の植物として取り寄せ、青山官制農園(いまの東京大学農学部)で栽培させた。
馥郁とした香りを嗅ごうと見物客がしばしば訪れたので、株には金網の柵がかけられたという。
まだ、バラは西洋の「高嶺の花」であった。
その後、バラが接ぎ木で増やせることから、優秀な接ぎ木職人のいる東京郊外の川口市の安行や京阪神地域の郊外・宝塚市山本で栽培が行われるようになった。
バラは皇族、華族、高級官僚といったパトロンを得て、日本でも徐々
に愛好され始め、生産量も増え始めた。大正から昭和のころには一般家庭にも普及し、宮沢賢治が「グリュース・アン・テプリッツ(和名:日光)」を愛し、北原白秋の詩にもバラが登場している。
第二次世界大戦で日本でもバラの栽培より野菜の栽培が優先され、生産が停滞する。
第2次世界大戦以後
しかし、戦後すぐの1948年には銀座でバラの展示会が開かれた。さらに1949年には横浜でバラの展示会が開かれ、そのときにはアメリカから花を空輸して展示用の花がそろえられた。
鳩山一郎や吉田茂などのバラの愛好は、戦後日本でのバラの普及に大いに貢献した。このように戦後の高度成長の波に乗り、バラは嗜好品として庶民にも普及していき、日本でも品種改良が行われるようになった。
バラ園の造園
バラの価格が安くなり、一般に普及し始めたとはいえ、花の観賞を楽しむことができるのは、庭を持つ比較的裕福な家庭に限られていた。そのため、私鉄各社は沿線開発の一環として、バラ園の造営を沿線に行い、利用者の増加を図ることになった。
バラの価格が安くなり、一般に普及し始めたとはいえ、花の観賞を楽しむことができるのは、庭を持つ比較的裕福な家庭に限られていた。そのため、私鉄各社は沿線開発の一環として、バラ園の造営を沿線に行い、利用者の増加を図ることになった。
その嚆矢は京阪電鉄であった。同社は戦前から枚方市で菊人形の展示などをおこなっていた。
キクが秋の風物であるなら、春の風物として独自のバラ園でのバラの展示をし、集客を計画した。
同社は「東洋一のバラ園」の造園をぶち上げ、当時、日本人ではただ一人の英国園芸協会会員で、バラの導入や品種改良で実績のあった岡本勘治郎をバラ園造営の監督に迎え、「ひらかたばら園」を開園するに至った。その後、社名が京阪薔薇園になる。
ハイドランジア フラウユウ
アジサイ(ハイドランジア)の基本情報
学名:広義;Hydrangea macrophylla
狭義;Hydrangea macrophylla f.macrophylla
和名:狭義;アジサイ(紫陽花)
その他の名前:広義;ガクアジサイ、アジサイ、セイヨウアジサイ、モモイロアジサイ、ガクソウなどを含めた名称
科名 / 属名:アジサイ科 / アジサイ属(ハイドランジア属)
アジサイは、世界で広く親しまれている日本産の落葉低木で、梅雨どきに咲く代表的な花木です。
丈夫で育てやすく、乾燥しないように気をつければ鉢植えでも庭植えでも容易に栽培することができます。
アジサイの名は、広義には、アジサイ属(ハイドランジア属)のうち、椀状や円錐状の花序をつける植物の総称として使われています。
狭義には、ガクアジサイが変化した手まり咲きのアジサイを指します。ガクアジサイは椀状の花序の周辺だけが装飾花で額縁のように見えますが、手まり咲きは花序全体が装飾花に変化したもので、H.macrophylla f. otakusaの学名を当てることもあります。
花色は、土壌の酸性度に影響されます。青色の花は酸性土壌でよく発色するので過リン酸石灰や硫安を施すとよく、赤色の花は、消石灰や苦土石灰を施し中性から弱アルカリ性にするとよく発色します。
※科名:ユキノシタ科で分類される場合もあります。
ハイドランジアティファニー
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新品種
ヤマアジサイ「立馬の小次郎」
テマリ咲きの園芸アジサイ(渥美交配)です。
装飾花は薄青色で底白、縁には鋸歯があり、花房は平たいテマリ咲きとなります。
人為的に交配された品種ではありますが、株の姿はヤマアジサイそのものです。
このあじさいの作られた所が、愛知県の渥美半島の先端の方にある立馬崎という場所だからだそうです。
「小次郎」とは、このあじさいの作出者の飼い猫の名前でした。
ハイドランジア「宵の星」
淡いブルーの花色にホワイトの絞り模様が入る珍しい山紫陽花です。
加茂菖蒲園作出の西洋紫陽花と山紫陽花の掛け合わせから生まれた紫陽花です。
古来より日本に自生する山アジサイと西洋アジサイを交配によって誕生した小輪多花性の新品種です。
ハイドランジアと呼ばれる西洋の紫陽花と異なり大ぶりな派手さではなく、 小振りな楚々とした美しさが人気の紫陽花で耐寒性が非常に強いので、鉢植えはもちろん、庭植えにもオススメの逸品です。
「ガーデンアジサイ」とも呼ばれ、日本の土壌や気候にも相性が良いので 色変わりすることもなく、庭に植えて毎年楽しむ魅力な庭植えにぴったりなアジサイです。
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スモークツリー
ウルシ属に近縁な、雌雄異株の落葉樹です。
初夏に咲く花木の代表で、ヨーロッパから中国に分布します。
雌木の枝先につく花序は長さ約20cmで多数枝分かれし、花後に伸びた花柄が遠くからは煙がくすぶっているように見えます。
雄木は花序が短く、煙状にはなりません。横に広い円形の樹形が美しく、秋の紅葉も楽しむことができます。
銅葉や黄葉の園芸品種も栽培されています。
成長が早く、枝が横に張るので、庭植え向きです。ある程度の広さを確保できる場所を選んで植えつけます。
日当たりと水はけがよく、腐植質に富んだ場所を選びましょう。根が浅く、風で折れることがあるので、強風が当たらない場所が適しています。
水やり
植えつけ後しばらくは乾いたら与えますが、その後は必要ありません。
植えつけ後しばらくは乾いたら与えますが、その後は必要ありません。
肥料
生育が悪いときは、寒肥として12月から3月に緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)や固形の油かすを施します。
生育が悪いときは、寒肥として12月から3月に緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)や固形の油かすを施します。
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柏葉紫陽花
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木。原産地は北米東南部。花の色は白。
葉の形がカシワに似ていることが、和名の由来。花は円錐状あるいはピラミッド型に付く独自の形状をしており、5月〜7月に真っ白い花を付ける。
八重咲きと一重咲きがある。一般のアジサイとは異なり全体の印象としては木のボリュームに比し、花が少ないのが特徴。
葉には切れ込みがあり、秋には紅葉する。
古くから日本にもあったが、最近、一般に出回り始めた。
古くから日本にもあったが、最近、一般に出回り始めた。
樹高 50〜200cm
栽培
アジサイとほぼ同様の管理でよいが、夏の直射日光に長時間当たると葉焼けを起こすため、午後は日陰になるような場所が最適。
アジサイとほぼ同様の管理でよいが、夏の直射日光に長時間当たると葉焼けを起こすため、午後は日陰になるような場所が最適。
開花期に買ってきた苗は秋に植え替える。
剪定は開花後、花の下2節くらい下で行う。遅れると翌年開花しない場合があるため、7月いっぱいまでに行う。
剪定は開花後、花の下2節くらい下で行う。遅れると翌年開花しない場合があるため、7月いっぱいまでに行う。
乾燥を嫌うため、鉢植えの場合は要注意。ただし、落葉後は乾燥気味に管理する。 時折、追肥を施す。
柏葉紫陽花の名所
西林寺 都麻乃郷あじさい園
兵庫県西脇市にある高野山真言宗の仏教寺院。山号は栢谷山(かやだにさん)。
別名あじさい寺といい、あじさい数万本が植生する「都麻乃郷(つまのさと)あじさい園」を有する。
白雉2年(651年)、法道による開創と伝わる。 平安時代中期に源信(恵心僧都)により中興された。
白雉2年(651年)、法道による開創と伝わる。 平安時代中期に源信(恵心僧都)により中興された。
江戸時代初期(1665年)に播磨西国三十三箇所第20番霊場に選ばれる。
東勝寺 宗吾霊堂
東勝寺(とうしょうじ)は、千葉県成田市にある真言宗豊山派の寺である。山号は鳴鐘山。義民・佐倉惣五郎の霊が祀られていることから宗吾霊堂(そうごれいどう)と広くよばれる。
東勝寺(とうしょうじ)は、千葉県成田市にある真言宗豊山派の寺である。山号は鳴鐘山。義民・佐倉惣五郎の霊が祀られていることから宗吾霊堂(そうごれいどう)と広くよばれる。
開創年代等については不詳であるが、寺伝によれば桓武天皇の勅命により、坂上田村麻呂が創建したという。
たびたび火災にあって寺地を転々とし、1662年(寛文2年)澄祐により再興され下方字鐘打に移った。1910年(明治43年)火災により焼失し、1921年(大正10年)現在地に再建された。
クレオメ和名は「西洋風蝶草」
原産地は熱帯アメリカ、英名は「スパイダー(蜘蛛)フラワー」
原産地は南米のブラジル、アルゼンチン、パラグアイなどの熱帯地域。
原産地は南米のブラジル、アルゼンチン、パラグアイなどの熱帯地域。
春蒔きの1年草で、熱帯育ちだけあって暑さに強く猛暑の中で可憐な小花を次々に咲かせる。
草丈は1m前後。花は長い柄を持った4弁花で、ピンクや白、赤紫など涼しげなパステルカラーが中心。その花びらの中心から太い雌しべと4本の長い雄しべが飛び出る。
明治時代の初めにヨーロッパ経由で日本に渡ってきた。和名は「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」。
花が夏風に揺れる様子を蝶が舞う姿に見立てた。
クレオメはフウチョウソウ科クレオメ属。「クレオメソウ」とも呼ばれる。
クレオメはフウチョウソウ科クレオメ属。「クレオメソウ」とも呼ばれる。
長い葉柄とその基部に棘(とげ)があることから「ハリ(針)フウチョウソウ」の異名もある。さらに中国名から「スイチョウカ(酔蝶花)」と呼ばれることも。
ちなみにクレオメはギリシャ語で「閉じる」を意味する「kleio」に由来するという。和名の頭にわざわざ「西洋」と付くのは、別属の植物に「フウチョウソウ」(今は日本でほとんど見られない)があることによるらしい
花の美術館
6月16日久し振りに千葉市にある「花の美術館」へ行ってみた。
千葉県千葉市美浜区(稲毛海浜公園内)にある美術館。
植物園としての性格を併せ持ち、館内・屋外庭園合わせて約48000株の草花が植えられている。
1995年8月25日から10月22日にかけて開催された、第12回全国都市緑化ちばフェアのテーマ館「花の美術館」として開設。
緑化フェア閉幕後の1996年4月2日に、千葉市の緑化啓発の拠点として再開館した。
温室棟、展示棟、休憩棟と、屋外の前庭、中庭、後庭などで構成され、あわせて約1600種、48000株の植物が植栽されている。
温室には、熱帯、亜熱帯植物が育ち、展示棟では室内花壇の他に花に関連した多彩な活動が行われ、企画展示、講習会の開催や園芸相談も受け付けている。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で被害を受け一時閉鎖されたが、後庭のローズガーデンの部分オープンを経て、9月16日に再開した。
2013年1月、命名権を三陽メディア株式会社が3年間の契約で取得し、「三陽メディアフラワーミュージアム」の新名称が使われることとなった。
施設
展示棟・温室・休憩棟(レストラン)と、屋外の前庭・中庭・後庭・脇庭で構成され、このうち前庭・後庭・脇庭は無料で観覧できる。館内・屋外庭園合わせて約1600種、48000株[1]が植えられている。
展示棟・温室・休憩棟(レストラン)と、屋外の前庭・中庭・後庭・脇庭で構成され、このうち前庭・後庭・脇庭は無料で観覧できる。館内・屋外庭園合わせて約1600種、48000株[1]が植えられている。
展示棟
1階アトリウムのフラワーガーデンでは四季折々の花が展示されているほか、みどりの相談員による相談コーナー、ポプリやハーブティーなどを販売する売店がある。
1階アトリウムのフラワーガーデンでは四季折々の花が展示されているほか、みどりの相談員による相談コーナー、ポプリやハーブティーなどを販売する売店がある。
花工房は一般への貸切利用も行われている。モネサロンでは、クロード・モネの「睡蓮」のレプリカが展示されている。
2階には、食用花やハーブを栽培する屋上庭園、花の精油や木材の性質などを楽しみながら体験できるフラワー体験カフェ、市民が絵画等を展示できるギャラリーなどがある。
温室
熱帯・亜熱帯植物や、洋ランが栽培されている。
熱帯・亜熱帯植物や、洋ランが栽培されている。
屋外庭園
前庭にはポピーなどの一年草を中心に栽培されている。園路沿いに細長い花壇が設けられた脇庭を抜けると、バラ園がある後庭に出る。後庭には、団体利用者が雨天でも昼食をとれるようバンガローが設けられている。
前庭にはポピーなどの一年草を中心に栽培されている。園路沿いに細長い花壇が設けられた脇庭を抜けると、バラ園がある後庭に出る。後庭には、団体利用者が雨天でも昼食をとれるようバンガローが設けられている。
コアジサイ(小紫陽花)
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。別名、シバアジサイ(柴紫陽花)。
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。別名、シバアジサイ(柴紫陽花)。
樹高は1-1.5mになる。 葉に長さ1.2-4cmになる葉柄があり、枝に対生する。葉の形は卵形から倒卵形で、先は鋭尖形、基部は円形または広いくさび形になり、長さ5-8.5cmになる。縁は規則的で大きな鋸歯がつき、葉の表面、裏面ともに毛が散生する。
花期は6-7月で、径5cmほどの花序を枝先に複散房状につける。アジサイ属に特徴的な装飾花はなく、すべてが普通花で両性花だけからなり、白色から淡青色の5弁花が密集する。
ムラサキカタバミ(紫片喰、紫酢漿草)は、カタバミ科カタバミ属の植物。
葉が三葉であるため、クローバーど混同されがちである(花はシロツメクサ/アカツメクサ)。
葉が三葉であるため、クローバーど混同されがちである(花はシロツメクサ/アカツメクサ)。
南アメリカ原産であるが、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化している。
環境省により要注意外来生物に指定されている。
他にも、北アメリカ、オーストラリア、熱帯アジアなどに帰化している(写真・5月20日自宅で)。
特徴
背丈は約30cm、地下に鱗茎があり、地上には葉と花柄だけを伸ばす。葉は三出複葉、小葉はハート形、裏面の基部に黄色い腺点がある。
花は主に夏に咲き、葉の間から伸び出した花柄は葉を越えて伸び、先端に数輪を散形花序につける。花は桃色。種子は付けない。繁殖は鱗茎の周囲に小さな鱗茎を生じることで行われる。
利害
元来は観賞用に栽培されたものであるが、現在では畑地を中心に広く見られる。
土の中の鱗茎を取り尽くすのが難しいので、駆除の困難な雑草であるが、草の丈が低く柔らかいため雑草の刈り取りから殆ど無視される対象でもある。
葉を刈り取った場合、殆ど畑に鋤き込まれ肥料となることもある。
また、葉が一面に茂るため、他の大型の雑草の生育を阻害する。
また、葉が一面に茂るため、他の大型の雑草の生育を阻害する。
また、石垣に生えた場合は、葉が石垣内への雨水の侵入を防ぎ、鱗茎とあわせ、石垣内の土の流失を防ぐ役目もするなど益草としての一面も持つ。
独特の色合いで美しいが、より花の鮮やかな種が多く導入され、また雑草としてもありふれているため市販されることはほとんどない。
他に、葉を根元から抜き、葉柄の芯を取り出してそれの先端に葉がぶら下がった状態を作り、それを絡め合わせて引っ張り合い、どちらの葉がちぎれるかを競う子供の遊びがある。
リンドウ(竜胆)とは、リンドウ科リンドウ属の多年生植物である。1変種 Gentiana scabra var. buergeri をさすことが多いが、近縁の他品種や他種を含む総称名のこともある。
古くはえやみぐさ(疫病草、瘧草)とも呼ばれた。
特徴
本州から四国・九州の湿った野山に自生する。花期は秋。花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな紫色で、茎の先に上向きにいくつも咲かせる。高さは50cmほど。葉は細長く、対生につく。
かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにリンドウやアキノキリンソウなどの草花がたくさん自生していたが、それは農業との関係で定期的に草刈りがなされ、草丈が低い状態に保たれていたためだった。近年、そのような手入れのはいる場所が少なくなったため、リンドウをはじめこれらの植物は見る機会が少なくなってしまい、リンドウを探すことも難しくなってしまっている。
利用
む
古くはえやみぐさ(疫病草、瘧草)とも呼ばれた。
特徴
本州から四国・九州の湿った野山に自生する。花期は秋。花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな紫色で、茎の先に上向きにいくつも咲かせる。高さは50cmほど。葉は細長く、対生につく。
かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにリンドウやアキノキリンソウなどの草花がたくさん自生していたが、それは農業との関係で定期的に草刈りがなされ、草丈が低い状態に保たれていたためだった。近年、そのような手入れのはいる場所が少なくなったため、リンドウをはじめこれらの植物は見る機会が少なくなってしまい、リンドウを探すことも難しくなってしまっている。
利用
む